串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

季がさねの夕食

2012年01月31日 | 宿-北陸

食事は朝・夕共に食事処「茶寮月の庭」で。

 隣のテーブルとはすだれ1枚。

テーブルはほとんどくっついていて、話し声は丸聞こえ。

満室でないなら、もう少し離れたテーブルに案内するべきではないかと思う。

 

ちょっとチマチマしている前菜。

 料理の評判が良いので楽しみにしていた。

グラスに入った能登の「ぎんば草」、一般的にはもずく。
これがしこしことした歯ごたえで、食べ慣れているもずくとはちょっと違いおいしかった。

帰り道に買い求め、自宅でも楽しんでいる。

 刺身も活きている。

 自慢料理の一つ「天然鯛の香草塩釜焼き」が運ばれてきた。

 「優しくたたいて下さい。」と言われ、中心を木槌で叩く。

あとは仲居さんが皿に取り分けてくれる。

 う~ん、塩辛い。

宿泊料金が1000円程安いプランには、この塩釜焼きはついてない。

名物料理というからこれを食べてみたかったんだけど、
こんなに塩辛いのなら要らない。

添えられたライムを搾ってみたが、いただけない。

塩釜焼きだから塩辛いのは当たり前・・・?

 天ぷらはキスとフグ、どちらか選べる。

これは、私が選んだ「キスの磯部揚げ」。
連れはフグを選ぶ。

 加賀蓮根の東寺蒸しは、カニ身の入ったアンがかかりおいしい。

 薄いが、連れが選んだ牛ロースステーキ。

 私はアワビとアマダイのワイン蒸しをチョイス。

アワビ、ひとくちで食べられる大きさ。

 釜で炊いた石川のこしひかりはおいしかった。

夕食では少し硬いめに炊かれ、朝食では柔らかく仕上がっていて、
意図的に硬さを調節されているのかな?

お漬物の長いももおいしかった。

色々盛られた デザートだが、カップに入ったリンゴプリンが
おいしくて、これだけでもよいような気がした。

地元の素材を使うようにしておられるみたいで、
金時草のカステラや五郎島金時のレアチーズを使った
一品も盛られているが、正直なところ小さ過ぎて味を
楽しむというところには至らない。

前菜でもそういう感じを受けた。

他にも酢の物にズワイカニが出た。
鍋も「ブリしゃぶ」と「カニすき」が選べた。

何品かからチョイスできたり、活き、味も良くて凄くがんばっておられると思う。

一つ希望を言うなら、前菜やデザートをもう少し絞られた方が
印象に残る料理になると思った。


季がさね

2012年01月30日 | 宿-北陸

今宵の宿は片山津温泉「季がさね」。

片山津温泉へは以前立ち寄りで一度入浴しただけ。

加賀温泉郷の中では、わりとインパクトがある湯のような記憶があるが
果たしてそうなのかどうか?確かめたかった。

加賀観光ホテルの別館で、客室は36室と久々の大型旅館。

朝・夕、加賀観光ホテルの風呂も利用できる。

チェックインすると、ロビーで紅茶がふるまわれる。

部屋の鍵は2つ。

長い鎖が付いていて首からさげられる。

これ、便利で好きです。

部屋は10畳だったかな?

どの客室も柴山潟に面しているようだ。

ウォシュレットのトイレ、空の冷蔵庫、電気ポット・・・私に必要なものは全て完備。

部屋から眺める柴山潟。

チェックインは18:00前になってしまい、陽はとっぷりと暮れてしまった。

夕方、夕陽がきれいだった。

早くチェックインしていれば、きっと部屋から柴山潟に沈む夕陽が眺められただろう。

部屋にもお迎え菓子が置かれていたが、お茶は煎茶、玄米茶、ほうじ茶の
ティバックが1つづづと味気ない。

夕食の前に一風呂浴びよう。

 風呂は遠い。

1階でエレベーターを乗り換えて別棟の2階へ。

客室から離れているので24時間入浴可能ではない。

仮に24時間可能でも、一人ではちょっと怖くて行けない。

男女別の風呂は、入れ替わる事はない。

 脱衣所はさすがに広い。

 

 シャンプーが多種類揃っている。

 迷わずポーラの前に座る。

内湯は湯気もうもうで写真を撮ったものの、はっきり見えないのでパス。

今の季節、露天風呂に出るにはちょっと勇気がいる。

内湯から出て、階段を7~8段降りるが、寒い。

 内湯よりはやや熱いめの湯。

無色透明、匂いはないが凄い塩味でえぐみすら感じる。

 木の枕が置かれているが、寝湯というには結構深い湯船。

柴山潟の底から湧き出す源泉温度は72度。
加水無しで50~52度に冷まして湯船に送られる。

Jのサイトで見て源泉掛け流しだと思い込んで予約したが、
戻ってからよく見ると「温泉掛け流し」だった。

加温のため循環されている。

片山津ではもはや源泉掛け流しの宿はないのだろうか?

Na=3275, Ca=2154, Cl=7671, 硫酸イオン=1247
成分総計=14.84g/Kg 

という高濃度のナトリウム・カルシウム-塩化物泉。

 

朝、部屋から眺めた柴山潟。

庭園の向こうに見える2つの屋根が浴室。


三国にて-2

2012年01月29日 | 旅-関東・中部

 

思案橋という小さな橋がかかる先一帯は「出村町並み」。

かつては日本海側有数の遊興街として賑わったというが、
今は時折車が通るだけの静かで寂しい町並み。

 「かぐら建て」の住宅。

 九頭竜川の河口に位置する三国湊は、江戸時代、北前船の寄港地
として多いに賑わったという。

そびえる蔵にも、九頭竜川を下って来た物資が集められたのだろうか。

 古めかしい看板とイカリのようなものが展示されている。

 北前船のイカリとか。

錆びた地に白い貝殻がびっしり張り付いていた。

 

 

 前回、見逃していた龍翔館へ向かうが、凄い坂道が続き自転車を降りて歩く。

 昭和56年開館の博物館で、三国の事なら何でも分かるらしいが、
今日は時間がないので、外観のみ見学。

明治12年に建てられた5層八角の小学校の外観を模して造られた。

 

自転車を返し、待ち合わせの「あわら湯のまち」駅へ。

電車は1時間に2本。

駅に切符の自動販売機はなく、改札口で切符を買う。
乗客の年齢層をつかむためらしい。

電車によっては、若い女性がアテンダントとして乗車し、
車内で切符を売ったり、お年よりの乗降に手を貸している。

乗車時間7分程、3つ目の駅まで260円はちょっと高いが、
廃止されるところを第三セクター経営に変わって存続されて
いるのだから仕方ないでしょう。


三国にて-1

2012年01月29日 | 旅-関東・中部

「あわら湯のまち」から電車で三国へ向かう。

連れとは別れ、2時間ほどの自由行動。

三国の駅で自転車を借りる。

電車利用者限定で以前は無料だったのに、今は50円必要。
電動サイクルなら500円。

コーヒーが飲みたい。

旧森田銀行の前に喫茶室があったはずと行ってみる。

ジェラード屋さんの横の階段を上がり2階へ。

カップいっぱい、なみなみとコーヒーが・・・。

シュガーポットもお洒落で、普段砂糖を入れないけど、小さいので一つ落としてみる。

おいしいコーヒーだった。

以前来た時、そんなにおいしいとは思わなかったんだが・・・。

 

お客は他に誰もいません。

cafe tabunoki
9:00~18:00
水曜定休日

ふ~、ひといきついたから、向かいの旧森田銀行におじゃまするとしよう。

 立派な建物の旧森田銀行。

正面から建物全部を写すのは広角レンズでも無理。

 

 回廊のようになっている2階部分は展示室になっている。

以前も見ているし、今日はあまり時間がないので、ロビーから眺めるだけに。

 なんといっても、ここで一番惹かれるのは、この石張りの床。

 御影石・・・?

升目に丸い石が埋め込まれている。

以前訪れた時の記事はこちら。

 

 この「三國湊きたまえ通り」は、よく整備され、三国での一番の見所かもしれない。

今回はパスしたが、紅い毛氈の椅子が置かれた「旧岸名家」は
無料で見学できる。

以前見学した時の様子はこちら。

 以前、見ていなかった街並みの方へ行く。

 


永平寺再訪

2012年01月28日 | 旅-関東・中部

土産物屋の呼び込みを尻目に、永平寺門前にある永平寺経営の駐車場に車を停める。

 雪は前回ほどはない。

前回の記事の訂正を・・・。

写真を撮る際、三脚使用もフラッシュ使用も構わない。

格天井の絵にはフラッシュを使って欲しくない・・・とだけ。

 こんなに寛容なお寺、初めて。

ちょっと曹洞宗に興味が湧く。

大庫院前のすりこぎ棒には、いつも人が・・・。 

 雪のお風呂じゃ寒いでしょう。

前回は見なかった寂光苑へ行ってみた。

 永平寺の開祖道元禅師750回大遠忌の記念事業として
2000年に整備された広場というのか公園というのか・・・。

道元禅師の一代が偲ばれる像・塔が並んでいる。

 合掌してるのか、寒いから手をこすり合わせているのか・・・?

この像が道元禅師かな? 

 鐘楼があり、一人2回まで自由に撞ける。

 

 

 近くには滝があり永平寺川に注ぎ込んでいる。

 1時間半ほど居た永平寺を後にし、今宵の宿がある片山津へ向かうが、
チェックインするには、ちょっと早い。

急遽、予定変更して夫婦別行動とした。

 

 


再び福井へ

2012年01月27日 | 旅-関東・中部

越前おろしそばが食べたい・・・・。

前回から2週間も経たないうちに福井再訪。

今日は車。

大津SAから眺める琵琶湖に霧が立ち込める。

近江富士を真正面に見ながら快適に走る。

武生の蕎麦屋「御清水(おしょうず)庵」に着いたのは、開店10分前。

ここが一番おいしいのではないか・・・と、地元の人に聞いていたが、
前回は定休日だったので、リベンジという訳です。

連れは「おろしそば」の大盛、私は「おろしとろろそば」の並を注文。

蕎麦の上にとろろがたっぷり。

蕎麦はザルやスノコではなく「そば鉢」に盛られて出されるのが
一般的な越前おろしそば。

蕎麦ちょこのつゆにつけて食べてもよいし、蕎麦の上に薬味・つゆを
ぶっかけて食べるもいいらしい。

泡だったつゆ。
こちらは、ネギとかつおは別皿で。

前回の「たかせや」もそうだったが、蕎麦湯は最初から器に入れられて出される。
これが、武生流・・・?

蕎麦は地元福井産のそば粉にこだわった十割。

蕎麦の断面は正方形に近い。

「たかせや」に負けず、こちらも甘くておいしい蕎麦だ。

蕎麦団子もついてきて良心的なお値段。

はぁ、おいしかった。

越前おろしそばを食べられる店は、武生のまちなかだけでも13軒程あり、
詳しいガイドマップも作られている。

ご当地グルメの老舗版かな・・・?

これから永平寺は初めてという連れの為に、永平寺再訪。


ワンダー武生-3

2012年01月26日 | 旅-関東・中部

 7世紀末、大宝律令によって、現在の石川県と福井北部が越前国となり
政務を執る国府がここ武生に置かれた。

いつ設置されたものだろうか?
総社神社の一角に威信を示すかのごとく置かれた石碑。

父の赴任に伴い紫式部が1年半ほど住んだという。

江戸時代以降、北国街道の中継点として栄えた武生。

空襲に遭わなかったお陰で、多くの神社仏閣や商家が今も残り、多いに楽しめた。

しかし、都会へ出て行き戻って来ない跡継ぎ。

これらの商家や古い家がいつまで存続できるかどうか分からないという声も。

シャッターをおろす店舗も増え寂しくなったと嘆かれるが、
それは武生だけの問題でなない。

もっと寂しい、歩いていてもわびしくなってしまう街は日本中いっぱいある。

大阪に戻ってくれば、嫌になるほど人があふれてる。

この格差はいったいどこから、何が原因で・・・と、考えさせられる。

 

 

 

 

 元禄年間創業の老舗料亭「糸屋」。

格子の出窓下の腰壁は石貼り。

晴れ間が見えたと思うと又雨が降ってくる、変な天気だった。

3時間余りかけて見て回った。

武生での滞在時間は4時間みていた。
4時間も必要ないだろうと思いながら武生駅に降り立ったが、
嬉しい誤算とでも言おうか、まだまだ見るべき所は残っている。

しかし、寒い。
お腹も空いてきたので、予定していた「たかせや」で越前おろし蕎麦を。

昼時、たかせやは多くの客であふれていた。

おろし蕎麦¥590を注文。

運ばれてきた「おろし蕎麦」のつゆに驚いた。

 蕎麦つゆの中に、ネギ、かつお、それにとろろが入っている。

もちろん、おろし蕎麦だから、大根おろしの搾り汁入り。

大根おろしは辛い。
とろろが入っているのは、その辛さを緩和するためのようだ。

しかし、胃にす~っと収まる感じがする。

蕎麦は二八。

平べったく、つゆともからみやすい。
蕎麦だけ食べても甘味を感じるおいしい蕎麦だ。

いつも並だが、大盛にすれば良かった。 

武生駅に戻って来た。

「観光・匠の技案内所」では、越前和紙で作られた祝儀袋やポチ袋などが
手頃な値段で売られていて、いくつか買う。

受付に座っておられた女性、(この方は武生駅に着いた時、地図を頂き
簡単に説明してもらい出発)に、「ただいま!ワンダー武生でした。」と、
話すと、嬉しそうにされ「5月には紫式部公園の藤がきれいですから、是非
今度は時候の良い時におこし下さい。」と、言われる。

まだ見残している建物が半分ほどある。
もう少し温かくなったら又来よう。

駅前の土産物屋で、福井名物の羽二重餅(私は好きではないが)でも買おう。

一口大のチョコ入り羽二重餅を土産に買って帰ったが、これは好評だった。

敦賀で網干行きの新快速に乗り換えると、16:28に大阪へ着く。

特急に乗らなくても・・・と、特急券代をけちったが、これは間違いだった。

青春18切符の乗車期限が迫っていて、18切符で旅している人で普通列車は満席。

どうにか空いてた席に座ると、前の座席には、初老男性7~8人程のグループ。
彼らも青春18切符で旅しているようだ。

うるさい!

女性グループがうるさいのは、周知の事実だが、男性はアルコール
が入るから、余計始末に悪い。

酒か水をこぼして、後ろの座席へざぁ~っと流れる。

のんびり普通列車で帰ろう・・・と、思っていたのに、敦賀ではホームに長い行列。

とほほ、特急で帰るべきだったかな。

るんるんで旅してきたのに、最後はちょっとまずかった福井への旅。


ワンダー武生-2

2012年01月25日 | 旅-関東・中部

 駅前の「観光・匠の技案内所」では自転車が無料で借りられる。

借りようかなぁ・・・と、思ったが、雨が降っているし傘も携帯用の小さなもの
しかないので、自転車はあきらめ、歩いて見て回る事にした。

結果としては徒歩の方が良かった。

いたる所に見所が点在しているので、その都度自転車を停めるのも苦痛だ。

 

国分寺が置かれていたのだ。

 石川県をも含めた越前の国の中心だったとは・・・。

 近くにある「旧井上歯科医院」。

明治41年に建てられた木造の洋風建築。

一見すると石造りのように見えた外壁は、モルタル塗り。

 

神社・仏閣が軒を連ねる寺町通りの美しい敷石。

突き当たりは「引接寺」。

1448年草創天台真盛宗別格本山の「引接寺(いんじょうじ)」。

この境内に見たい建物がある。

 見えてきました。

 

山門の豪華な造りに驚いた。

 

 

 

 

引接寺が経営する丈生(じょうせい)幼稚園。

明治32年福井市に建設された福井県警察部庁舎を移築。

和風と洋風が混在する明治後期の建物。

二宮尊徳さん、久しぶり。

 楠木正成公の旗印「菊水」の紋章だ。

 

 

 

 

 

 

 

 


ワンダー武生-1

2012年01月24日 | 旅-関東・中部

福井から普通列車で20分、武生に到着。

 武生駅前の「観光・匠の技案内所」で地図をもらう。

見やすい地図だがA2サイズの大きな1枚もので、
見たい箇所を探すのに広げたり、折りたたんだり・・・。

福井市でもらった地図が見やすかっただけに、よけい苦痛に感じる。

武生は冷たい雨が降っていた。

デジイチは使わず、コンデジ片手に街へ。

元武生郵便局局舎で今はM工房。

 武生の街は、空襲にも遭わなかったようで、古い家屋がいたる所に残っている。

 大塚呉服店

 街並みの中心「蔵の辻」の一帯には食事処が何軒かある。

ペットボトルで作られたツリー。
夜、灯りが灯ればきれいかもしれないが、こうして見るとちょっと無粋かな。

 東郷青児が造ったものとして、唯一現存するのマネキンが飾られている
「MODE大井ビル」。

そのマネキンから 「白い妖精の館」とも呼ばれていて、現在は洋装店。

マネキン、見てみたかったが、なんだか入りにくい感じで外観のに撮る。

 「東月堂」という和菓子屋。

 

 ステキな看板があがる「佐々木ローソク店」。

天然の「ハゼ」から作られるローソクは、油煙が少なく金箔を傷めないという。
街中に多く点在する寺社御用達か?

 

屋根が見事な「陽願寺」。

 

 民家の玄関先の敷石。

 

懐かしい建具が今も健在の民家。 

 

 いわさきちひろさんが生まれた家。

ちひろさんは、生後3~4ヶ月程、この家で過ごしただけ。

お母さんは奈良女子大の1期生で、請われて武生の「実科高等女学校」
の教師として単身赴任し、この家に下宿。

しんしんと雪の降る朝にちひろさんはこの家で生まれた。
ちなみに誕生日は私と同じ日。
あっ、生まれ年は違います。

ご主人の松本善明氏は7歳程年下で、ちひろさんは再婚だった。

昭和49年、55歳の若さで、お母さんより先に亡くなられた。

建築技師だったお父さんは絵も得意で、ちひろさんの絵の才能は父親譲りらしい。

漠然と可愛い絵の作者としか知らなかった「いわさきちひろ」さん。
ちょっと詳しくなりました。

 近くの民家が取壊される時に頂戴されたという流しが置かれていた。

いいなぁ、これ、欲しい!

箪笥町にある「ビストロ萬那」。

蔵を改造したイタリアンのお店。

 店舗前には、蔵のどこかに使われていたのだろうか?
虎と竜の彫り物がある石材が飾られていた。

少し歩いては写真スポットに出会うので、ウォーキングのように
歩いているうちに体が温まるという事はなく、さすが、冬の北陸、
体の芯からしんしんと冷える。

お茶でも・・・と、思うが喫茶店はない。

やっと見つけた喫茶店は常連さんでいっぱいだったが、
温かく席を譲ってくれる。

コーヒーを注文すると、カステラがついてきた。

壁に貼られたコーヒーチケットだが、5円玉には、いいアイデァだと感心する。

タンス町通りには、今も家具店が軒を連ねる。

 


再び福井へ

2012年01月23日 | 旅-関東・中部

福井への旅も完結しないのに、再び福井へ。

今度は一人ではありません。

そして泊まりは、片山津温泉。

旅は、武生の越前おろし蕎麦から始まり、〆もおろし蕎麦。

実に美しい寺だった、三国の古刹「瀧谷寺」。

福井の名石「笏谷石」の参道・苔の石庭・・・実に見事でした。

詳しくは後日。


福井にて-2

2012年01月20日 | 旅-関東・中部

今宵の宿は東横イン。

福井駅西口からすぐ。

 

夕食にカレーがふるまわれる。

う~ん、福井へ来てまでカレーかぁ・・・。

しかし、早朝から慌しかった1日、疲れもピーク。

一人だし、外へ食べに出るのも面倒で、このカレーを頂く事に。

正直、おいしくはないが、お腹はふくれた。

朝食は簡単なバイキング。

コーヒーも自由に飲める。

この日の宿泊代は3500円あまり。

夕食のカレーも朝食も含めての料金。

なんとリーズナブルなんだろう。

レディス会員だから5泊すれば、1泊分が無料で泊まれる。

はぁ、東横インさまさまです。

信号待ちの間にひとかき・・・か。

う~ん、やってる人はいるんだろうか?

わが町ならこのスコップは、すぐになくなるだろう。

駅前電車通りの標識柱は、お金がかかっているなぁ。

 

 

福井駅から普通列車で武生へ向かう。


福井にて-1

2012年01月19日 | 旅-関東・中部

再び永平寺ライナーで福井駅へ戻る。

 時刻は14:30、チェックインまで時間があるので、養浩館庭園へ行く事にし、
福井駅前にある観光案内所で「歩く福井」というパンフをもらう。

これが実に見やすくてよく出来たパンフだった。



福井市内を5コースに分け、目的地までの距離と時間も書き入れた見やすい地図。
周辺の食事処も載っている。

いろんな街で地図をもらうが、これほど見やすい地図はない。
A4サイズより少し小さいが、地図は大きく分かりやすい。
保存版だわ。

地図を片手に福井城址の横を通り養浩館を目指す。 

この日の福井は晴天。

福井藩主松平家の別邸だった養浩館。

明治維新後も松平家の所有地で、迎賓館として使われたいたが、
昭和20年の福井空襲で焼失。

平成5年復元整備工事が終わり、一般公開されるようになった。

池に張り出したような建物。

 

ここに座り、池や庭園を眺めていると、殿様気分。

 夕焼けに染まる数奇屋造りの建物。

 池には洲浜も作られ、池を一周できる。

陽も暮れてきた。

そろそろ駅前に戻り、今宵の宿「東横イン」にチェックインしよう。


初永平寺-2

2012年01月18日 | 旅-関東・中部

 説明を聞いた後各自拝観となる。

初めに入室したのは「傘松閣(さんしょうかく)」。



驚いた!

156畳敷きの大広間の天井は折りあげ格天井。
その1枚1枚に、昭和5年建築当時の天井絵が描かれている。

別名「絵天井の間」。

修復は加えられているようだが、色彩はきれい。

欄間もそれぞれ違う意匠。

承陽殿という永平寺開山道元禅師のお墓。

曹洞宗の聖地とも・・・。

ちょっと恐れ多くてカメラは向けられない。

 

朝のお勤めなど各種法要が行われる「法堂(はっとう)」。

欄間の彫刻が素晴らしい。

雪かきも修行でしょうか。

石畳の床の仏殿。

この石、足羽山で採れる笏谷石だろうか?

いわば台所の「大庫院(だいくいん)」前にかかる大すりこぎ。

有難い割れ目。

 

突き当たりは浴室。

平成20年に修復された山門の四天王は色鮮やか。

初めて見る永平寺は荘厳、壮大な寺院だった。

すれ違うお坊さんの姿に、ここは修行の場だという実感が湧く。



全然信仰心のない私だが、諸堂を見終わる頃には、なんとなく厳粛な
気分になり、掲げられた文章を読む。

 

写真を撮りながら1時間半ほどいただろうか。

写真はもういいから、もう一度ゆっくり諸堂を巡ってみたい。
ふと、そんな有難い気分になった。

雪の永平寺、観光客も少なく静かだろう、と、考えていたが、
なんのなんの、続々と観光客はやって来る。

どうしてもっと早く来なかったんだろう・・・と、思ったが
この歳になって分かる信仰心も含めた良さがここにはあった。

 

 


冬のゴロゴロ水

2012年01月16日 | 水汲み

15日、近所の神社で行われる「とんど」に注連縄を納める。

燃え盛る火を見たかったが、大峰山のごろごろ水を汲みに行く。

新河合トンネルを過ぎ県道21号線入ると、路面は一転した。

追い越すの?大丈夫だろうか?と、心配したが、我が家も追い越して行く。

この道、除雪はされないんだろうか?

洞川の旅館街も静か。

つららはしょぼいけど・・・。

美しい杉木立を抜け水汲み場へ。

日曜日だけれど、さすがに汲み場は空いていて、待たされる事もなかった。

場内の雪は圧雪されて問題なく歩けるが、汲み場周辺は凍っていて
気をつけないと、すってんころり。

みたらい渓谷への入り口辺りもこんな様子。


初永平寺

2012年01月14日 | 旅-関東・中部

 福井駅から直通のバス「永平寺ライナー」に乗る。

JR福井駅東口を出て京福バスの案内所でチケット(720円)を買い、
乗車する際、運転手にチケットを渡す。

約30分、途中ほんの少しだけ「中部縦貫道」の無料区間をバスは走る。 

バスは空港リムジンバスのようで乗り心地は良い。

往路は「永平寺門前」までバスをつけてくれるが、帰りは土産物屋が
立ち並ぶ門前町を下ったバス停「永平寺」からバスは発車する。

帰りのチケットも停留所近くの土産物屋で購入する事になっていて、
共存共栄、うまく出来ている。

 永平寺へ来るのは初めてだった。

 拝観料を支払い中に入ると、まず一部屋に集められ説明を聞く。

修行僧の澄んだ声が堂内に響き渡り、早くも荘厳な雰囲気に圧倒される。

 見学可能なお堂は7箇所あり、それぞれについて簡単な説明がされる。

写真は、三脚・フラッシュを使用しなかったらどこでもOKという太っ腹。

ただし、修行僧の顔が写るような写真はダメ。

山の斜面に諸堂が建てられているのだろう、延々と階段が続く。

蹴上は低いが、踏み面は広いので、結構歩きにくい階段。

足の悪い人には辛いだろう。

車椅子の人を見かけた。
近くにエレベーターがあり、体の不自由な参拝者は使用可能なんだろうか?

 

 すっぽりと雪囲いに覆われ展望はよくない。

 

階段や廊下に金物が埋められている。

単なる飾りではなく、これは通風孔。

夏には、この下から冷気が吹き込み涼しいらしいが、冬は寒いでしょう。

約200名の修行僧は、冬でも裸足。

寒いだろうなぁ・・・。

彼らの履物。

素足にこれを履く。