食事は朝・夕共に食事処「茶寮月の庭」で。
隣のテーブルとはすだれ1枚。
テーブルはほとんどくっついていて、話し声は丸聞こえ。
満室でないなら、もう少し離れたテーブルに案内するべきではないかと思う。
ちょっとチマチマしている前菜。
料理の評判が良いので楽しみにしていた。
グラスに入った能登の「ぎんば草」、一般的にはもずく。
これがしこしことした歯ごたえで、食べ慣れているもずくとはちょっと違いおいしかった。
帰り道に買い求め、自宅でも楽しんでいる。
刺身も活きている。
自慢料理の一つ「天然鯛の香草塩釜焼き」が運ばれてきた。
「優しくたたいて下さい。」と言われ、中心を木槌で叩く。
あとは仲居さんが皿に取り分けてくれる。
う~ん、塩辛い。
宿泊料金が1000円程安いプランには、この塩釜焼きはついてない。
名物料理というからこれを食べてみたかったんだけど、
こんなに塩辛いのなら要らない。
添えられたライムを搾ってみたが、いただけない。
塩釜焼きだから塩辛いのは当たり前・・・?
天ぷらはキスとフグ、どちらか選べる。
これは、私が選んだ「キスの磯部揚げ」。
連れはフグを選ぶ。
加賀蓮根の東寺蒸しは、カニ身の入ったアンがかかりおいしい。
薄いが、連れが選んだ牛ロースステーキ。
私はアワビとアマダイのワイン蒸しをチョイス。
アワビ、ひとくちで食べられる大きさ。
釜で炊いた石川のこしひかりはおいしかった。
夕食では少し硬いめに炊かれ、朝食では柔らかく仕上がっていて、
意図的に硬さを調節されているのかな?
お漬物の長いももおいしかった。
色々盛られた デザートだが、カップに入ったリンゴプリンが
おいしくて、これだけでもよいような気がした。
地元の素材を使うようにしておられるみたいで、
金時草のカステラや五郎島金時のレアチーズを使った
一品も盛られているが、正直なところ小さ過ぎて味を
楽しむというところには至らない。
前菜でもそういう感じを受けた。
他にも酢の物にズワイカニが出た。
鍋も「ブリしゃぶ」と「カニすき」が選べた。
何品かからチョイスできたり、活き、味も良くて凄くがんばっておられると思う。
一つ希望を言うなら、前菜やデザートをもう少し絞られた方が
印象に残る料理になると思った。