「春の庭」は、築山の枝垂れ梅だけではありません。
この庭は、源氏物語に登場する植物がたくさん植えられている「源氏物語ゆかりの花の庭」。
竹の下いっぱいに広がるのは「山藍」。
木の下に多く生育する多年草の草で、大きくなれば70センチほどになり、
4~7月頃には黄緑色の花が咲く。
平安時代、特殊な衣裳は、これを用いて染められた。
それぞれの植物には、舞扇の形をした木の案内札が置かれ
源氏物語の一節や、草木の特徴までが書かれている。
セリが青々と育っています。
セリは、春の七草の一種。
他にも、大根、カブ・・・など、七草全種類が植えられ、これらはお供えとして神前にのぼる。
立て札を見ないで「大根まで植わってる???」と、口にする人もいた。
「浅葱(あさつき)」も青々と茂り、庭園を彩っている。
浅葱は、平安時代から食べられていたようで、5~6月に紅紫色のネギ坊主状の花が咲く。
それを見てみたいなぁ。
園内には藤も。
椿も多品種植えられている。↑は「藪椿」。
椿並木を過ぎると、そこに「平安の庭」が広がる。
拝殿、本殿などの建物をぐるりと囲むように庭園が造られている。