驚きました。
重厚な造りの蔵の店舗が並んでいます。
蔵といえば倉庫と思いがちだが、防火目的で店舗を
蔵造りとしたものだから、その家の財力に合わせて
豪華な装飾を施している。
これほど豪華な蔵は、そうお目にかかれない。
川越は、明治26年の大火で町の1/3を焼失し、
類焼を免れた蔵にならい、耐火建築である
土蔵造りの建物が多く建てられたという。
そういえば、喜多方もそうだった。
圧巻だったのは、原家住宅(やまわ)と、隣の
宮岡家住宅(町勘)だろうか。
原家住宅(やまわ)の巴瓦。
こちらが、宮岡家住宅。
屋根の最上部は、「箱棟」という木製の箱状に漆喰
などを塗り重ねて造られ、棟木の保護が目的らしい。
箱棟の両端には大きな「鬼瓦」が。
こちらは、「蔵造り資料館」の庭に展示されていた鬼瓦部分です。
鬼瓦だけなら、どこででも見かけるのですが、
白い漆喰部分は珍しく驚きました。
これは、「カゲ盛」と呼ばれ、巨大な箱棟に取り付ける
鬼瓦が、あまり大きく(重く)ならないよう、それでいて
ある程度のボリュームとバランスを考慮して
取り付けたものらしい。
宮岡家の隣、小谷野家住宅(フカゼン)に設けられた袖壁(うだつ)。
防火目的だろうが、うだつがあがっている蔵は、案外
少なかったように思う。
庇に置かれた大黒様か・・・?
東京から近いという地の利もあるだろうが、
奈良の今井町や富田林の寺内町のひっそりとした
街並みに比べて歩く観光客が多いのは、
今も営業を続ける商店が多いからだろうか?
観光客向けの店と、フカゼンなどの昔からの店が並び、
建築物を見ながら土産物も買えるというのが
大きな魅力かもしれない。
もっとも、今井町も富田林も寺内町であって
川越のような商町ではないが・・・。
とことん川越を見たわけではない。
見逃している所はいっぱいある。
「又、来れる。」と、思って下見のような感覚で
見てしまう悪いクセがある。
又、行こう!