串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

吹屋の街並

2010年03月23日 | 旅-中国・四国

海潮温泉お泊りの日、早朝5時過ぎに家を出発し、中国道新見インターから
R180、県道33号経由し、吹屋に着いたのが9時過ぎでした。

混雑しないうちに街並へ足を向けましたが、まだ、ほとんど観光客はいません。

江戸時代から明治にかけて中国筋第一の銅山町、そして江戸時代後期から、
日本で唯一のベンガラ生産地として多いに栄えた吹屋。

全国62箇所の「重要伝統的建造物群保存地区」の中、鉱山町で指定されて
いるのは、島根県の「石見銀山」と、ここ岡山県の「吹屋」の2箇所だけ。

どちらも中国地方にあるんですね。

石州瓦にべんがら色の壁、南天の赤い実・・・。
渋くて紅い街並でした。

べんがら塗りの格子が美しい「松栄館」の看板がかかる元料理旅館。

 こちらは郵便局。

平成5年建築の三代目局舎。

郵便局がここに開局したのは、明治7年というから当時の繁栄ぶりがしのばれる。

現在、在校生5名(4名だったかな?)の吹屋小学校。
プールもありました。

明治42年完成の木造建築の本館で、ゆうに100年を越えているが、
現在も校長室や職員室、講堂として使われているようです。

登米にも歴史ある小学校がありましたが、あちらはすでに現役ではなかった。

この建物の左右に東西の校舎がある。
一番生徒数が多かったのは大正7年の369人。

醤油醸造販売の家の前で・・・。

ネコが日向ぼっこ。

大きなカメの上にはネコ、足元にはふきのとうの盆栽。

国の重要文化財に指定されている「旧片山家住宅」。

右下の白い塊は、除雪された雪です。

吹屋のある所は、標高550m。
こんな山深い所にあるんです。

片山家は、200年余にわたって、ベンガラの製造販売業を営んだ老舗。
吹屋の街並は、地元のベンガラ商が造ったとか・・・。

片山家の蔵ですが、こちらは白壁。
白漆喰の壁やなまこ壁の家並みが残る街は多くありますが、
吹屋には、ベンガラ色の壁が多く、他所とは違う趣があります。

そのベンガラ、今も土産物として売られていますが、吹屋で作られたものではなく化学合成品。
吹屋製のベンガラは、もう手に入らない・・・らしいです。

ベンガラ・・・どのようにして作られたんでしょうか?
その製造工程が見れる所があります。

これから、その「ベンガラ館」へ向かう事に。