
こちらは女性修道士さん達のトラピスチヌ修道院。
初めてやってきました。

施設内は、ヨーロッパ庭園風に造られ、マリア様の像などもアチコチに置かれ、トラピスト修道院の簡素な美しさとは
一味違い、いわば女性向き・・・その対比はおもしろかったです。

庭木の手入れも完璧にされているのを見て、これらの維持管理にかかる費用はどこから・・・なんて、超俗化した考えを抱く不謹慎者の私。

本格的に降る雨の中、五稜郭タワーに上り、五稜郭の全貌を眺める事に。
悲しいかな、宴の後の桜の木がよく見えます。
これらが満開ならさぞ美しかった事でしょう。
函館に来たのなら一度はラッキーピエロのハンバーガーを食べないと。
五稜郭の近くにある店で買って、五稜郭タワーの中で食べました。

そうそう、忘れてはいけません。
道の駅なとわえさんで買った、タコとつぶ貝の刺身。
わさびはあるけど、醤油がない。
まぁ、いいや、どちらも好物。
しかし、ハンバーガーとこの刺身・・・変な取り合わせ。

湯の川温泉へやってきました。
入りたい湯はいっぱいあるけど、今回は日の出湯と漁火館をチョイス。
日の出湯は植物園の前で、独自源泉を持つという。
数軒離れた所にも銭湯はあるが、こちらは函館市水道局の源泉使用。
懐かしい銭湯の雰囲気。
浴室はもうもうたる湯気で写真は撮れない。
湯船の縁は白くコーティングされ、大小2つ。
大きい方の湯船の湯はとびきり熱い。
静かに体を沈め、むやみに動かないで瞑想。
一瞬にして体内の毒素が出ていく感じ。

もう1軒は、海岸べりに建つ湯元漁火館。
成分総量8042mg/Kg 47.8度 毎分500LのNa-Cl泉
という、素晴らしい独自源泉を持つ宿。
露天風呂からの排水が、岩石を伝い玄関前へ流れ出るが、この岩が茶色の抽出物で覆われているのを見ていやでも湯への期待は高まる。

力強い湯だった。味もえぐくて飲みにくい。
湯船の石にも茶色の抽出物がこびりついている。
晴れた日には海を眺めながら入る露天風呂はさぞ気持ちが良いだろう。
館内も新しく、きれいで一度泊まってみたいと思った。
しかし、函館には強力なライバルがいる。
強力過ぎるぐらいの・・・。

今宵の宿は、谷地頭温泉にある料理旅館池の端。
凄い湯だった。
料理も抜群。
部屋もトイレ付きの広い部屋で遜色無し。
北海道へ行くなら、絶対はずせない宿だと思った。
あの料理長がおられる限りは・・・。

昼間の雨が嘘のように、夜は晴れてきた。
谷地頭から函館山のロープウェイ乗り場までは車で5分程。
タクシーを呼べばいいのに、私の運転で行く事になった。
夜の坂道。蛇行運転を繰り返し、5分で着くところが10分以上かかってしまった。
連れの心地よい酔いもすっかり覚めてしまったようだ。
一瞬、外国へ来たのかと錯覚するほど、耳慣れない外国語が氾濫している。
顔を見ただけでは分からない中国、韓国、台湾・・・の人達。

多少、霧がかかるものの夜景はきれいに見えた。
西の端から東の端まで、この海岸線を走ってきたのかと
思うと、短い日数だったが、長い旅をしたのだなぁ・・・。
100円払い、サラウンドシアターへ。
10分ほどの上映時間で函館の歴史をまとめてある。
無料にすればいいのに・・・。たかが100円、されど100円。
100円払ってまでわざわざ、見ようとする人は少ないのだろう、
観客は2組だけ。
上映が終わり、スクリーンが上がると、そこには夜景が・・・。
なかなか、いい席でした。
かくして、北海道最後の夜はふけていきました。
永年、我ら夫婦の夢だった北海道上陸、
〆を飾るにふさわしい宿池の端。
きれいに見えた函館の夜景。
5泊6日の短い間だったが、優しい人達、のどかな大地・・・。
また、行こう。