串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

上高地

2007年06月29日 | 旅-関東・中部

車を沢渡の駐車場に置き、上高地行きのバスを待つ。
沢渡の駐車場も何箇所かあり、よく知らなかった我々が
利用したのは、上高地に近い村営沢渡第2駐車場だった。

バスは空いているから良かったものの、混雑している時は、
始発の駐車場から乗らないと、座れないかもしれない。

梓川は土砂を含んだ茶色の流れになっている。



釜トンネルを過ぎると、水は清流。
工事が行われているので、あんなに土砂を含んだ水になるのだろうか?

工事はこれだろうか?

http://www8.shinmai.co.jp/yama/2007/02/09_004025.html



焼岳が見えてき、帝国ホテルを過ぎてバスは上高地に到着。

上高地へ来るのは3回目。
初めて行ったのは、新婚早々だった。
あの時は車で上高地まで行けたのだが、上高地まで続く渋滞、
釜トンネルの中でエンストしてしまい焦った覚えがある。
車は赤いサニークーペ。懐かしい思い出だ。

平日にもかかわらず、観光バスは何台も停まり、河童橋で写真を撮る人も多い。



清冽な流れのこの川が下流では、あの
濁流に変わってしまうのか・・・?

穂高の山々が手招きしているようだが
そこは専門外、我々は明神池まで歩くことにする。

2度目に訪れた時も、明神池まで歩いたが
こんなに木道があっただろうか?
それに、こんなに遠かっただろうか・・・?

それも、10年前の話だから、こっちの体力も
弱っているし、自然保護の観点からみれば
木道を歩かせた方がよいのだろう。

 

 




あぁ、しんど・・・。
明神池にたどり着かないうちに昼食休憩となる。


途中の道の駅風穴の里で買ってきた山菜おこわを、木道にある
休憩スペースで後ろを通る人達に背を向けて広げる。



遊歩道に緑色の落し物があちこちにあった。
落とし主は誰・・・?

いました、いましたお猿さん。
こちらは、まだ子供の猿で、遊びながら新芽をぱくついています。

すぐ近くを通っていても知らぬ顔でわが道を行くお猿。
餌を与えないのがルール。
人間がこれを守れば、餌を狙って襲うという事はありません。



これは西穂高でしょうか?
爽やかな風が吹きぬける中もうひとがんばり、明神池はすぐそこだ。




急遽松本へ

2007年06月28日 | 旅-関東・中部



東北道を福島西で降り磐梯吾妻スカイライン経由で磐越道へと向かう。

途中、点在する温泉も素通りして先を急ぐが、あいにくの雨。
天気なら最高の景色なのに・・・。

猪苗代磐梯高原インターから磐越道に入り、
上越JCTから上信越道へ。
妙高、火打山が見え出した。
この道は、初めて走るもので、妙高山の立派な山容に驚く。

そろそろ日没。平日のサービスエリアは閑散としていて、
お盆やGWの混雑は嘘のようだ。
あんまり、人が少ないのも寂しい。

松本までもう少し走らなきゃ・・・。



松本の泊まりは、東横イン。
障害者施設だったハズが・・・で、世間を騒がせた
あの、ナイス社長(今は・・・?)のホテルだ。

友人はよく利用するらしいが、私達は、初めて。

急遽、予約したのだが、幸い、ツインが空いていた。
しかし、狭い。横になって歩かなきゃいけない。

よくこんなコンパクトにまとめたもんだと感心する室内。

電気ポットはあるが、沸くまで時間がかかり過ぎる。


寝巻きは、ネグリジェスタイル。
ブルーと白のタテ縞。
なんだか、どこかの囚人服みたい。

まぁ、いいや。
簡単な朝食も付いてR/Cは7,800円。

近くにあるデパートで見切り品の弁当と
ビールを買い部屋で酒盛り。

旅館の食べきれない夕食に少々
うんざりしていたので、これはこれで楽しかった。

明日は晴天のようだ。
行くぞぉ、上高地へ。


中嶋旅館-2

2007年06月27日 | 宿-東北



宝来の間の広縁部分の写真、追加しました。

右側の写真の色が実物に近いです。

取り合いが分かりやすいだろうと思います。

窓際に一段高くとったスペースが荷物を置くのに丁度良いのです。


端岩の湯は、基本的には男性用で、女性専用は20:00~22:30まで。

上部構造を支えているのか、太い柱が何本も建っている。

一見すれば池のような湯船は結構深く、どこから入ろうか少し悩む。

単純硫黄泉という事だが、硫黄はほとんど香らない。

淡白な熱い湯で、しゃきっとするがあまり浴感はない。

このての洞窟風呂はあまり好きじゃない。

閉所恐怖症ではないが、不気味な感じがして怖い。

しかし、この端岩の湯は、それを感じさせない。

浴後、仲居さんと話していたら、「照明を増やした」と言われた。

そうだ!灯りが多いからなのだ。



ガラスブロックで仕切られた方に、普段は女性用の大理石風呂がある。



新しい黒い桶と椅子、その下には畳。

床も立派な大理石だが、その上に敷かれた畳の触感はなかなかいい。

湯はとびきり熱い。きっと、しばらく誰も入っていなかったんだろう。

加水し、湯もみをしてやっと入れる湯温になった。

脱衣所は狭くて、ややカビ臭いが、足元に畳が敷かれ掃除も行き届いている。

宿全体やや暗い感じがするが、どこもかしこもきれいにされている。

料理も多く、4階の客室でさえ部屋食で宿泊料金はリーズナブル。

もっと、脚光を浴びてよい宿だと思うんだけど、無口そうなご主人、控えめな女将さん、静かな温泉街・・・。

又、泊まりに行こうと思わせてくれる宿でした。


青森へ

2007年06月24日 | 旅-東北

5月14日月曜日、いよいよ北海道ともお別れ。
函館発9:40の東日本海フェリーで青森に向かう。
函館山に別れを告げ、4時間弱の船旅に・・・。

4時間は長い。と、思っていたら9月から高速フェリーが運行開始になり
4時間が半分以下の1:45で津軽海峡を渡れるようになる。
ただし、航送料金もアップだが・・・。

往路のフェリーは夜行便で何も見えず、ひたすら眠っただけだった。
初めて渡る津軽海峡だから、せめて復路は昼便にし景色を堪能しよ
うという連れの意見に従ったのだが、連れは缶ビールを呑んで
景色どころではなく深い眠りに・・・。



わ~たしは独り船尾のデッキに座り、小さくなっていく北海道を
眺め、よく走ったなぁ・・・と旅を反芻する。

右手に津軽山地の山々が見え、反対側には仏ケ浦と思しき
崖が見え、青森に近くなると八甲田の山並みが浮かび上がった。

天気は良い。そうだ!奥入瀬を通って行こう。

青森の街はごちゃごちゃしていた。昨日まで走った町々とは随分違う。
うんざりしながら八甲田方面へ向かう。

酸ケ湯で連れだけ入浴。私は荷物整理。
道路の雪の壁は去年ほど高くない。



何度も来ている奥入瀬なので、車から眺める事にし、
降りたのは阿修羅の流れのあたりだけ。
ここでも、外国語が飛び交う。



奥入瀬の美しさは、この苔むした岩を抜きにしては語れない。
この岩によって流れは複雑に道を変え、見る者を楽しませてくれる。

十和田インターから東北道に乗り、今宵の宿がある台温泉を目指す。

行く手に岩手山が見え隠れしだした。
2038m大きな独立峰。
去年は、往復とも一度も望めなかった。
そこにあるはずの物が見えないのは凄く寂しい。

今まで、温泉めぐりが中心の旅を続けていたので
天気の良し悪しは、あまり気にしなかった。
しかし、最近、はしごの湯めぐりはしんどくなり
旅は観光中心になってしまったような気がする。
特に、今回の旅行では、それが顕著だった。

旅に出る時は晴天であって欲しい。



 

 


函館-1

2007年06月23日 | 旅-北海道

こちらは女性修道士さん達のトラピスチヌ修道院。
初めてやってきました。



施設内は、ヨーロッパ庭園風に造られ、マリア様の像なども
アチコチに置かれ、トラピスト修道院の簡素な美しさとは
一味違い、いわば女性向き・・・その対比はおもしろかったです。



庭木の手入れも完璧にされているのを見て、これらの維持管理に
かかる費用はどこから・・・なんて、超俗化した考えを抱く不謹慎者の私。



本格的に降る雨の中、五稜郭タワーに上り、五稜郭の全貌を眺める事に。
悲しいかな、宴の後の桜の木がよく見えます。
これらが満開ならさぞ美しかった事でしょう。

函館に来たのなら一度はラッキーピエロのハンバーガーを食べないと。
五稜郭の近くにある店で買って、五稜郭タワーの中で食べました。

そうそう、忘れてはいけません。
道の駅なとわえさんで買った、タコとつぶ貝の刺身。
わさびはあるけど、醤油がない。
まぁ、いいや、どちらも好物。
しかし、ハンバーガーとこの刺身・・・変な取り合わせ。

湯の川温泉へやってきました。
入りたい湯はいっぱいあるけど、今回は日の出湯漁火館をチョイス。

日の出湯は植物園の前で、独自源泉を持つという。
数軒離れた所にも銭湯はあるが、こちらは函館市水道局の源泉使用。

懐かしい銭湯の雰囲気。
浴室はもうもうたる湯気で写真は撮れない。
湯船の縁は白くコーティングされ、大小2つ。
大きい方の湯船の湯はとびきり熱い。
静かに体を沈め、むやみに動かないで瞑想。
一瞬にして体内の毒素が出ていく感じ。




もう1軒は、海岸べりに建つ湯元漁火館。
成分総量8042mg/Kg 47.8度 毎分500LのNa-Cl泉
という、素晴らしい独自源泉を持つ宿。

露天風呂からの排水が、岩石を伝い玄関前へ流れ出るが
この岩が茶色の抽出物で覆われているのを見て
いやでも湯への期待は高まる。


 
力強い湯だった。味もえぐくて飲みにくい。
湯船の石にも茶色の抽出物がこびりついている。

晴れた日には海を眺めながら入る露天風呂はさぞ気持ちが良いだろう。
館内も新しく、きれいで一度泊まってみたいと思った。
しかし、函館には強力なライバルがいる。
強力過ぎるぐらいの・・・。

今宵の宿は、谷地頭温泉にある料理旅館池の端

凄い湯だった。
料理も抜群。
部屋もトイレ付きの広い部屋で遜色無し。
北海道へ行くなら、絶対はずせない宿だと思った。
あの料理長がおられる限りは・・・。

昼間の雨が嘘のように、夜は晴れてきた。
谷地頭から函館山のロープウェイ乗り場までは車で5分程。
タクシーを呼べばいいのに、私の運転で行く事になった。
夜の坂道。蛇行運転を繰り返し、5分で着くところが
10分以上かかってしまった。
連れの心地よい酔いもすっかり覚めてしまったようだ。

一瞬、外国へ来たのかと錯覚するほど、耳慣れない外国語が氾濫している。
顔を見ただけでは分からない中国、韓国、台湾・・・の人達。

多少、霧がかかるものの夜景はきれいに見えた。
西の端から東の端まで、この海岸線を走ってきたのかと
思うと、短い日数だったが、長い旅をしたのだなぁ・・・。

100円払い、サラウンドシアターへ。
10分ほどの上映時間で函館の歴史をまとめてある。
無料にすればいいのに・・・。たかが100円、されど100円。
100円払ってまでわざわざ、見ようとする人は少ないのだろう、
観客は2組だけ。

上映が終わり、スクリーンが上がると、そこには夜景が・・・。
なかなか、いい席でした。

かくして、北海道最後の夜はふけていきました。
永年、我ら夫婦の夢だった北海道上陸、
〆を飾るにふさわしい宿池の端
きれいに見えた函館の夜景。

5泊6日の短い間だったが、優しい人達、のどかな大地・・・。
また、行こう。








 


函館へ(恵山)

2007年06月22日 | 旅-北海道



恵山温泉旅館の夕食は、とても食べきれる量ではなかった。
刺身、煮魚、焼き魚、魚のから揚げ・・・。
新鮮な魚のオンパレード。
魚好きにはたまらないだろうが、遅い目の昼食の昆布蕎麦
がたたり、19:00を過ぎた夕食なのにお腹が減ったという
感覚がなかった。その上にこのご馳走が並ぶ。
見ただけで満腹・・・。

湯が凄い!酸っぱいのだが、なんと例えたらいいのか・・・?
とても飲める味ではない。
薄い茶色の源泉が惜しみなく24時間掛け流されている。
温度もぬるめなので、いつまでも入っていられる。

あいにく、この日は雨。
宿の源泉湧出場所を探しに行くが、霧もかかり視界が悪く諦める。

道道635号線を、御崎にある浜の湯を目指す。
海岸べりには小石を敷き詰めた昆布干し場が各所に見られる。

探すまでもなく、よく分かる標識が建っていた。

昨日の水無海浜温泉といい、この浜の湯といい、お金を地元に
落とす訳でもないのに、気持ちよく観光客に解放されている。

来て見て欲しい、自分達の村を、町を・・・。
そういう気持ちなんだろうか?

気持ちだけの入浴料を箱へ投入して使わせて頂く。

 

湯船は一つの混浴だ。湯は適温。
海が近いのに塩分は、かすかに感じる程度。
道路を隔てた山の方から引いているのだろうか、塩ビのホースから
こちらも豪快に注がれ、あふれた湯は海へと流れ去っていく。

そばには駐車場もあり、車を停めるのに苦労もない。
広くとられた脱衣所もきれいに整頓されている。

嬉しかった。桶も元のように片付け感謝の気持ちで後にした。



日曜日だったので、近くにある道の駅なとわえさんでは、
地元漁協の朝市が行われていた。

大阪では、めったにお目にかかれない魚が並んでいる。
浜値という事で観光客でない地元の人達も買いに訪れていたが
あいにくの雨、客足はにぶいようで気の毒に思った。

この後もず~っと続く海岸線を走り、函館へ向かう。


ある1日

2007年06月21日 | 旅-北海道

    

知内から海沿いを走り函館へ向かう。

庭先に芝桜が植えられている民家が多い。これは福島町あたりでも多く見かけた。
国道228号線は芝桜道路で売り出したらいいと思うほどだ。
チューリップも満開。
やっと来た春を謳歌しているようだった。


 



トラピスト修道院へやってきた。
以前、来たのは40年程前だから、ほとんど記憶がなく初めて来たようなものだ。

牧草地に囲まれたアプローチは素晴らしい。



ここより先は、あらかじめ申し込んだ人しか入れない。しかも男性のみ。
宗教心もなく、俗世の垢にまみれた欲望多き男性は入れない。

売店に御馴染みのバター飴が並んでいる。
我が家、最近はここのバター飴にはまっているので買わない手はない。
値段がいつも買っているのより安い。
この価格は、ここだけの価格らしい。
何か月分か買ってしまった。

函館の手前から北上し大沼公園を目指す。



目指すはJRが経営する流山温泉。
駒ケ岳が遠望できる広大な敷地に、温泉施設、ゴルフ場・・・等の施設。
使われなくなった列車の車両が休憩室になっている。

ここに、温泉施設唯一の喫煙所があった。
ほぉ~、なかなか立派じゃない。



流某氏がデザインした温泉施設は斬新なデザインで、置かれている石鹸もいい。
このシャンプーにも使えるオリーブ石鹸、もって帰る人もいるらしい。
私は、売店で買いましたよ~。

内湯、露天共に湯船が大きすぎて、湯の鮮度がイマイチよくない。



続いて、東大沼温泉留の湯へ、私だけ入り、連れは車でお休み。
白鳥が飼われていた温泉である。
白鳥だけでなく、立派な犬小屋が2箇所。
動物好きな経営者なんだろう。



鹿の湯温泉では、私は鹿の湯旅館、連れは吉の湯旅館と二手に分かれて入浴。



鹿の湯旅館の館内は、古いものも随所に残しながら、きれいに
リニューアルされているようで私好みかもしれない。

内湯も露天も随分な量の掛け流しで気持ちが良かった。

鹿部の間歇泉を見る。北海道随一の間歇泉らしい。
もっとも、日本全国でも、そう数ないだろうが・・・。
ここは無料ではない。
しかべ間歇泉公園と整備されていて、入場料金が300円要る。
15分おきぐらいだったろうか、勢いよく温泉が吹き上がる。
最高15mほどまで上げるのだが、間欠泉の見所は、
出るぞ、でるぞ・・・という時かもしれない。

昼食は間歇泉公園の近にあるさすが家という蕎麦屋で
にしん昆布蕎麦を食べる。

このあたりで採れる良質な昆布を練りこんだ蕎麦である。
まずくはないが、十割蕎麦が好みの私には・・・。

上には上手に炊き上がった鰊とホタテがのり、冷たいつゆを
かけていただくのだが、これが量たっぷり。
この量の多さが裏目にでて、今夜の宿の夕食にひびいてしまった。

さすが家の経営者夫婦のお人柄は好ましく、近くへ来るような
事があれば、又、食べに来たいと思った。



大船温泉上の湯で一風呂浴び、どうしても行きたかった下の湯へと。
右側の民家でお金を払い、左側の風呂へ行くが、ネコがたくさん
大切に飼われている。



カメラを向けると、ご主人が「はい、ポーズは・・・」とネコに言う。
「そんなのしった事かい!」と、食べるのに忙しいネコ。



浴室いっぱいの湯船に、白濁した硫黄泉が掛け流されている。
上の湯にも、同じ湯はあったが存在感はこちらの方が上。

楽しみにしていた水無海浜温泉へ着いたのは夕暮れ迫る頃。
近在のお年寄りが、まるで銭湯のように入浴に来ておられる。
その場で真っ裸になられたのには驚いた。

そして、私にも真っ裸を勧められるが、とてもそんな勇気はない。
やや上に整備されている脱衣所で水着に着替えたが
連れはいつの間にか、その場で裸になり入浴していた。

湯船の岩の上に付いた海草の新芽が美しい。
湯船、脱衣所、駐車場・・・よく整備されていて無料で使えるのが嬉しい。
これでいいの?お金は・・・?と思ってしまう都会人の心の貧しさ。

湯は熱くもなく適温で海を眺めながら20分ぐらい入っていただろうか。
観光客も訪れるが温泉に入ろうとする人は少ない。



ほのぼのとした気持ちで水無海浜温泉を後にし、今宵の宿へと向かう。
恵山温泉は数キロ先なのに、道は通じていない。
元来た道を戻り、ぐるっと回らなければいけない。

今も火山活動を続けている恵山が見えて来た。

今日1日の行程を振り返ると、自分でも驚くぐらい盛りたくさん。
ホントは毎日これぐらい充実した行程をこなしたいのだが
宿の夕食時間などを考えるとそうはいかない。

それに、旅館の食事にも、量の多さにも飽きてきた。
今まで、日本旅館に泊まるのが楽しみだったけど
ちょっと路線を変えてみようか・・・と、思い始めた。








あじさいを見に

2007年06月19日 | 

セットンさんやコスモスさんのお膝元、奈良県郡山にある
矢田寺へあじさいを見に行く。我が家から車で30分。

寺へ続く道沿いに駐車場が並んでいるが、この料金がおもしろい。
一番手前、つまり寺から遠い駐車場の料金は100円。
次は300円、400円、そして一番近い駐車場は500円。

身分不相応に500円の駐車場に停めてしまった。
まだまだ甘い、我が家。

長い石段を上がり境内に入ると、あじさいより先に娑羅が迎えてくれた。
平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり娑羅双樹の花の色・・・」
で有名なあの花である。
蕾をいっぱい付け、別名夏椿というらしい。



珍しいガクがギザギザのなでしこがくあじさいは、初めて見る。

色とりどりのあじさいが咲き乱れているが、何故か清楚な
たたずまいの白い花に目がいってしまう。

ほとんどの花が満開、今が一番の見頃かもしれない。
時々、小雨が降る中、花もいきいきと輝いて見えた。

あまりにも花が多くて、贅沢な話だが正直見飽きてしまう。

往路、長いと思った石段も下りは苦にならない。
石段の両側には、古い墓が並んでいた。


苔むした墓石は相当古いものだろう。
側面に彫られていたのは、天保12年、
安政6年・・・江戸時代だ。

刻まれた名前にも驚いた。
鈴鹿山新七、浪花川長右門、木曽川寅之助、
香取山磯吉、藤浪源兵衛・・・。

これらは、本名?役者の芸名?
それとも相撲とり?
本名にしては出来すぎている。

もう一つ驚いた墓があった。



三尺一代目から十一代目、いや十二代目かもしれないが、
ずらりと三尺○代と石碑に刻まれた墓が並んでいた。

三尺・・・?
帰りに受付で聞いてみた。

三尺組といい、露天商の元締めという答え。
松尾寺では、あじさいの次に参拝客の興味をひくものらしく
私のように尋ねる人が多いと言われた。





 


ユートピアへ

2007年06月18日 | 旅-北海道



千代の山と千代の富士、二人の名横綱を輩出した福島町へやって来た。
私:道の駅で荷物整理
連れ:両横綱記念館へ

荷物整理完了、道の駅横綱の里で昆布を買い、ちょっと一服。
連れが紀念会館に入ったきり出て来ない。



うん、もう~と、呼びに行く。
もちろん、入場料金を払ってまで見るつもりはなく、探しにいくだけ。

「ちょっと、探しもので・・・。」と、言って中へ入らせてもらおうとしたら、
「いただいてますぅ~。」と、言われた。

「後で女性、と、いってもおばちゃんやけど、来るから・・・。」と、二人分
の入場料金を払ったらしい。

又もや、うん、もう~
別に見たくはないのに・・・。気が利き過ぎて間が抜けてる。

広い館内には、立派な本物の土俵があり、巡業などの時は、
この土俵で稽古もするらしい。
ふかふかの座布団に座ってみたかったが、もう夕方、チェックインする時刻も近い。



連れは・・・?
いました、いました。
往年の名勝負がビデオで流されている。
その前で観戦中。

千代の山が大好きだったらしい。
白黒テレビにかじりついて、手に汗した昔を思い出していたようだ。

車に乗ってからも、取り組みを興奮して喋るが、しらける私。



今宵の宿は、知内温泉「ユートピア和楽園」。
案内された部屋は、ビジホのような洋室。
北海道最古の温泉と読んでいたので、この洋室は意外だった。

何がユートピア?温泉が・・・だろうか?






 


江差~松前

2007年06月15日 | 旅-北海道



銀婚湯をチェックアウト後、濁川温泉へ行きたかったが、
天気も良いので、観光コースを選択し江差へ向かう。

いにしえ街道といい、町並を保存し、それを目玉にしているようだが、
なんとなく造られた街という印象で角館のような風格は感じられない。

メインストリートから少し離れているので、ツアー客が来ない
関川家の別荘跡という町が管理する史跡へ行ってみた。

元は新潟の関川村出身という関川家は、代々、江差の町
の発展に寄与し、松前藩一の豪商だったという。

入場料100円也。
明治30年、この地を離れた一族が残したいろんな物が
展示されていて、係りの女性が丁寧に案内して下さる。
驚いたのが、ここでも近江商人が松前藩の物資を扱い
活躍していたという。たくましい・・・。



再び追分ソーランラインをドライブ。

上ノ国町にある道の駅もんじゅで昼食。
2階のレストランからきれいな海岸が望める。

何を食べたか分かりますか?
うっぷ~、アワビ天丼。
小粒のアワビ(床ぶしか?)がごろごろ。

おいしかった~と言いたいところですが、
海老天丼の方がいいかな?



松前の桜は散らずに待っていてくれました。
しかし、ブヨがいっぱい発生しています。
ブヨを手で払いながら歩かなければいけません。



1ヶ月前には、川べりで造幣局の八重桜を見たなぁ。
今日は海を背景に眺めてる。こちらもいいです。

結局、この旅で桜が見れたのは、ここ松前城だけでした。
「良かった~」と言いたいところですが、ブヨの来襲と
城内に流れる演歌に閉口。
ご当地ソングかもしれないけど、雰囲気壊すなぁ・・・。


 


銀婚湯

2007年06月14日 | 宿-北海道


モッタ海岸温泉には行けなかった。
国道沿いにあると早とちり。
海を眺めながら、追分ソーランラインを快適にドライブ。
気がつけば、すでに10キロほど走り過ぎていた。

悲しかった。せっかくここまで来たのに・・・。

寿都の鰊御殿さえ見逃してしまい、瀬棚町まで走って来た。
快適な海辺のドライブが、かえってアダになってしまった。

蝋燭岩がよく見える展望台に上ると、狩場山地がよく見えた。



予定していた、貝取澗も熊石温泉も、時間の関係であきらめ
国道277号線に入り、おぼこ荘で自遊人パスポートを使い入浴。

露天風呂には、早くもブヨが発生していて、落ち着いて入ってられない。



銀婚湯に到着。やはり、口コミ通り素晴らしい宿だった。
広い敷地、林を抜けて行くと、そこには貸切の露天風呂。



はい、こんにちわ。



広い内湯も露天風呂も素晴らしかった。
風呂だけでない。料理もおいしく、経営者のお人柄も良い。
それに、料金はリーズナブル。

又、是非泊まりたい宿でした。



雷電

2007年06月13日 | 旅-北海道

 新見温泉から奥の道路はまだ通行止め。

岩内まで行くには、南下してぐるっと回らなければいけない。

雷電海岸から4キロほど山へ入った朝日温泉を目指す。



離合困難な砂利道だが、すれ違う車はない。

この朝日温泉、水上勉の飢餓海峡のエピローグで、主人公に殺された岩内の質屋の主人が、新妻を連れて湯治に来た温泉地。

かつては、宿が何軒もあり賑わったらしい。

今は、冬季休業する、この朝日温泉1軒だけになっている。


 



 

 


   女湯は湯船が2つ。やや湯温が違う。

貸切で白い湯ノ花舞う湯に浸かりながら、ファーブルになっていた私。


アリが自分よりも太いカメ虫を運ぼうとしている。

そりゃぁ、ちょっと無理じゃないですか・・・。



結構な急流を渡った所に露天風呂がある。

しかし、工事中で入れない。

露天風呂の上部から落石があったようで只今、屋根を普請中。



夜、この露天風呂に浸かりながら・・・という書き込みをよく見たが、
都会っ子の私には、落石の危険性とこの雰囲気では怖くて入れないだろう。



かつて雷電越えといって、朝日温泉よりもう少し上の雷電峠を越え、この険しい崖を歩いていたらしい。

波静かな日本海。

追分ソーランラインと名付けられた海岸線を経てモッタ海岸温泉を目指します。 


ニセコその2

2007年06月12日 | 旅-北海道



雪秩父の女湯にしかない泥湯です。


              
             隣り合わせに別源泉の湯舟があります。



泥パックをした後の洗い湯
なんですって。


           リーダーさんへ



左側が湯船です。

              


旅立ちまじか

2007年06月11日 | 非分類

ちょっと北海道はお休みで・・・。

近くのスーパーの商品搬入口にあるツバメの巣。



同じ方向を向いていっせいに口が開きます。

随分、大きくなりました。
食欲も旺盛で親は忙しいでしょう。

巣立ちまであとわずか。
フレー、フレー、お母ちゃん、お父ちゃん。


ニセコ

2007年06月10日 | 旅-北海道



ニセコの湯めぐり、まず、最初に訪れたのは昆布温泉の
鯉川温泉旅館
建物は古いが、きれいにしてあり、湯も良い。
宿へのアプローチがステキだった。

ニセコの甘露水。
いつも車に積んでいるペットボトルに仕込む。

ライトバンで乗りつけ、ポリタンクに大量に汲んでいる人もいる。
ふ~ん、それほどおいしいのか・・・。



更に奥へ進み、五色温泉へ。
倶知安への通は、まだ通行止め。
北海道では、5月末にならないと解除にならない道が多い。

五色温泉、露天風呂からの眺めは良いが汚い。
清掃が行き届いていない。
いくら、湯が良くても、これでは落ち着いて入ってられない・・・。



晴天だったこの日、まるで羊蹄山をお供に連れて
いるかのように、どこからでも眺められた。



湯本温泉の源泉池、大湯沼。
硫黄臭を道連れに10分ほどで一周できる。

国民宿舎雪秩父の露天風呂には
たくさんの湯船があり、泉質の違う湯が楽しめる。
名物の泥湯、男湯にはなかったと言うがホントか?
見落としただけなんじゃないかぁ。



下って来て、キタキツネがいた薬師温泉へ。
他に入浴客がいないのを幸いに、混浴の足元湧出風呂を楽しむ。
湯船のそこかしこから、ぽろん、ぽろんと泡と共に湯が湧いて
くるのを眺めているだけでも楽しい。

古い宿だが、清掃が行き届いているようだ。
自炊用の台所のそばにある部屋を覗いてみた。

ベットが置かれた部屋、ふとんが敷かれた部屋。
どちらも、きちんと清掃されていた。
今度、ニセコで泊まるなら、この宿にしようかなぁ。



じゃがいも畑だろうか、広い畑の向こうに羊蹄山。

ここに限らないが、毎日こんな立派な山容を眺め
ながら暮らすというのは、どういう気持ちだろう・・・?

季節の到来を教えてくれる・・・。
山とは無縁の生活をする私には、それぐらいしか考えつかないが。

まだまだ入りたい温泉はあったが時間切れ。
駅の方へ下り、今宵の宿がある新見温泉を目指す。