突然ですが、TU-87OR生産中止になってましたね。
https://www.elekit.co.jp/topics/detail/00774
私が購入してから一ヶ月も経って無い一月でした。まだ流通在庫は、在ると思うので興味のある方はお早めにどうぞ。後継機も在るようです。
http://www.elekit.co.jp/product/54552d38313030
さて本題です。またTU-870Rについての記事を書く事があるとは思いませんでした。
組上げてから快調に働いていたTU-870Rですが、3ヶ月くらい経った頃から、ブチッ、ブチッと言う大きなノイズが左のスピーカーから発生するようになりました。パソコンと同じテーブルタップから電源を取っているのでこれが原因だと思い電源を換えましたが直りません。さて困りました、私は、電気回路の知識が全く有りません。
ネットで色々調べて見るとどうやら真空管が原因だと解りました。どうせなら違うメーカーの物にしようと思いましたが、地方では、売ってません。そもそも国産品はとっくの昔に生産中止になってます。そこで活躍するのが、通販または、リスクはあるけどオークションです。このアンプを組む時にコンデンサーを買った時も感じたのですが、オーディオショップは、かなり割高です。地道に電気パーツ専門店で探した方が遥かに安く上がります。
今回は、オークションで購入しました。松下製の6BM8です。
箱のマークがレトロです。東芝製と迷いましたが、オークションで良い出物が無く、松下製に良い出品が有ったのでこちらにしました。いずれ東芝製も手に入れたいですね。
同一ロットと有ったのですが、箱のデザインが微妙に違いますねえ。
値段も型番も違います。多分箱と中身は別物だと思います。と言うのは、
真空管にAWAと標示してあります。これは、松下製ですが、AWAと言うメーカー?向けのOEMらしいです。箱は、何処からか見つけてきた物でしょう。しかし古い物なので資料として大切に取っておきましょう。
もちろん値段も当時の価格では買えませんよ。参考までに新品2本セットで3400円でした。入札は私一人でした。当然、競れば高くなります。
斜めにかぶった帽子が高性能の証、この管は、いわゆるヴィンテージ管で松下製でも年代物らしいです。しかもAWAへのOEMなので選別品でタダの松下管より良い物らしいです。「らしい」との表現が多いのは、知識が無くネットで得た知識なので自信が無いからです。
今まで使用していたロシア製のELECTRO HARMONIXの管と並べて見ました。ロシア製の方が若干背が低く、太いです。イメージ通りロシアのがゴツイです。
しかしピンは、ロシア製の方がメッキしてあって繊細な所も在ります。
しかし、眺めていても仕方が有りません。早速音を出しましょう。
スイッチを入れるとすぐに下の部分が赤くなります。さすが日本製、立ち上がりが早いです。
やや遅れて上部も赤くなります。定格まで音が出るまで約20秒くらいでしょうか。ロシアの真空管の半分くらいの時間で音が出ます。
肝心の音ですが、流石日本製、ノイズなんか全く無いと思いきや、かすかなプチプチノイズが有りますが、あまり気になる程ではありません。
そして意外な事にロシアのELECTRO HARMONIXが繊細で細かな音まで再現するのに対し松下製は、真空管アンプらしい柔らかな音を出します。ボーカルは、息遣いまで聞こえそうです。ただしエージングが済んでないのでこの後、どう音が変わるか楽しみです。
今の所、ボーカルメインなら松下、楽器の演奏を聞き分けたいならELECTRO HARMONIXかな。ただし、ELECTRO HARMONIXは、現行品、松下は、数十年前生産のデッドストックなのを差し引いてください。
最後に灯の灯った真空管の姿をお楽しみください。