12月某日、我が家に待望の新しいトラクター Kubota KL37Zが納車されました。これは、前のトラクター GL321が壊れる前から注文していた物です。購入しようとしたきっかけは、
1、消費税率アップ前の駆け込み需要です。トラクターは高価なので3%の値上げも馬鹿になりません。
2、近々、排ガス規制が強化されて大幅な値上げが予想される事です。100馬力以上の大型農業機械は今年から施行されてかなり値上げになったようです。50馬力以上は来年秋から50馬力以下も再来年秋から施行されます。
もちろん、GL321が17年間酷使され老朽化したのが一番の理由ですが。
高さ2m28cmの堂々たるサイズです。いつの間にか小型特殊の高さの制限が緩和されたみたいですね。天井までのスペースも十分過ぎるほどあります。以前のGL321は座りなおす時に何度も頭をぶつけました。
前から見ると厳つい顔つきをしています。GL321が優等生的な大人しい顔つきだったのと対照的です。
後ろから見るとメカメカしていて元少年だったオジサンの心をくすぐります。前のトラクターのロータリーは、クボタのイメージカラーのオレンジ一色だったのですが、KL37Zは、オレンジと濃いグレーのツートンでカッコイイです。でも、ミラーで耕耘を確認するには前のトラクターの方が見やすいです。
KL37Zを選択した決め手は、コモンレールシステム(お利口さんなエンジン)を採用している事でした。最初は一つ下のKL34Zにしようと思っていたのですが、KL34Zは普通のディーゼルエンジンなんですよね。KL37Zより上はコモンレールシステムを採用しているので無段変速機と相まって静かに快適で効率の良い作業が出来ます。
トラクターの価値は馬力で決まります。(キッパリ!)
クボタの(他のメーカーもそうだけど)いやらしい価格設定でチョット頑張れば手が届く差額の値段で上のクラスが待ってます。
購入を検討している時は、切り良く40馬力のKL40Zにしようか、いっそのこと小型特殊で乗れるクボタ最大のKL44Zも良いなあ、とか上ばかり気になります。予算の都合もあるので上ばかり見てられませんが、下はほとんど見ませんね。やはり大きいのが欲しいです。
KL37Zは、KL34Zとはエンジン、車体とも別物でKL40Zと内容は馬力以外は同じで値段は一クラス分安いと言うお買い得モデルです。いやあ、高い買い物なので真剣に検討しましたよ。
キーをひねると各種ランプと液晶モニターが点灯します。タコメーターが3000回転弱まで上がっていますが、実際にはコモンレールシステムで高度に制御されているので最大出力の出る2600回転以上は回りません。
数秒後、通常の表示になります。液晶モニターの下の方は表示切り替えが可能です。
左のウサギとカメのレバーで無段変速機の操作をします。指一本で軽く動きます。メーターには、0から14まで数値で表示されます。もちろんクラッチ操作は必要ありません。止まる時もブレーキだけでクラッチ操作は必要ありません。車のオートマと何ら変わりません。
このボタンで四駆の切り替え等ををします。以前はレバーでガチャガチャやってたのに隔世の感があります。これだけでも驚きなのに、
このボタンひとつで作業準備OKです。こんなに楽して良いんでしょうか。
エアコンはオートエアコンになりました。これで暑すぎたり寒すぎたりして温度調整する必要が無くなりました。しかしトラクターにオートエアコンですよ! すごい時代になったものです。
カーステレオ?はCDプレーヤー付です。ほとんどFMラジオしか聞きませんけどね。
エンジン音が静かなので十分音楽が楽しめます。更に普段はエンジン回転400回転を下げているので静かです。負荷が掛かると自動的に回転が上がると言う優れものです。コモンレールシステムならではの賢さです。
KL37Z、酷使はするけど大切に扱うのでこれからよろしくね。