PEN F系は、その優雅なスタイルから一眼レフの女王と言われてます。
PEN Fシリーズとの出会いは、中古カメラ店でシャッターの切れないジャンクのFTでした。現物を見るまでPEN Fは嫌いでした。なぜなら、ペンタプリズムの出っ張りが無いのでノペッとして鉄仮面みたいに見えたからです。
しかし実際に手に取ってみるとグラマーでセクシーでした。アタリ(ぶつけて出来たヘコミ)が一箇所有った物の38mmF1.8のレンズ、花文字付きの金属製レンズキャップ、ストラップが付いて4.2kと格安だったので買って帰りました。
このカメラも関東光学社で良心的な値段でオーバーホールして貰いました。
http://kantokogaku.sakura.ne.jp/
OMより小さいしハーフなのでフィルムの残りを気にしないでバシバシ撮れて良いですよ。
FTは、FにTTL露出計とセルフタイマーを載せたモデルでFシリーズ最強モデルです。これを押さえて置けばもう買わなくて済むとの思いもありました。(大きな間違いでしたが)
一番上の写真のシャッターボタンの左のプレスラインが、Fの方が左に行くにしたがって狭くなったいます。Fの方がボディの方が、丸っこいです。つまりグラマーでセクシーだと思ったFTよりFは、もっとグラマーだったのです。(マニア以外はどうでも良いことだけど)
セルフタイマーか花文字かの違いだけでは無かったのです。(中身については省きます)と言う訳で綺麗なFを探しました。
これは、中古カメラ店で偶然見つけた物です。38mmF2.8付きの綺麗なFでした。
38mmF2.8と言うとパンケーキタイプのE.Zuikoが有名ですが、プレミアが付いて私には高くて買えません。
38mmF2.8D.Zuikoは、Fとセットで限定一万台ととてもレアな物です。でもプレミアが付いていないので私でも買えました。買ってから気付いたのですが写りもとても良いです。
操作の方ですが、FTが大きめのレバーで1回巻き上げに対しFは小さめのレバーで2回巻き上げです。実用性では、改良されたFTの方が良いですが、チャッチャッとリズミカルに2回巻き上げるFの方がマニア心をくすぐります。
暗い所では、FTの露出計は便利です。40年以上前のカメラ(67年製造)なのにかなり正確です。個体差もあるけどOM-1よりよっぽど正確ではないでしょうか。
レンズの取り付けやピントリングの回転方向は、何故かOMと逆なんですよねえ。これは中々慣れないですねえ。
今売っているデジカメのPENシリーズは、このカメラの流れを組む物でPEN Fを名乗って欲しいものです。PENはレンズ交換不可のコンパクトカメラですからねえ。
それにしても、PEN Fは、美しいカメラです。
カメラシリーズは、まだ続きます。