lizardbrain

だらだらぼちぼち

ゴンチチ 春の生音三昧

2013年03月06日 11時06分00秒 | 音楽



3月2日、混雑する大阪城梅林を早めに切り上げて、いずみホールへ。


座席数800席余りのクラシック音楽専用ホールのいずみホールで、ギターデュオのゴンチチが、PA無しの生音勝負に挑んだこの企画。
確か3年ほど前に、ゴンチチ生音ライヴの告知を耳にして興味をそそられたのだが、その時は観戦できなかった。

PAを使わない生音勝負という事で、いつものPAを通した音量よりうんと控えめな音量なので、聴く観客も
「一音なりとも聴き逃すものか」
と緊張しながら聴かなければならないし、演奏者もそれに答えようと緊張するものらしい。
ライヴ開始当初はPAを通したいつものゴンチチのギターの音に慣れた耳には、どうにも戸惑うような繊細な音量で演奏されるが、確かに徐々に耳が慣れてきて、繊細な音量も聴き取れるようになってくる。

生音勝負という事で、さすがにいつものオベーションギターではなく、ギターマイクを仕込んでいないオーソドックスなガットギターとスティール弦ギターを使っていた。
オベーションを使わないゴンチチというのは大きな収穫だったし、演奏もMCもいつものように楽しいライヴだったには違いないが、ワタクシが座ったのが前から18列目の席で、この位置からだと、PAを通さないギターの生音ではかなり聴きづらく感じた。
ピックを使うゴンさんのガットギターはともかく、フィンガーピッキングの時のチチさんのアルペジオは特に音量が小さすぎたように感じた。
それもこれもワタクシの貧弱な感性のせいであろうが、せめてホールの前半分までの座席で聴ければもう少し満足できたと思われる。

ただし、2部終演後のアンコール期待の拍手はホール内でびっくりするような大音量で響き渡っていたので、ステージ上の演奏者にとっては、このホールの音響は随分楽しいものなのだろうと想像した。

なので、次回のゴンチチ生音ライヴの時は、ホールの前半分の座席で聴きたいという叶いがたい条件付で臨もうと思う。