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だらだらぼちぼち

寺井尚子&佐山雅弘デュオコンサート 名東文化小劇場

2013年03月24日 17時17分36秒 | 音楽

ここでいきなり回想録になるが、

ワタクシが今みたいに、スケジュールさえ合えばコンサートホールに出むいて音楽を聴く習慣を身に付けてしまったのは、今思えばたった2本のライヴ観戦の成功体験がきっかけだった。

1つ目は2000年11月の神戸国際会館こくさいホール3階最後列で、生まれて初めてナマの綾戸智恵を目にした時で、(そのあたりのことはここに書いている。)

そして2つ目は、それから5ヶ月ほどした翌2001年4月に奈良のいかるがホールでの寺井尚子ライヴだった。
今ではあんまり終演後のサイン会をやっていない寺井尚子(サイン会をやらないと非難してるわけではない、終演後のサイン会はミュージシャン側に負担をかけているのではと心配しているくらいなのだ)だが、その時は盲導犬育成のチャリティ-ライヴだったためか、終演後にサイン会があったというのに、なんと言う事か帰りの電車の時間が迫っていたので、サイン会に参加せずに帰ってしまった。
あんまり情報を仕入れず予習せずにライヴに臨んだワタクシだったが、まずオープニングでバンドメンバーに続いて寺井尚子がステージに上がった瞬間、ホールの空気の香りがかすかに変わったのを感じとった。

もしも、この2本のどちらもがさほど面白くないライヴだったなら、それだけの話になっただろうが、どちらもすんごく楽しめたので、あちこちのミュージシャンのライヴ情報を自分のスケジュールを照らし合わせながら、スケジュール合わせに必死になっている今日につながってしまうのである。
もちろん、アヤド姉さんのライヴも寺井尚子のライヴも、少なくとも年に1度は聴くように心がけている。
年に1度くらいじゃあ少ないのだが、何しろイナカモノ故、それくらいしか出かける事ができないのが悔しくて仕方が無い。
でも、憧れの年金生活に突入すればも少し充実するか、それともどっかで行き倒れになってしまうかも知れない。

そんなこんなでアヤド姉さんと寺井尚子は常にブックマークしていたのだが、縁は異なもので、ライヴ観戦だけではなく、2003年10月に鈴鹿サーキットで開催されたF1レースを観戦した時、こんな場面にでくわした。


2003年10月12日14時過ぎ、F1日本GPの決勝レーススタート前の公式プログラムとして、バイオリンで君が代を独奏したのが寺井尚子だったのだ。
いったいどういういきさつで寺井尚子が君が代を独奏することになったのかは、いまでも想像もつかないが、
レース観戦の同行者達は、今バイオリンを弾いている女性がどんな人なのかを全く知らない様子だったが、ワタクシは大いに喝采を送ったもんだ。
この画像は、コース内に設置された大型モニターに写された国際画像を観客席から撮ったものだ。
この時持ってたカメラも良くなかったので、すんごくボヤケているが、クオリティはともかくこの場面を撮れた事は少々自慢にしているのだ。

で、ようやくここで先月の名古屋行きに話は戻るわけだが、

2月16日、昼間は寒い思いの明治村で過ごした後の夕刻、名東文化小劇場での佐山雅弘寺井尚子とのデュオライヴを観戦のために早めに地下鉄上社駅に着いたのだが、この日はホントに寒くて、開場時刻までの時間つぶしに駅周辺を探索する気力も失せていた。
幸いにも駅ビルの中にブックオフがあったので、古本を探すフリをしながら時間をつぶす事ができた。
前日の2月15日にも熱田文化小劇場での渡辺香津美ライヴをこなしているのだが、ライヴ情報を仕入れてチケット手配に走ったのは、この日の寺井尚子&佐山雅弘のデュオライヴのほうが先だった。


いまいちプロフィールなどを理解できていないワタクシだが、寺井尚子はデビュー当初は名古屋のライヴハウスを中心に活動していたようなので、名古屋は地元になるのかも知れない。
前日の渡辺香津美ライヴは当日券が出ていたが、この日の寺井尚子&佐山雅弘のデュオライヴはチケット完売になっていた。

ほぼ年に1回のペースでこれまで聴いてきた寺井尚子のライヴは、(メンバーの変遷はあるものの)期せずして彼女のレギュラーバンドでのライヴばかりだったが、今回はピアノの佐山雅弘とのデュオで、シアワセな事に久々に観やすい座席位置からの観戦になったので、ステージ上の2人の視線の交歓が感じられたし、レギュラーバンドで演奏している時と比べると、ピアノとのデュオとなるとステージ上での動き方も違っていたように思う。

おそらく、この2人、
これまでも共演の機会はたくさんあったに違いないと思わずにはいられない息の合い方だった。

あまりに気持ち良かったので、今年は年に1度のペースを破って、6月の神戸でのライヴチケットも手配してしまった。
今度はレギュラーバンドでの寺井尚子が楽しみだ。