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だらだらぼちぼち

渡辺美里×塩谷哲 ファンタジアvol.1

2012年03月15日 17時51分49秒 | 音楽

なんと、去年の12月3日にアルカイックホールオクトへ行って以来、今年のライヴ事始が3月になってしまったというのには、自分でも驚いてしまった。
最近とみにフットワークが重くなったと言うか、肥満、いや、デブ、、、いや、出不精になってしまったというか、反省、反省。
遅ればせながら、3月11日。
サンケイホールブリーゼで今年最初のライヴ観戦は、シンガー渡辺美里とピアニスト塩谷哲のデュオライヴとなった。

渡辺美里と塩谷哲、
この二人には別の機会にそれぞれ1度ずつ遭遇している。

まず、渡辺美里とは、随分昔になるが2004年11月18日、泉佐野市の泉の森ホールでの『渡辺美里コンサートツアー Blue Butterfly』というライヴで初遭遇している。
ワタクシがポップス系の女性シンガーのライヴに出かけるのは、ヒジョーに珍しい事で、自宅から日帰り可能なエリアだったので、思い切って行ってみた。
だが、この時は、あまり良い印象が残っていなかった。
といっても渡辺美里自身に対しての悪い印象ではない。
渡辺美里の唄う曲は、好きなのだ。

数々のスタジアムライヴをこなしてきた人気シンガーという認識で会場に行くと、その時の客席はほんの6割ほどの入りだった事にまず驚いた。
その6割のうちの約半数が、1曲目から立ち上げって一緒に踊って唄いだすコアな渡辺美里ファンらしい軍団で、残りの半数がワタクシ同様、コアではない観客だった。
客席のあちこちでパラパラと立ち上がっているグループと、前のヤツラが立ち上がってしまったのでステージが観えなくなって、仕方なく立ち上がらざるを得ないコアでない観客と、前列のスタンディング連中の背中に視界をさえぎられても座ったまんまを押し通すちょいと年配の観客のコントラスト、、、、、

腰痛という持病を持つ身としては、ちょっとばかり体力的には辛いライヴという印象があったので、それ以来、バンドをバックにした渡辺美里のライヴには尻込みしていた。

かたや、塩谷哲とは、去年のローソンジャズウィークで遭遇している。
その時、ワタクシの隣に20代後半から30代前半とおぼしきカップルが座っていた。
開演前に、男性の方が(妻であるのか愛人であるのか不明だが)隣の女性に向かって、盛んにレクチャーしていた。
男性いわく、
「今日出演する『シオタニテツ』ってのは、世界的に有名なピアニストなんだよ。オルケスタ・ナントカってバンドの、、、、」
他にも盛んに音楽に対する物知りぶりを(妻であるのか愛人であるのか不明だが)隣の女性に披露して、女性の方もその話を真に受けているようだった。
何しろすぐ隣の席での会話だから、聞き耳を立てなくても聞こえてくる。
このピアニストの名は『シオタニテツ』ではなくて『シオノヤサトル』と読む事を教えてあげようかどうか、一瞬迷ってしまったが、無用の荒波を立てるのを恐れて何も教えてあげない事にした。
男性の方はともかく、女性の方が、この先ずっと『シオタニテツ』と思い込んでしまうのは、ちと気の毒なのだが仕方が無い。
                    
さてさて、ついこないだの3月11日サンケイホール・ブリーゼでは、渡辺美里とピアニスト塩谷哲との共演という事で、この組み合わせなら1曲目からスタンディング状態は起こらないだろうし、じっくりと渡辺美里の唱を聴けると期待して行ったわけだ。



渡辺美里のヴォーカルと塩谷哲(シオノヤサトル)のピアノ、そしてスパムなんとか(名前忘れてしまった、、、、汗)というパーカッションの3人の構成で、
和気藹々(変換してみて驚いた、こんな漢字だったのかと、、、、あはは)とした二人のMCを交えてのステージだったが、3月11日の13時開演という事もあり、第2部からは『祈り』を通奏低音に感じさせる選曲で進んでいった。

第2部最後の曲は、「マイ・レヴォリューション」。
作曲者が後に引き起こした犯罪は別にして、
ワタクシは、自分のウォーキングのテンポとぴったり一致するこの曲が大好きで。
もうひとつ好きな、心理学を勉強してる二十歳のウェイトレスの歌は、この日は演奏されなかったが、最後の曲になったアンコールの2曲目は、「見上げてごらん夜の星を」。

想いと祈りのこもったステージには、じ~んとしてしまった。

この日の二人のMCで初めて知ったことなのだが、
実は、なんと、渡辺美里と塩谷哲は小学校の同級生なんだと。
この事実は随分と有名らしいが、またひとつ、ひけらかすべき知識が増えた事にも感謝。