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だらだらぼちぼち

綾戸智恵 神戸朝日ホール

2011年07月03日 08時41分15秒 | 音楽

4月に観戦した2本のライヴは、期せずして、4人の必須アーティストのうちの2人が立て続けに神戸でライヴする機会をキャッチしたわけで、

新神戸オリエンタル劇場での寺井尚子のライヴの翌日、4月3日、神戸朝日ホールでアヤド姉さんのライヴに参戦。



神戸のホールといえば、松方ホールこくさいホールと、前日行った新神戸オリエンタル劇場しか知らなかったので、『神戸朝日ホール』とは聞きなれないホールだと思ったら、どうやらしばらく休館していて最近再開したホールらしい。

          

入場してみると、その神戸朝日ホールはキャパ500人ほどの小さなホールだった。
ステージに向かって横方向に長い印象の、その4列目ほぼ真ん中という好位置をキープ。
ライヴ内容については全く調査せずに出かけたので、ステージにはピアノしかセットされていないのを見て、ようやく、アヤド姉さんのピアノ弾き語りソロライヴらしい事がわかった。

アヤド姉さんのいつものMCをはさんでの、いつものライヴだったが、やはり、3月の震災の影響はこの日もホールの空気に及んでいた。
オープニング曲は、アヤド姉さんのライヴに欠かす事が出来ない『アメイジング・グレイス』。
だが、この曲も、この日はこれまでと違う思いを運んでいた。

アヤド姉さんのMCによると、

3月11日の地震が起きた頃には、東京で車椅子のお母さんと散歩中だった事。

その1週間ほど前に、福島県いわき市でライヴをやったばかりだった事。

地震から1週間ほどして、都内で最初のライヴがあったのだが、ライヴが始まっても泣き出してしまい、ちゃんと唄えなくて、なんというプロ根性の無いシンガーだろうと、自分に腹を立てた事。

地震の後、東京のレストランで夕食中に声をかけてくれた方がいて、お話してみると福島から東京に避難してきた方だった事。
その方が、アヤドさんがライヴで福島にいる時に地震が起きなくて本当に良かった、と話してくれた事。

もちろん、明るくポジティブなMCも健在。



終演後、アヤド姉さんも参加して、CD販売会と募金活動があったようで、終演後には人だかりがしていた。
神戸の人たちは、やはりやさしい。



だが、ワタクシはというと、帰りの電車の時刻が迫っていた。
募金の方は必ず別のどこかで、別の方法で、との思いを残して帰路に着いたのだ。