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だらだらぼちぼち

天空人志願 飛騨~信州 2010 (12) 4日目 国道を走る船と駒ケ岳ロープウェー

2010年10月29日 21時06分55秒 | 風景光景

いよいよ名残惜しくも諏訪湖にさらばした9月12日。
(しかし、9月の話をいまだに引きずっているというワタクシのだらしなさったらありゃあしない、、、、、、)

その諏訪湖の行きか帰りか、、、、、?
とある踏切で、とんでもなくビックリした事件が起こった
そこはS字状になった道路で、S字の真ん中あたりで線路を直角に横断する踏切だった。
踏切を渡った向こう側がT字路になっていたかも知れない。
例によって、地名はわからない。
もしかすると、この表現で地元の方には場所が判別するかも知れないが。
いや、ホンマに半端じゃなくビックリした。

その踏切を渡ろうとしたら、向こう側から妙な乗り物が走ってきたのだ、、、、
その乗り物の体形、色合いからして、どう見ても船にしか見えない。
ジョン・レノンを思い浮かべながら、ここで想像してほしい。
もしも、もしも、あなたが道路をクルマで走っている時に、向こう側から船が走って来たとしたらどうするだろうか?
陸上を船が走って来たら。
そして、その船には、乗客が乗っていたとしたら、、、、、
そして、そいつが、踏切の向こう側からどんどん近づいてきたとしたら、、、、、
いったい何事が起こったのかと、ついにパニック症候群に陥ってしまったかと覚悟せざるを得ないような勢いで、背筋に走る冷たいものを感じたワタクシであった

唖然としてハンドルを握りながら踏切の真ん中に差し掛かると、その妙な乗り物とすれ違った。
そいつは、確かに船だった。
大きめの観光バスくらいのサイズで、船にしてはちと小柄な印象を受けた。
そりゃあそうだ、踏切の中ですれ違える程度のサイズだ。
だが、すれ違いざまに観察したところ、船の車体(船体?)の下にはたくさんのタイヤが付いていて、そのタイヤで道路を走っているがわかった。
しかも、そのタイヤときたら、車体(船体)のサイズに似合わない、チンケな小径のタイヤだった。
良かった、これでホッとした
ついにワタクシに幻覚症状が現れたわけではなかったのだ

もし、この時に、列車が近づいていて踏切の遮断棒が降りた状態だったならば、落ち着いてカメラを構える余裕もあっただろうが、道路交通法に従って一旦停止して走り出した直後だったもんでカメラに手を伸ばす時間も無かった。
だから、残念ながら、この時出くわした水陸両用船の証拠写真は無い。
証拠写真は無いのだが、後に消息筋からの情報により、ダックツアーなる存在を知った。
そうだ、こいつだ、このサイトに載っている船体だ。
だが、あの時諏訪市で遭遇したのは、もっとたくさんタイヤが付いていたはずだが、、、、?
でも、このサイトに載ってるヤツの亜種には違いないだろう。
しかし、こんな物が一般国道を白昼堂々と走行するのならば、もっと早く告知しといてもらいたかった。
と、一時は憤慨したワタクシであった。

だが、この時、諏訪湖でファーストコンタクトを果たしていた事が、後日役に立ったのだ。
縁は異なもの。
9月19日、今度は神戸で、再びこの水陸両用船と出くわしたのだ。
そん時は、友人と三宮あたりを歩いていて、友人の方が「あの船、なんで道路を走ってるん?」と盛んに驚いていたのだが、ワタクシは「ああ、あれね、あれは、水陸両用船でっせ。なんや、君は知らんかったんかい? いったい君はどこの学校を出たん?」と、同級生に対して、涼しい顔で知識人振りを見せ付ける事ができたからだ

さて、ワタクシの居住地では、プリペイドカード価格でレギュラーガソリンがリッター¥120を切るというのに、どうしてこの辺のガソリンはこんなに高いんだろう?
とぶつくさ言いながらも、インター近くで見つけたセルフスタンドで行列して燃料を補給。
そう、この日は日曜日だったのだ。
10時半ごろ、次なる目的地、駒ケ岳ロープウェーに向けて出発した。



諏訪インターから駒ヶ根インターまで50km足らず。
インターを降りて、時流に乗って走っていると、11時39分、菅の台バスセンターに到着。
ここで、クルマを置いてバスに乗り換える。



バス停に止まっていたバスはもうすぐ発車しそうだったので、次の便にしようと乗車券売り場周辺の写真を撮っていたら、「ご乗車できま~す」と、乗り場の係員から声をかけられたのであわてて、チケットを購入する。
わざわざ発車時刻を遅らせてワタクシ一人を待っていただいた身としては、ひたすら恐縮して、バスに乗り込んだが、空いてる席はタイヤハウスの上の足元の狭~い席しか無かった。



12時10分、ロープウェーのしらび平駅に到着。



駅に入ると、こんな告知が。
やはり、ヤツらは居るのだ。



ふもとのしらび平駅でさえ、既に標高1661mもあるらしい。
ここから2,611.5mの千畳敷駅まで上昇する。

          

千畳敷駅まで上昇したものの、あらら、お山ではガスが発生して、視界は不良。
ただし、雨は降っていない。



それでも、登山グループの皆さんは、手馴れた雰囲気で輪になってストレッチ運動を始めている。
ストレッチするのは大賛成だが、この人たちのストレッチが終わるまで、ワタクシは通せんぼされてしまった。
も少し、他の人達の事も考えて、人一人が通れるくらいのスペースを空けてくれればいいのに、と思いながら、この輪を横切って遊歩道に向かう勇気は無かった。

          

ようやくストレッチの輪が解けて、しばし歩いてみる。



写真ではかなり濃いガスに写っているが、実際のところ、肉眼ではもう少し視界が良かったのだ。
だから、メガネや衣服が濡れることも無かった。



これはズームアップした画像だが、頂上を目指して登山ルートを上がっていく人も多かった。
遊歩道と登山ルートとは別物で、登山するにはきちんとした装備が必要。
きちんとしていないワタクシは、遊歩道を歩いてみるだけにとどめた。

          

ちと容器がさびしい山菜そば¥500を食す。
視界が良ければもっとおいしかったろうが、見た目とは違って、意外と旨かったな。
山菜そばを味わうワタクシの近くで、他のお客さんが売店の女性スタッフとこんなやり取りをしているのが聞こえてきた。
「このままここで待っていると、時間が経てば晴れてくる可能性はありますか?」
「いえ、今日は朝からこんな感じなので、回復は無理だと思いますよ。」
ワタクシも晴れてくる可能性に期待していたのだが、この会話を聞いて、下山を決意。



14時18分、しらび平駅に到着。
もう一度バスに乗り換える。



14時50分、クルマを置いた菅の台バスセンターに帰ってきた。
下界は、こんなに良い天気である