植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

ある患者さんご夫婦の体験

2009年11月14日 00時18分56秒 | かぜさんのお話会
今年6月からかぜさんのお話会をしています。

ぼくがなぜ、見知らぬ福岡の一女性だったかぜさんを東京に招いてお話会をしているか、それは「心のエネルギーで病気が治っていく」ということをかぜさんに出会って皆さんに知って欲しいからでした。

きょうは、かぜさんに出会って変わられたKさんご夫妻の奥様の日記を紹介します。Kさんは膵臓がんの4期と診断され1年前に半年の余命宣告までされた方ですが、今では痛みがあってもオキシコンチンを飲まずにやり過ごせ、最近は仕事で出張まで行かれています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は長い日記ですが、私の思いを書きます。

私達はかぜさんと6月末に初めてお会いしました。
東京でのお話会の第一回目のことです。

かぜさんとお会いする前、心がボロボロでした。
体もボロボロでした。

主人の治療はそれはキツイものだったと思います。
最初の治療は、抗がん剤を3種類同時投与。
お医者さん・看護婦さんはゴム手袋をして薬を扱います。
手にちょっと触れるだけでも危険だからって。
今考えれば、ちょっと触れるだけでも危険なものを体の
中に入れるなんて、そんな危険なことしてたんだ・・と
今は思ったりします。

「命の方が大切でしょ?」そんな言葉を何度も言われました。

吐き気・脱毛でみるみる変わっていく主人を見るのは本当に
辛かった。
「治るための薬なんだよね?でも本当にそうなのかな?
治るためが、逆に悪くなってるんじゃないの?」って。

でもその時は医療以外の道を知りませんでしたから、
「なんとかなる。でもおかしい。どうしよう・・・」という、
ギリギリの精神状態で暮らしていました。

5月に痛みと発熱で緊急入院した時に、明らかにお医者様の
表情が曇ったのがわかり、話す言葉も
「やりたいことがあったら・・」
と、遠まわしに医療の限界を伝えられました。

「最初の薬、もうちょっと効くと思ったのになぁ」とか、

「白血球が2000を切ったら注射。それでも下がるようなら無菌室」

と言われ、毎日ビクビクしながら生活していました。

そんな中でかぜさんとお会いし、「神様っていたんだ~」って
どこかで思いました。
神様が巡り合わせてくれたって感じ。
お医者さんに1年近くも「死」を突きつけられた状態の中、
お医者様が諦めていた状態の中、
「大丈夫、生きれる可能性があるよ」
と言ってくれたんです。
そんなこと言ってくれたのはかぜさんが初めてだったし、かぜさん
しかいませんでした。
たったその言葉一つがすごく嬉しかった。
「軽々しくそんなこと言っていない」そう感じ、素直に受け入れら
れました。

かぜさんと初めてお会いしたとき、主人は抗がん剤の副作用で
食欲がなく、食べ物を受け付けない状態でだったんです。
でも、「生きる可能性がある」というその言葉とともに、
主人が告知の時に叫べなかった思い
「どうして?どうして僕ががんなんて言われなくちゃいけないの?」
って言葉を感じ取ってくれ、表に出してくれた。
自宅に帰って一眠りした後、主人の食欲が普通以上になっていました。
すごい量を食べたんです。そのときに初めて心と体のつながりを
知りました。
言葉一つでこんなにも変わるものか、言葉がどれだけ
すごいか、身にしみました。

その頃から痛み止めも少しずつ減らして、病院に嵌らず、
自分達で病を克服することを決めたんです。
8月には、1年間お休みしていたフットサルにも顔を出すことが
出来ました。
あの時決めていなければ、今頃彼の命は生きれていたかどうかさえ
判らない、それが現実なのです。

またその間、痛くなる、きつくなるとかぜさんに毎晩のように
電話でサポートしてもらい、今現在も同じです。
心が行き詰ると、身体がきつくなるんです。
私が怒りを起した後、気付かないでいる時、彼に激痛が起ります。

私達の苦しい思いをすべて受止めてくださり、人としての生き方、
考え方を教えてくれます。
9月に広島に帰ることが出来たのも、かぜさんに
「良くなってきているのだから、顔を見せてお母さんを安心
させてあげなさいね」
そう言ってくれたから、行くことか出来ました。

でも、人の心はコロコロ変わり、しばらくすると自分の持って
いる情報や知識と照らし合わせ、疑問や疑念を勝手に抱きます。

『がんは早期発見、早期治療がベスト。
進行してしまったものはもう手が付けられない。』

そんなことが当たり前のように言われていて、私たちの頭の中に
インプットされている。
人は、自分が持っている生命力のすごさを知らないでいる。
だだ知らないでいるだけだから、かぜさんを通して教えてくれて
いるんです。

9月末から再度入院の予定でした。
あのまま入院していたら、今彼はこの世にいたかどうか
それさえも不確定な事、それが現実です。

私達が医学から言われていることは、それほど恐ろしい物でした。
そんな怖い状況だからこそ、せめてかぜさんに心を支えていた
だいてそれでやっと成り立っています。

また、「大丈夫」と言われていた人でさえ、最初の約束とは違う
結果になって命が終わっていく方はたくさん居られます。
私達は、かぜさんのお蔭で、余計な心配を捨てることが出来て、
心が楽に過ごせています。

赤の他人がここまで真剣に人生、命と向き合ってくれること、
別にそれが職業でもなんでもなく、ただ苦しんでいる人を助け
たい、その一心であること。
最初は何が何だかわかりませんでした。
何で?どうして?そうしてそこまでしてくれるのだろう?って。
職業であるお医者様でさえ、諦めていたのにね。
こんなこと、家族であっても果たして出来るだろうか?

彼女はお金の請求をしたことは一度もありません。
でもお礼をしないと人は心苦しくなり、なかなか相談したり、
お店に足を運んだりできないので、周りの人たちは気持ちばかりを
受け取って頂いたり、お洋服を買うことでお礼に代えさせて
頂いているのです。

自分のこと、自分の家族のことを後回しにして、今苦しんでいる人を
助けようと、夜中何時であっても「電話しておいで」と言ってくれる。
時に叱り、時に褒めて自信をくれる。
電話会社によっては夜中1時から無料通話になったりするから、
電話代を気にしなくていいようにと気遣ってくれる。
でも夜中の一時。
自分はいいけどかぜさんは疲れているだろう。
そんなことを考えながら、そんな時間に電話するのは失礼だと
は思いますが、お言葉に甘えて電話させて頂いています。
時に夫婦で電話を変わってお話を聞いて頂いたりもします。
飲み込みが悪いので、分かるようにいろんな例え話や経験談を
話してくれます。
だから電話を切るころは3時を回っているときもしょっちゅうです。
でも、この時間までかぜさんのお家では、お夕飯を食べていない
ことがほとんどなんです。
疲れ果てて食べないで寝てしまうこともあるそうです。
気になる方に電話をしたり、お店にいらした方の相談やその他
たくさんの方の電話を受け、ご自身のために費やす時間はほとんど
ないでしょう。
それでもご本人はもちろんのこと、ご家族は文句一つ言っていない
そうです。
むしろ娘さんのRicoさんは「電話してあげなよ」とおっしゃる。
私だったら、他人より自分を、家族を優先するだろう。
娘なら、「家族より他人が大事なのか!?」と怒るだろう。
ましてや、がんと言われた人を相手に、悩みを聞くことを
少しは出来ても、心のそこからその人の命の可能性を
信じることが出来るだろうか?
そう思ってしまうだろう自分に、人としての至らなさを
感じずにはいられませんでした。

彼女がいなければ、あの時「生きる可能性がある」と言葉を
かけてくれなければ、きっと主人はあのまま病院で、
抗がん剤で心も体もボロボロになり、今ここにはいなかった。
そう思います。

不平不満、自分さえよければいい、また勘違いの優しさ、
勘違いの思いやり、勘違いの心配りが沢山あること、
自分中心の考えに陥らす、本当の意味での優しさとは
どういうものか気付かせてくれた。
主人を患者として生きる苦しい場所から、かぜさんは人と
して生きる道に引き戻してくれた。
看病してくれる家族等に「悪いな、申し訳ないな」と思い
ながらの人生でなく、自分という存在を生かし、
人の役に立つことで命を輝かせること、生かされている
命なのだと思える人生にしてくれました。

それなのに、彼女が私たちに向けてくれた深い愛情に対し、
私は深く考えていませんでした。
ありがとうも口先ばかりだったと思います。

かぜさん、今まで本当にごめんなさい。
また、本当にいつもありがとうございます。
私がまたアホなこと言いだしたり、考えていたら、叱ってください。
よろしくお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

かぜさんのサイト 風のつぶやき
かぜさんのブログ こころころころ風吹くままに

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« みかもと聡哲鍼灸院 | トップ | カイツブリ »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめましてm(__)m (くぅ)
2009-11-17 23:56:31
先生はじめましてm(__)m岩手県に住むくぅと申します。
今日出逢えたこと、必然に思えて仕方がありません。
私の母は膵臓癌の疑いがあり、1週間前から精密検査の為入院しております。
そして今日、主治医の先生から説明があるので、金曜に家族2名以上来るように連絡がありました。
私は、母はきっと癌なのだろう…そして、病状からして進行癌ではないかと思いました。
絶望、後悔、焦り…いろんな思いで胸がつぶれそうでした。

でも、ほんの少しでも希望が欲しい!そんな思いで色々検索し、こちらに出逢いました。
読み進むたび、不安で押し潰されそうだった胸が、希望で膨らんでいきました。
心と身体は連動している。そのとおりだと思います。
癌になったのも、母の生き方、心のあり方を見直しさせる為かもしれませんね。
母の心にも希望を与えれるよう、こちらでもっと勉強させていただいて、精一杯支えていきたいと思います。

まとまらない文章を長々と申し訳ありません。

寒さが厳しい折、お身体ご自愛下さいね。

返信する
ありがとうございます (そうてつ)
2009-11-18 22:11:40
くぅさん

初めまして。コメントをありがとうございます。

お母さんに膵臓がんの疑いがあるので、とても心配されているんですね。

気持ち、感情を表に現すことが大事です。それだけで痛みが引いたり、楽になったりすることもあります。

家族の心配の念も病にある人にはそれが重苦しいものになります。ですから、もし病気だと診断されても、心配の念はお持ちになりませんように。

かぜさんのサイトをご覧になったり、くぅさんだけでもいいですから、東京までかぜさんのお話会にいらしてみてください。きっと物事が変わっていくことでしょうから。

くぅさんも体に気をつけてお過ごしください。
返信する
感激です!! (くぅ)
2009-11-19 12:07:52
レスありがとうございましたm(__)m
とても嬉しかったです☆


『感情を表に出す』これは母がその様にした方がいいという事ですね。

母は70年以上、人と争わないよう自分の気持ちを押し殺し人に合わせて生きてきた人です。

自分の親にも甘える事なく、相手が満足する様に気を使ってばかりいます。

私も『自分の好きな様に、きちんと自分の人生を生きて欲しい』という事を言っていますが、私の伝え方が悪いのか、我慢する人生が染み付いているのか、なかなかか良い方にいきません。

なのでぜひ、かぜさんのお話聞かせて頂きたいたいです!

来月あるのですよね。
小さい子供が2人いるので予定をたてづらいのですが、なんとか考えてみます!
返信する
お待ちしてます (そうてつ)
2009-11-19 23:13:41
くぅさん

小さい子供さんと一緒に参加される方もいますよ。
とくにAのお話会は広い畳の部屋でやるので、いいかも、です。

お母さんとも一緒に来れるといいですね。
返信する
何度もすみません(汗) (くぅ)
2009-11-20 23:31:39
そうてつ先生
いつもありがとうございます。

今日、膵臓癌 ステージ4と告知されました。

余命宣告はありませんでした。


母に、そうてつ先生のお話やかぜさんのお話をしたら、ぜひお会いしたいと申していました。

それで質問ですが、12/12は個別相談の時間はないのでしょうか?

もしかすると抗がん剤治療に入って伺えない可能性もありますが、よろしければ教えて下さいm(__)m


*先生のおかげで今日の告知を動揺せず受け止める事が出来ました。
本当にありがとうございました!!
返信する
個別相談、あります (そうてつ)
2009-11-21 07:19:58
くぅさん

それでは、お母さんとともに、病気はなぜやってきたのかを、これからご一緒に考えていきましょう。

お話会のご案内に個別相談が抜けていました。失礼しました。12日にもその時間を設けますね。どうぞ、ご家族でいらしてください。
返信する
又々質問です(汗) (くぅ)
2009-11-24 06:57:24
すみません又質問いたします。

今回のお話会、残念ながら母は体力的に伺えなそうです。

その場合、母の写真等必要ですか?

それから、録音は禁止でしょうか?

何度も質問申し訳ありませんm(__)m

返信する
おこたえ (そうてつ)
2009-11-24 22:45:47
くぅさま

 お母様は難しいとのこと、分かりました。
 写真があれば、かぜさんはわかるようですよ。お持ちになった方がいいと思います。

 録音はオッケーです。ばっちし録音してお帰りになってお母様にもお聞かせください。そして何度でも聞いてくださいね~。

 参加できそうであれば、お話会の方の日記のコメントに参加申し込みをお願いしますね。
返信する
はじめまして (ブーゲンビレア)
2010-01-07 09:33:50
はじめまして。
主人がガンで、ガン患研の会員です。
主人も例のごとく、父親との不和を抱えていましたよ。
でも、シルバーバーチの霊訓に出会い、大きな気づきを得ることができました。何度かヒーリングも受けています。
いつか治ったさんになって、多くのガン患者さんを励ますのが目標です。
返信する
はじめまして (そうてつ)
2010-01-08 22:26:47
はじめまして
ブーゲンビレアさん

コメントをありがとうございます。

お二人が癒されていくといいですね。
返信する

コメントを投稿

かぜさんのお話会」カテゴリの最新記事