昨日木曜日、山梨身延にある三栄商会本社を訪ねた。びわの葉温灸セットを作っている生産現場を前から一度見せて頂きたかった。
三栄商会東京営業所の浜松さんが車を出してくれて彼の運転する車で東名を経て午前10時半過ぎに現地についた。
望月研社長が出迎えてくださって、東城百合子先生の話とかいろいろな話をした。望月氏は東城先生の次男である。その後、工場内を丁寧に説明してみせてくださった。
温灸の棒もぐさは紙筒にもぐさを押し込んで作られている。その機械の様子を見ることはとても楽しい。以前、生協に勤務していた時に商品バイヤーとしてさまざまな商品の製造工場を見学してきたのだけれども、現場は創意工夫の世界であって生産の苦労を直接工場の方から聞くのはいつも興味深い。とくに不良品を改善する時の飛躍的開発の話にいつも聞いていてわくわくしたものだった。
ここのびわの葉温灸のセットは品質も優れているし、何より包装が丁寧である。うちでびわの葉温灸を学ばれて温灸セットを買っていかれる方には使い方の説明をするために商品を開封するのだけれども、真新しい温灸セットはほんとうにきれいなのだ。包装のビニールはきっちりと折り目正しくたたまれ、それを留めるテープの向きにも細心の注意が払われているのが見て取れる。どんな人が包装しているのかなと長年思っていたが、昨日はそのご本人とお会いできて話も伝えられて良かった。
1時間ほどお邪魔してのち辞する。近くで昼食を食べ、せっかく来たのだからとこれも近くの♨に行くことにした。信玄の隠し湯伝説の下部温泉である。
下部温泉を一通り回ってみて良さそうな裕貴館に入ろうとしたのだがこれが本日は日帰り入浴は×とのこと。するとすぐ裏の古湯坊源泉館を紹介される。ここが良かった。iPhoneがバッテリ切れになってしまって写真が撮れなかったのが残念だが、自噴の湯が足元から沸き上がってくるという♨博士松田氏のいわれるところの最上の状態の♨だった。さらにさらに炭酸浴泉だった!
温度は29度前後で冷泉だった。冷泉に浸かるのは初めてで始めはひやっとしたが慣れてくると寒くはない。足元からすこし湧いて来る感じか。しばらくすると手足の毛にびっしりと細かい泡が付いてこすると気泡がたくさん浮かんで楽しい。かれこれ1時間、十分堪能してこの♨を後にした。帰宅後、松田先生の『温泉に入ると病気にならない』巻末のお勧め温泉リストにはちゃんと下部温泉として古湯坊源泉館が載っていて当たりくじを当てた気分で満足した。
この工場見学ではずっと浜松さんが運転をしてくださって助かった。長時間の運転をありがとうございました。お疲れさまでした!