植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

甲府共立病院へ往診

2010年12月21日 23時29分45秒 | 癌治療・緩和ケア

珍しく甲府方面へ。JR甲府駅から5分ほどの甲府共立病院に入院されている患者さんを往診した。

膵臓がんの治療中に黄疸、急性腎不全となられたそう。腹水がたまっているので生姜湿布、里芋パスタの手当てをする。

幸い、主治医がびわの葉温灸の治療も許可してくれたので病室の窓を開けて換気を十分にしてから温灸を行う。温灸を行う前に病室天井についている火災報知機の検知器をビニール袋で覆う。前に別の患者さんで、主治医に許可を受けたのでびわの葉温灸をし始めたらその臭いと煙に驚いた?看護師さんがすっ飛んできて中止させられたことがあったので、そういうこともあるかもと思いながら温灸をお腹にしていたが今回は何事もなくてよかった。

患者さんは気持ちよかったようで、その様子を見たご家族も安心されて良かった。温灸が終わった時点で少し元気になられベッドから起き上がっていろいろお話された。あとでご家族の方に「父があんなに話したのを久しぶりに聞きました」と言われたので、ビワの葉温灸はよく効いたのだろう。これから毎日少しずつやってあげていってほしい。

そのあと生姜湿布、里芋パスタのお手当を行う。お腹の側面には腹水を抜くドレナージ用のチューブが留置されているのでパスタを伸ばすネルは広い面積を取れない。これではなかなか腹水を取るのに時間がかかってしまいそうだが止むを得ない。生姜湿布に使う熱湯も50℃前後の湯しかなかったがこれも致し方ない。あるもので最善を尽くすだけだ。

生姜湿布、里芋パスタの手当てをしてご家族に見て覚えて頂く。2時間強のお手当を終えて9時ころの甲府発の特急かいじで東京に帰った。自由が丘についたころには土砂降りの雨になっていて傘を持たずに往診に出たので治療院までずぶぬれで帰る。

治療院には11時前に着き、メールを開いて大分の男性からのお手当の仕方についての質問などに返信を書く。さてこれからお風呂だ。今日もめいっぱい働いた。明日は珍しく午前中患者さんがいないのでちょっと休めるな…

コメント
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