2014年6月18日(水)
常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「野反湖・八間山登山」(初級)に参加した。
常南トラベル(株)としては、野反湖・八間山登山は今回が初の企画で、今日はその最終日。
これまで同社が主催する”ハイキング”には何度も参加しているが、登山と名の付くものは初めてである。
郡馬県吾妻郡吾妻町と長野原町の境にある八間山は、初心者向けコースながら、標高1,935mだ。
登山初級ということで、ハイキング中級より難易度は上とのことだが、果たして・・・
所属する「健康ウォーキング同好会」からは、会長以下有志の7名が参加することになった。
当初8名参加を予約していたが、家族の病気が理由で、1名が不参加となった。
6時1分、定刻の15分前、荒川沖駅前に常南交通のバスがやって来た。
と思ったら、取手方面からの参加者を乗せたバスだった。
ここ荒川沖駅前で大型バスに乗り換えることになっているのだ。
10分ほど待っていると、この日お世話になる大型バスがやって来た。
取手方面からの参加者を乗せたバスから、大型バスに乗り換えているところ。
その数は凡そ20名。守谷・取手・牛久方面からの参加者が確実に増えている感がある。
『おはようございま~すっ』『今日はよろしくっ』
次の土浦駅に向かう途中、朝食が配られた。今日もホットドッグだ。
これから軽登山をするにしては、やや物足りない量ではある。
この日のホットドッグを予想して、昨日バナナを買ったのは良かったのだが、
冷蔵庫に入れたまま、朝持って来るのを忘れてしまい、ガックリ。
土浦駅で約8名、石岡ロードパークで約5名が合流し、合計39名が乗り合わせることになった。
ほぼ満席状態である。バスハイキングの人気の高さが伺える。
土浦駅から乗った仲間の一人がたまたまバナナを持参し、配ってくれたおかげで、空腹にならずに済んだ。
7時17分、友部SAで最初の休憩。
北関東道の壬生PAで昼食弁当が積み込まれ、直ぐに全員に配られた。
添乗員の説明によると、八間山登山口に到着するのは、11時30分過ぎ頃に予定している、とのこと。
登山開始から下山まで昼食時間を含めて3時間を予定しているが、少しでも時間を有効に活用するため、
登山開始前に食べておいた方が良いとのこと。
登山開始前、即ちバスの中で昼食を済ませておくようにと言うことだ。
それが、早めに弁当が配られた理由であった。
8時51分、北関東道の波志江PAで2度目の休憩。
渋川伊香保ICで高速から降り、国道17号線・同353号線を走り、最後の休憩地である道の駅「八ッ場ふるさと館」へ向かった。
途中でこの日のコースマップが配られ、添乗員からコースの説明があった。
それによると、八間山登山口から八間山(1,935m)まで片道2Km、約1時間30分の道のりとのこと。
途中の”イカ岩の頭”からは急な坂道となり、雨の場合は山頂は諦めて、引き返すようにとの再三の忠告が。
後で聞いた話だが、これまでいくつかのコースで、思わぬハプニングに見舞われたことが脳裏から離れないのだそうだ。
10時23分、道の駅「八ッ場ふるさと館」に到着。
荒川沖駅から既に約4時間が経過していた。
窓の外を見ると、周囲の山々は雲に隠れて何も見えない。
ここの景色から推察するに、八間山も同じような状況に違いない。
山頂からの眺望は望めないのは容易に想像出来る。
添乗員の言う通りにしていた方が良さそう・・・・
早くも山頂へ登るのに諦めムードが漂う。
登山口まであと1時間ほどかかる、とのことで、バスの中で昼食を済ませておくように奨められた。
あまりお腹は空いてはいなかったが、とにかく弁当は済ませておくことにしよう。
しっかりと握られたおにぎりが2個とこんにゃく・豆腐・フキの煮付け、唐揚げ・肉だんごなどで、
ボリュームも満点、味着けも良かった。
出来れば屋外で食べたかったが・・・
11時38分、ようやく八間山登山口駐車場に到着。
荒川沖駅を出発して、何と! 5時間以上が経過していた。
(渋滞らしき渋滞には遭わなかったが、正直言って時間がかかり過ぎる)
登山準備の前に、先ずは準備体操だ。
最後に深呼吸をして・・・
この頃からほんの僅かではあるが、霧雨のような雨が降り始めた。
気温は20℃を下回っており、少し肌寒い。
全員素早く雨具を着込んで、出発準備完了である。
12時1分、添乗員を先頭に、八間山目指して出発!
先ずは登山口へ向かう。
左手には野反峠休憩舎が見える。
コーヒーを始め、うどん・そばなどの軽い食事も出来るし、土産物などが売られている。
裾野に広がる野反湖は、2,000m級の山々に囲まれた山岳・湖水・湿原・草原など変化に富んだ環境にあり、
上信越高原国立公園の特別地域及び自然休養林に指定されている。
八間山登山口
八間山山頂まで2Kmと案内されている。
添乗員から「健康ウォーキングの会」会長へ、しんがりを務めて欲しいとの声がかかり、最後尾を歩くことに。
常南交通のバスハイクには。数えきれないほど参加している会長は、大方の添乗員とは顔なじみだ。
準備体操などの号令を依頼されることも度々である。
『最後にゆっくり行くことにするかっ』
八間山への登山ルートは最初はなだらかな坂道が続く。
山頂方面は深い雲に包まれており、天気が気になる。
上り始めると直ぐに登山道の両側に、満開のレンゲツツジが迎えてくれた。
足元のイワカガミも、目を楽しませてくれる。
雨は既に止んでしまっている。
『暑くなって来たねぇ』
振り返ると野反峠休憩舎が次第に小さくなっていく。
少しづつだが、確実に上っていることが実感できる。
野反湖が霞んで見える。
『天気さえ良ければなぁ』、とつくづく思う。
『雨具着てると暑いんで、脱いで行こうっ』
上着を脱ぐと、吹き渡る風が心地良い。
熊笹とレンゲツツジの中を進む。
『大分上って来たわねっ』
『これ何ていう花かしら?』
女性たちは道端の小さな花に興味があるようだ。
『ツマトリソウじゃないのっ?』
褄取草:和名の由来は、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が
鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため。(Wikipediaより)
また、花の端が淡い紅色にふちどられることに由来する、との説もある。
少し上ると尾根に出た。
尾根の右側はご覧のような景色で雲の中である。
アカモノ(イワハゼ)
サラサドウダン
『一息入れて行くわっ お先にどうぞっ』
二人仲良く臨時の休憩である。
『お先にっ』
長い坂道を上ると、
12時32分、「イカイワの肩」に到着した。
登山開始から30分、ほぼ予定どおりである。
八間山山頂までの1/3を歩いたことになる。
「イカイワの肩」で一休み。
「イカイワの肩」から野反湖を望む。
「イカイワの肩」から駐車場を望む。
雲が幾分晴れてきて、野反峠休憩舎がはっきりと見えるようになった。
「イカイワの肩」を出発、とりあえず次の「イカ岩の頭」を目指すことになった。
「イカ岩の頭」方面を見ると次第に雲が垂れ込めて来ている。
何とか山頂へ登れると良いのだが・・・
添乗員はしきりに「イカ岩の頭」で引き返すことを奨めている。
レンゲツツジの中を進む。
とりあえず「イカ岩の頭」を目指す。
ムラサキヤシオツツジを見掛けた。
いたるところで見掛けたレンゲツツジも、標高が高くなるにつれて次第に少なくなってきた。
12時49分、「イカ岩の頭」の少し手前の小高い山に到着
小高いと言っても、瓦礫を敷き詰めたような場所である。
記念のツーショット!
先頭集団はさらに「イカ岩の頭」を目指す。
我々も後に続いた。
八間山の尾根は低木のため、見通しがすこぶる良い。
少しばかりのアップダウンはあるが、それほど厳しい上りではない。
13時5分、「イカ岩の頭」に到着。
山頂まで2/3上ってきたことになる。
ほぼ予定どおりのコース時間である。
添乗員によると、ここから先はかなり急な下りと上りがあるため、少しでも雨が降ったりすれば
滑って危険な状態になるから奨めたくない、とのこと。
山頂付近はすっぽりと雲に覆われて何も見えない状態である。
添乗員はしきりに引き返すことを奨めている。
以前、他のコースで突然雹(ひょう)に降られて、苦い経験をしたことがあると言う。
そのため、やや神経質になっている感じではある。
添乗員の説得を受け入れた他の何人かは引き返し始めた。
しかし、何名かは添乗員の意思に反して山頂に向かった。
添乗員も後を追う形となった。
我々一行は、10日ほど前に会長が足を痛めたそうで、状態が芳しくないとのことでもあり、
添乗員の懸命な説得を受け入れ、下山することにした。
『あの雲じゃ山頂に登っても景色は何も見えないわよねっ』
『引き返した方が賢明だよねっ』
自らに言い聞かせて納得させている感じだ。
『せっかくだからコマクサとシラネアオイを観て帰りたいわねっ』
添乗員の話ではシラネアオイの開花期は既に終わってしまっているとのことだったが・・・
そのまま下山してしまうのは、途中で引き返した分時間が余るので、せめてどんな場所なのか、
コマクサ・シラネアオイの群落地へ向かうことにした。
「イカイワの肩」を通過。
何と、山頂へ向かった筈の添乗員が降りてきた。
途中で雷が鳴り始めたので、ほぼ全員途中で引き返してきたとのこと。
と言うことは、結局誰も山頂には登らなかったことになる。
レンゲツツジの中を下る。
途中、コマクサとシラネアオイの群落への小路へ。
コマクサの群落地
一見何もないように見えたが、よ~く見ると・・・
コマクサがところどころに咲いていた。
『あらぁコマクサが咲いているゎぁ』
『コマクサを見ることができて嬉しいっ』
草津白根山でもコマクサを前に女性たちの歓声を聞いたことがあるが、コマクサは特別な花に感じるようだ。
小路をさらに奥へ進むと、シラネアオイの群落地があった。
『おっ、咲いてるじゃないか』
満開時期は終わったようだが、群落地の一部でシラネアオイはまだ咲いていた。
添乗員の話では既に終わってしまっているとのことだったので、何だか得をしたみたいである。
『山頂を目指していたら、シラネアオイを観る時間が取れなかったかもね』
『登らなくて却って良かったのかもしれないわねっ』
シラネアオイの群落地を一回り。
群落地に生えているダケカンバの林が美しい。
コマクサ・シラネアオイを見たことだし、ちょっと一休み。
タイミング良く豆大福餅の差し入れだ。
道の駅「八ッ場ふるさと館」で買ったという心配りが嬉しい。
野反湖を眺めながら豆たっぷりの大福餅をいただくというのもなかなか乙なものだ。
『熱~い お茶が怖いっ』
ゴールの駐車場を目指す。
登山口へ到着
『コマクサもシラネアオイも見れて良かったわねっ』
登山口から八間山を振り返る。
次に来る機会があれば、山頂を目指したいものである。
野反峠休憩舎から野反湖を望む。
野反峠休憩舎ではコマクサ(800円)が売られていた。
14時36分、バスに到着。
ビールで喉を潤すことにしよう。
『汗をかいた後は冷たいビールに限るねっ』
15時ちょっと前、予定より5分ほど早く、バスは帰路についた。
時間の都合上、この日のコースには、温泉入浴は含まれていない。
道の駅「八ッ場ふるさと館」で最初の休憩。
「下仁田ねぎの佃煮」が珍しかったので、土産に購入。
『いろんな花が見れて良かったぁ』
友部SAに到着した時には、19時を少し回っていた。
『今日は大変お疲れさまでしたぁ』
野反湖・八間山登山ということで、初の登山コースに期待と不安が入り混じった一日となった。
雨には殆ど降られなかったが、あいにくの天気で八間山山頂に登れなかったのは心残りだった。
しかし、半ば諦めていたコマクサとシラネアオイを見ることが出来たのはせめてもの救いと言える。
登山の前にバスで昼食を済ませるというのには少々驚かされた。
片道5時間以上もバスに揺られるというのは、やはり距離的に遠すぎる、と思う。
これでは、帰りの温泉入浴も省略というのも止むを得ないことであるが、
冷たいビールをもっと美味く飲むには温泉入浴は欠かせない、と思うのだが・・・
もっと近場で良いコースはないものだろうか?
”ウマさんの気ままなバスハイキングの目次”に戻る。
常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「野反湖・八間山登山」(初級)に参加した。
常南トラベル(株)としては、野反湖・八間山登山は今回が初の企画で、今日はその最終日。
これまで同社が主催する”ハイキング”には何度も参加しているが、登山と名の付くものは初めてである。
郡馬県吾妻郡吾妻町と長野原町の境にある八間山は、初心者向けコースながら、標高1,935mだ。
登山初級ということで、ハイキング中級より難易度は上とのことだが、果たして・・・
所属する「健康ウォーキング同好会」からは、会長以下有志の7名が参加することになった。
当初8名参加を予約していたが、家族の病気が理由で、1名が不参加となった。
6時1分、定刻の15分前、荒川沖駅前に常南交通のバスがやって来た。
と思ったら、取手方面からの参加者を乗せたバスだった。
ここ荒川沖駅前で大型バスに乗り換えることになっているのだ。
10分ほど待っていると、この日お世話になる大型バスがやって来た。
取手方面からの参加者を乗せたバスから、大型バスに乗り換えているところ。
その数は凡そ20名。守谷・取手・牛久方面からの参加者が確実に増えている感がある。
『おはようございま~すっ』『今日はよろしくっ』
次の土浦駅に向かう途中、朝食が配られた。今日もホットドッグだ。
これから軽登山をするにしては、やや物足りない量ではある。
この日のホットドッグを予想して、昨日バナナを買ったのは良かったのだが、
冷蔵庫に入れたまま、朝持って来るのを忘れてしまい、ガックリ。
土浦駅で約8名、石岡ロードパークで約5名が合流し、合計39名が乗り合わせることになった。
ほぼ満席状態である。バスハイキングの人気の高さが伺える。
土浦駅から乗った仲間の一人がたまたまバナナを持参し、配ってくれたおかげで、空腹にならずに済んだ。
7時17分、友部SAで最初の休憩。
北関東道の壬生PAで昼食弁当が積み込まれ、直ぐに全員に配られた。
添乗員の説明によると、八間山登山口に到着するのは、11時30分過ぎ頃に予定している、とのこと。
登山開始から下山まで昼食時間を含めて3時間を予定しているが、少しでも時間を有効に活用するため、
登山開始前に食べておいた方が良いとのこと。
登山開始前、即ちバスの中で昼食を済ませておくようにと言うことだ。
それが、早めに弁当が配られた理由であった。
8時51分、北関東道の波志江PAで2度目の休憩。
渋川伊香保ICで高速から降り、国道17号線・同353号線を走り、最後の休憩地である道の駅「八ッ場ふるさと館」へ向かった。
途中でこの日のコースマップが配られ、添乗員からコースの説明があった。
それによると、八間山登山口から八間山(1,935m)まで片道2Km、約1時間30分の道のりとのこと。
途中の”イカ岩の頭”からは急な坂道となり、雨の場合は山頂は諦めて、引き返すようにとの再三の忠告が。
後で聞いた話だが、これまでいくつかのコースで、思わぬハプニングに見舞われたことが脳裏から離れないのだそうだ。
10時23分、道の駅「八ッ場ふるさと館」に到着。
荒川沖駅から既に約4時間が経過していた。
窓の外を見ると、周囲の山々は雲に隠れて何も見えない。
ここの景色から推察するに、八間山も同じような状況に違いない。
山頂からの眺望は望めないのは容易に想像出来る。
添乗員の言う通りにしていた方が良さそう・・・・
早くも山頂へ登るのに諦めムードが漂う。
登山口まであと1時間ほどかかる、とのことで、バスの中で昼食を済ませておくように奨められた。
あまりお腹は空いてはいなかったが、とにかく弁当は済ませておくことにしよう。
しっかりと握られたおにぎりが2個とこんにゃく・豆腐・フキの煮付け、唐揚げ・肉だんごなどで、
ボリュームも満点、味着けも良かった。
出来れば屋外で食べたかったが・・・
11時38分、ようやく八間山登山口駐車場に到着。
荒川沖駅を出発して、何と! 5時間以上が経過していた。
(渋滞らしき渋滞には遭わなかったが、正直言って時間がかかり過ぎる)
登山準備の前に、先ずは準備体操だ。
最後に深呼吸をして・・・
この頃からほんの僅かではあるが、霧雨のような雨が降り始めた。
気温は20℃を下回っており、少し肌寒い。
全員素早く雨具を着込んで、出発準備完了である。
12時1分、添乗員を先頭に、八間山目指して出発!
先ずは登山口へ向かう。
左手には野反峠休憩舎が見える。
コーヒーを始め、うどん・そばなどの軽い食事も出来るし、土産物などが売られている。
裾野に広がる野反湖は、2,000m級の山々に囲まれた山岳・湖水・湿原・草原など変化に富んだ環境にあり、
上信越高原国立公園の特別地域及び自然休養林に指定されている。
八間山登山口
八間山山頂まで2Kmと案内されている。
添乗員から「健康ウォーキングの会」会長へ、しんがりを務めて欲しいとの声がかかり、最後尾を歩くことに。
常南交通のバスハイクには。数えきれないほど参加している会長は、大方の添乗員とは顔なじみだ。
準備体操などの号令を依頼されることも度々である。
『最後にゆっくり行くことにするかっ』
八間山への登山ルートは最初はなだらかな坂道が続く。
山頂方面は深い雲に包まれており、天気が気になる。
上り始めると直ぐに登山道の両側に、満開のレンゲツツジが迎えてくれた。
足元のイワカガミも、目を楽しませてくれる。
雨は既に止んでしまっている。
『暑くなって来たねぇ』
振り返ると野反峠休憩舎が次第に小さくなっていく。
少しづつだが、確実に上っていることが実感できる。
野反湖が霞んで見える。
『天気さえ良ければなぁ』、とつくづく思う。
『雨具着てると暑いんで、脱いで行こうっ』
上着を脱ぐと、吹き渡る風が心地良い。
熊笹とレンゲツツジの中を進む。
『大分上って来たわねっ』
『これ何ていう花かしら?』
女性たちは道端の小さな花に興味があるようだ。
『ツマトリソウじゃないのっ?』
褄取草:和名の由来は、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が
鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため。(Wikipediaより)
また、花の端が淡い紅色にふちどられることに由来する、との説もある。
少し上ると尾根に出た。
尾根の右側はご覧のような景色で雲の中である。
アカモノ(イワハゼ)
サラサドウダン
『一息入れて行くわっ お先にどうぞっ』
二人仲良く臨時の休憩である。
『お先にっ』
長い坂道を上ると、
12時32分、「イカイワの肩」に到着した。
登山開始から30分、ほぼ予定どおりである。
八間山山頂までの1/3を歩いたことになる。
「イカイワの肩」で一休み。
「イカイワの肩」から野反湖を望む。
「イカイワの肩」から駐車場を望む。
雲が幾分晴れてきて、野反峠休憩舎がはっきりと見えるようになった。
「イカイワの肩」を出発、とりあえず次の「イカ岩の頭」を目指すことになった。
「イカ岩の頭」方面を見ると次第に雲が垂れ込めて来ている。
何とか山頂へ登れると良いのだが・・・
添乗員はしきりに「イカ岩の頭」で引き返すことを奨めている。
レンゲツツジの中を進む。
とりあえず「イカ岩の頭」を目指す。
ムラサキヤシオツツジを見掛けた。
いたるところで見掛けたレンゲツツジも、標高が高くなるにつれて次第に少なくなってきた。
12時49分、「イカ岩の頭」の少し手前の小高い山に到着
小高いと言っても、瓦礫を敷き詰めたような場所である。
記念のツーショット!
先頭集団はさらに「イカ岩の頭」を目指す。
我々も後に続いた。
八間山の尾根は低木のため、見通しがすこぶる良い。
少しばかりのアップダウンはあるが、それほど厳しい上りではない。
13時5分、「イカ岩の頭」に到着。
山頂まで2/3上ってきたことになる。
ほぼ予定どおりのコース時間である。
添乗員によると、ここから先はかなり急な下りと上りがあるため、少しでも雨が降ったりすれば
滑って危険な状態になるから奨めたくない、とのこと。
山頂付近はすっぽりと雲に覆われて何も見えない状態である。
添乗員はしきりに引き返すことを奨めている。
以前、他のコースで突然雹(ひょう)に降られて、苦い経験をしたことがあると言う。
そのため、やや神経質になっている感じではある。
添乗員の説得を受け入れた他の何人かは引き返し始めた。
しかし、何名かは添乗員の意思に反して山頂に向かった。
添乗員も後を追う形となった。
我々一行は、10日ほど前に会長が足を痛めたそうで、状態が芳しくないとのことでもあり、
添乗員の懸命な説得を受け入れ、下山することにした。
『あの雲じゃ山頂に登っても景色は何も見えないわよねっ』
『引き返した方が賢明だよねっ』
自らに言い聞かせて納得させている感じだ。
『せっかくだからコマクサとシラネアオイを観て帰りたいわねっ』
添乗員の話ではシラネアオイの開花期は既に終わってしまっているとのことだったが・・・
そのまま下山してしまうのは、途中で引き返した分時間が余るので、せめてどんな場所なのか、
コマクサ・シラネアオイの群落地へ向かうことにした。
「イカイワの肩」を通過。
何と、山頂へ向かった筈の添乗員が降りてきた。
途中で雷が鳴り始めたので、ほぼ全員途中で引き返してきたとのこと。
と言うことは、結局誰も山頂には登らなかったことになる。
レンゲツツジの中を下る。
途中、コマクサとシラネアオイの群落への小路へ。
コマクサの群落地
一見何もないように見えたが、よ~く見ると・・・
コマクサがところどころに咲いていた。
『あらぁコマクサが咲いているゎぁ』
『コマクサを見ることができて嬉しいっ』
草津白根山でもコマクサを前に女性たちの歓声を聞いたことがあるが、コマクサは特別な花に感じるようだ。
小路をさらに奥へ進むと、シラネアオイの群落地があった。
『おっ、咲いてるじゃないか』
満開時期は終わったようだが、群落地の一部でシラネアオイはまだ咲いていた。
添乗員の話では既に終わってしまっているとのことだったので、何だか得をしたみたいである。
『山頂を目指していたら、シラネアオイを観る時間が取れなかったかもね』
『登らなくて却って良かったのかもしれないわねっ』
シラネアオイの群落地を一回り。
群落地に生えているダケカンバの林が美しい。
コマクサ・シラネアオイを見たことだし、ちょっと一休み。
タイミング良く豆大福餅の差し入れだ。
道の駅「八ッ場ふるさと館」で買ったという心配りが嬉しい。
野反湖を眺めながら豆たっぷりの大福餅をいただくというのもなかなか乙なものだ。
『熱~い お茶が怖いっ』
ゴールの駐車場を目指す。
登山口へ到着
『コマクサもシラネアオイも見れて良かったわねっ』
登山口から八間山を振り返る。
次に来る機会があれば、山頂を目指したいものである。
野反峠休憩舎から野反湖を望む。
野反峠休憩舎ではコマクサ(800円)が売られていた。
14時36分、バスに到着。
ビールで喉を潤すことにしよう。
『汗をかいた後は冷たいビールに限るねっ』
15時ちょっと前、予定より5分ほど早く、バスは帰路についた。
時間の都合上、この日のコースには、温泉入浴は含まれていない。
道の駅「八ッ場ふるさと館」で最初の休憩。
「下仁田ねぎの佃煮」が珍しかったので、土産に購入。
『いろんな花が見れて良かったぁ』
友部SAに到着した時には、19時を少し回っていた。
『今日は大変お疲れさまでしたぁ』
野反湖・八間山登山ということで、初の登山コースに期待と不安が入り混じった一日となった。
雨には殆ど降られなかったが、あいにくの天気で八間山山頂に登れなかったのは心残りだった。
しかし、半ば諦めていたコマクサとシラネアオイを見ることが出来たのはせめてもの救いと言える。
登山の前にバスで昼食を済ませるというのには少々驚かされた。
片道5時間以上もバスに揺られるというのは、やはり距離的に遠すぎる、と思う。
これでは、帰りの温泉入浴も省略というのも止むを得ないことであるが、
冷たいビールをもっと美味く飲むには温泉入浴は欠かせない、と思うのだが・・・
もっと近場で良いコースはないものだろうか?
”ウマさんの気ままなバスハイキングの目次”に戻る。