年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

小西酒造の白雪ビル

2011年09月27日 | 福神漬
首都高速の箱崎インターのそばに壁面に影絵の富士山を書いてあるビルがある。清酒の『白雪』のビルである。この付近は江戸時代関西からの下り酒の扱いが多かった土地だった。茅場町にある小西酒造の事は知っていたが、福神漬の歴史を調べてゆくうちに何か縁がありそうである。明治3年11月に三菱商会(当時は九十九商会)が南茅場町18の土地を小西惣兵衛から買収したという。小西惣兵衛と言う人物は小西酒造の関係者ではないのだろうか。
 小西酒造の歴史を見ているといやでも阪急・小林一三・北浜銀行岩下清周との関係が目に付く。あのサッカリン混入事件が無ければどの様な白雪・小西酒造の発展となったのだろうか。

少し大阪・伊丹市史を見ていると小西惣兵衛はどうやら幕末に小西家の東京店に同名の人がいる。明治3年頃は明治新政府の財政が厳しく当時の富裕産業と見られていた酒造業から税金をとろうと画策していたようである。あまりの厳しい税制度で明治初期に酒造業は一時半減したという。三菱と小西家との関係は酒の輸送関係だけだったのだろうか。また同時期に南茅場町にあったと言われる花香恭法の商店はどこで何を商っていたのだろうか。
 
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