年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

4千両

2011年09月25日 | 福神漬
しせんりょうこばんのうめの【四千両小判梅葉】

歌舞伎狂言。河竹黙阿弥作。明治18年(1885)11月東京千歳座。江戸城御金蔵破り事件を脚色したもの。
人足寄場史
 山本次郎氏によると歌舞伎で牢獄を写実的に描いたものは「四千両小判梅葉」と「安政奇聞佃夜嵐」との2つしかないとある。四千両は黙阿弥が田村成義に取材したもので、牢獄内の様子や町奉行のことを五代目菊五郎に教えるなどして影の力となったという。この上演時期は石川島監獄から逃走した赤井景韶が処刑された時(明治18年7月27日)から間もない時期に上演されている。福神漬命名時期に代言人(今の弁護士)田村成義が何をしていたのだろうか
 戦後に上演されている安政奇聞佃夜嵐は4千両の筋を巧みに取り入れた作品になっているという。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする