年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

飲酒運転被害者に対する酒類提供者の責任

2010年10月18日 | 築地市場にて
日頃郵送される情報洪水の中で興味のある保険会社の記事があった。アメリカのある郡の裁判所が交通事故の被害者への賠償金として、飲酒運転をしていた運転手だけでなく、酒を運転手に提供した料理店から多額の賠償金(6億円)を得たという。この判例が定着すると今後アメリカのある州に於いては客に酒類を提供するには厳密な判断が要求されるという。この様な時のための保険があって『酒類賠償責任保険』とか『主催者酒類提供保険』とかがあるそうである。前者は酒の提供者の保険で後者は会社や家庭でパーティ後の飲酒事故の保険である。
 アメリカの法令判例を後追いする日本はいずれ飲食店提供の酒で交通事故を起こしたら、刑罰だけでなく、賠償金の高額化で日本の飲食文化が変化するだろう。既に通夜の席では運転する人達のためにノンアルコール飲料が当前のように用意されている。
 古来、日本では神仏の前で『酒』を飲むことは酔うことで神仏と一体化する事を意味している。酔わない飲料はこの風習を形骸化することを意味している。
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