年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

砂払 江戸小百科

2010年10月21日 | 築地市場にて
旧幕臣で和宮のお庭番で、維新後静岡で英学を学び、キリスト教徒となり、牧師となった。甲府・下谷での交流から、日本の民俗学の柳田に大きな影響を与えた。彼が下谷教会で牧師となって布教していた頃、樋口一葉は下谷竜泉寺にすむようになったころである。庶民の読み物であった遊郭の事を書いてあった洒落本は「こんにゃく本=こんにゃくの色と大きさが似ていた。」と言われていて、こんにゃくは胃腸の中をきれいにするので『砂払い』と言われていた。
砂払
江戸小百科
山中共古
女衒女を見るに法あり。一に目、二に鼻筋、三に口、四にはへぎは、膚はこごれるあぶらのごとし、歯はヒサゴのごとし、家々の風、好々の顔、尻の見よう、親指の口伝、刃豆臭橘(からたち)の秘術あり。云々。
 ナタ豆を食わせるてんかんの有無を知る方法なりと聞けど、他はしらず。

女衒 遊女屋に女性を斡旋する仕事。
『はへぎは』は髪の生え際か?
ヒサゴとはヒョウタンの形。歯並びが瓢箪の形をしていて、ひょうたん型は原因不明の偏頭痛や重い肩こりなどに悩まされているケースも多いという。
親指の口伝とは「病気を診たい時、親指が動くのは遺伝病、脊髄の病気、神経系統の病気、老人や親を疎かにした罰の業病である。」

カラタチの秘術とはカラタチの実を生薬として使った枳実芍薬散 (キジツシャクヤクサン)のことだろうか。婦人病の薬である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする