前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

IT近代化プロジェクト

2010年12月09日 | Weblog
 ボスニア紛争から、15年が経過しますが、イスラム系、セルビア系、クロアチア系の民族の融合には課題があります。
 経済支援、民族融和、技術協力など色々な側面から日本国政府のODAが使われていますが、その中でもサラエボ第二高校にJICAの技術協力が行われ、高い評価を得ています。今回の試みは、民族融合とIT技術教育として大きな成果が得られ、その取組が全国に波及しております。一つの教室で異なる民族が一緒に教育を受けることは稀でしたが、このIT教育を通じて民族間の垣根が取り払われようとしております。
 上の写真の高校生の一人は、日本の文化、特に日本のアニメに非常に関心が高く、「少年ジャンプ」など豊富な情報を持っておりました。日本のアニメの力恐るべしという印象です。

 高校でのIT事業風景です。教科書およびカリキュラムは、日本の高校でのIT教育用教科書を基に作られています。


 高校の玄関前での写真です。同校は、数学オリンピックで受賞者を数名出すほどの高い教育内容と実績を持っています。

 

ジェトラスタジアム共同墓地

2010年12月09日 | Weblog
 ボスニア・ヘルツェゴビナでは内戦の影響がまだ色濃くあります。内戦は、1992年から1995年まで続き、多くの市民が犠牲になりました。同一地域に住んでいた民族間の紛争であるがゆえに、血を血で洗うといった悲惨な戦闘が行われました。冬季オリンピックが開催されたサラエボ市では、盆地に新旧市街が発展しましたが、戦争中はセルビア勢力が周囲の山を包囲し、サラエボ市内がまさに激戦地になりました。市内至る所に、銃弾の跡を色濃く残す建物があります。

 大勢の人が戦争で亡くなり墓地が確保できず、冬季オリンピックの会場も集団墓地に変わりました。下の写真で、集団墓地の後方にはサラエボ冬季オリンピックの会場が点在しております。


 隣の公園も墓地になっています。イスラム教は一人一人土葬するため墓地の敷地が広くなります。


ジェーリッチ副首相との会談

2010年12月08日 | Weblog
 セルビア国ジェーリック副首相と会談し、ニコラ・テスラ火力発電所脱硫装置の円借款やベオグラード市下水処理施設への援助への要請を受けました。
 今回のODA視察の最も重要な行事の一つです。副首相は、米コンサルタント会社マッキンゼーのパートナーも勤めただけあり、アグレッシブな交渉者でした。
今回の会談で最大の議題は、ニコラ・テスラ火力発電所の脱硫装置への円借款の要請でした。セルビア政府は、EUへの加盟が懸案になっておりますが、そのためには火力発電施設がEUの環境基準を達成することが必要です。ハーバード・ビジネス・スクール卒業生だけあって、単刀直入にこのことが切り出されました。来年3月には、セルビア大統領の日本訪問が予定されておりますが、その時に合わせて円借款交渉が大きく進展することが期待されます。



 下の写真は、「日本の泉」です。日本のこれまでの経済援助を称えるモニュメントです。ベオグラード市内を一望する公園の一等地に日本の泉はあり、同市民に日本のこれまでの功績を称えています。


ベオグラード空爆の跡

2010年12月07日 | Weblog
 まだ11年前の空爆の跡が色濃く残っております。国防総省や参謀本部のビルがピンポイントで空爆されており、その跡がそのままになっております。上の写真は、参謀本部のビルです。周辺のビルは、被害を免れ現在も使われています。
 
 下の写真は、参謀本部(左)と通りを隔てた国防総省のビルです。


 国防総省のビルを前方より撮影。日本で言えば銀座や霞ヶ関といった目抜き通りの一角に突然このような場面に差し掛かります。この通りは、空爆通りと呼ばれており軍部や総務省などの政府関係のビルが空爆されたままになっております。セルビア政府関係者幹部と話したところ、お金がないので修復できないでいるとのことでした。私ども日本人の目からすると異様に写りました。現在の戦争というのはこのようなものであると実感しました。
 東アジアでは、最近北朝鮮による砲撃事件がありましたが、このような風景を見せることができれば抑止力になるとの意見もありました。

日本の草の根援助

2010年12月07日 | Weblog
 セルビアの障害者施設を訪問しました。ここには、1千万円が上限である日本の草の根無償援助が行われております。障害者の送迎バスや障害者をベットから起こす時に使うリフティング機材が購入され、大切に使われています。この施設の障害者の中に、パラリンピックでハンマー投げの世界記録保持者がいるとのことです。当日は遠征中ということでお会いすることができませんでした。社会主義時代から民主主義に変わることにより、障害者への人権尊重がより高まったということです。

 下の写真は、上記の送迎バスです。毎日フル稼働ということです。



 下の写真は、日本政府から送られたトラムバスです。日本とセルビアの国旗の横に「日本政府と国民からの寄贈」としっかり書かれております。このトラムバスは、日本のODA資金で93台が寄贈されました。寄贈から8年が経過しましたが、一台平均50万キロから60万キロ走っおり、ベオグラード市民の足としてすっかり定着しているとのことです。毎日市内を行き交うトラムバスが、日本の貢献と日本国民の善意を宣伝しています。


 下の写真は、バスの清掃場です。自動清掃機械も日本からの寄贈です。

 
  下の写真は、サングラスをかけて東アジアのどこかの国の独裁者に見えますが、3D映像を見るための眼鏡をかけて地図作成のためのディスプレーを眺めているところです。3D地図処理ソフトを作る機材には、JICAのシールが貼られています。日本からのODA援助は機材だけではなく、技術指導も含まれています。この技術指導には、日本の国際航業が受注し、日本から派遣された日本航業社員が技術指導を行っていました。
 日本のODAによりセルビアの地図が電子化され、国土整備、不動産登記等様々な分野に使われることになるとのことです。カーナビなどの2次、3次利用はまだまだ先とのことでした。しかし日本の持つ技術が世界中で活用され、世界標準になれば商業的な価値も高まると思われます。
 日本航業社員から聞いた話では、ナイロビなどアフリカ諸国でこのような仕事をしているとのことです。工業製品を輸出する時代から、技術、ノウハウなどのソフトも世界に輸出する時代になったということです。ソフトを輸出するため日本国政府も体制整備をすべきと実感しました。

セルビア円借款案件

2010年12月07日 | Weblog
 旧ユーゴスラビアのセルビア国ニコラ・テスラ火力発電所の視察に行きました。公害防止のための脱硫装置を日本の円借款で導入することを検討しております。円借款で日本の優れた環境技術を導入することが出来れば、日本のメーカーにとってもメリットがあります。
 このニコラ・テスラ火力発電所は、セルビア国の使用電力の約半分を発電している基幹発電所です。ニコラ・テスラとは、交流電力や蛍光灯など多数発明し、エジソンと並び称される同国出身の大発明家の名前に由来しています。

 同発電所幹部、地元市長等から熱心なプレゼンテーションがありました。脱硫装置の必要性と日本の円借款への期待を充分感じ取ることができました。


 火力発電所内を視察しましたが、地元テレビ局のカメラ2台も取材に来ました。地元の期待の大きさが分かります。


 発電所の外観です。石炭火力発電所のためか、巨大な煙突に圧倒されます。

オーストリア外務省のレク

2010年12月06日 | Weblog
 初日最初に滞在地のオーストリア外務省を訪れて、同国の政府開発援助の状況をヒアリングしました。オーストリアは、歴史的にもバルカン半島の諸国と近く、同国の政府開発援助は同地域に集中しています。外務省高官によると日本のこの地域、特にセルビアでのODA活動はEUの中でも高く評価されているとのことでした。旧ユーゴスラビアの諸国では、多くの民族が入り混じっており大変難しい情勢です。そうのような民族間の抗争に対して、遠方の国である中立的な日本が平和と経済発展にコミットが評価されております。
 憲法9条で軍事力が制限されておる日本にとり、ODA等を通じて積み上げた外交上の努力が国連や国際会議での日本の発言力を増す結果に直結します。一方で財政状況が厳しく他国を援助する前に、疲弊する日本の地方にもっと税金を回すべきだという批判があるのも事実です。その意味でODAの費用対効果分析をしっかり行っていく必要もあります。今回のODA視察は、このような観点でもしっかり行って行きたいと思います。

 下の写真は、外務省に行く途中の風景です。ウイーン市内は、日中でも氷点下で積雪に見舞われていました。


 写真は、オーストリア外務省の周辺の風景です。


参議院ODA視察

2010年12月04日 | Weblog
 12月10日まで、参議院より派遣されるODA(政府開発援助)視察団の団長として旧ユーゴスラビア(セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ)、オーストリア等に行ってきます。旧ユーゴスラビア地域は、民族紛争やリーマンショック後の欧州経済の混乱の影響が色濃く、失業率が十数%もあり経済が低迷しています。日本国民の税金を使った政府開発援助がどのように使われているかしっかりと確認したいと思います。
 

臨時国会閉会

2010年12月03日 | Weblog
 本日で臨時国会が閉会しました。今国会は、補正予算が通ったものの一般法案の審議は低調でありました。失言で始まり、失言で終わった国会という批判もありますが、政務三役、与党議員の多くは来年度の予算編成作業や税制改正作業に汗を流しております。様々な失言がでたことは弛んでいる、閣僚としての自覚に欠けるということなのでしょうが、予算委員会やメディアでそのことしか議論、報道されないことも問題です。
 今年は、経済規模で中国に抜かれ、世界における日本の存在感が後退しておりますが、そのための対策を与野党一丸となって行うべきです。またマスコミももう少し国際的なニュースを報道し、世界の中の日本であることを報道すべきです。
 来年の通常国会では、いよいよ本予算の審議です。デフレ脱却、景気回復、社会保障の充実など前向きな議論を行い、速やかにその対策を行って行きたいと思います。

パッケージ型インフラ輸出

2010年12月02日 | Weblog
 成長戦略PTでJBIC、JR東海、三菱重工、三井物産等からヒアリングを行いました。新幹線、原子力発電所施設等のプラント輸出のためにオール・ジャパンで売り込みをする体制を構築する必要があります。特にプラント輸出のインセンティブとして、JBIC等政府系金融機関による大口、超長期、低利固定のファイナンスが有効です。
 このような観点から、JBICの政策金融公庫から分離、資本増強、外為特別会計から低利ドル資金の借入れ等を議論しました。このことを実現するためには法律改正、制度改正が必要ですので、成長戦略PTで取りまとめを行い政府に提言したいと思います。
 午後は、機関投資家向けのランチセミナーに講師として出席しました。法人税減税等の党税制改正PTでの議論や成長戦略PTでの議論を報告し、その後質疑応答を行いました。



 写真は、夜ホテルで開かれた横光克彦衆議院議員・党組織委員長・陳情要望対応本部本部長代行の政治資金パーティの様子。私は、組織委員会・陳情要望対応本部でお世話になっております。

「網屋信介衆議院議員」資金パーティー他

2010年12月01日 | Weblog
 臨時国会も最終版を迎えて、同僚議員の政治資金パーティが連日行われています。本日は、鹿児島5区選出の網屋信介衆議院議員のパーティがあり、出席させて頂きました。川内衆議院議員と私が、網屋さんに衆議院選挙出馬を要請しましたが、網屋さんの事業仕分け、政策調査会各部門会議等での活躍を見るにつけて出馬要請が大正解であったと確信しました。
 この他、本日は5件の陳情対応会議、数件の税制改正PT関連会議が有りました。臨時国会が閉会する今週一杯このような状況が続きそうです。