郵政踏絵

　新聞等の報道によると自民党の公認決定に対して、郵政民営化賛成という踏絵を踏むことが前提になっているとのことです。「郵政民営化」と「竹中郵政民営化法案」とは同じではありません。現在自民党内で起こっていることを例えると、「竹中食堂で出す和定食を食わないから、お前は和食嫌いで日本人ではない。」ということです。竹中食堂をリフォームし、また料理人の腕前を上げ、食材を改善することが先ず先決であるはずです。
　私は、参議院郵政特別委員会に何度も出席し、また2度1時間45分間質問しましたが、今法案の中身がいい加減で、またそのまま民営化すると郵貯や簡保の経営破たんリスクが少なくないことを指摘しました。今法案に反対した人の中には、民営化には反対しないものの、この法案の内容が余りにもお粗末で反対せざるを得なかった人も少なくないと思われます。
　最近のマスコミや政界の議論は、それぞれのプロとしての良識を欠き、余りにも議論が乱暴なものが少なくありません。暴君や踏絵が横行するような政治状況は、日本にとって危険極まりないという思いでいっぱいです。