来年度予算が、国会へ提出されました。一般会計の歳入・歳出は、92兆6千億円で公債依存度46%となり、表面は中期財政フレームに沿った予算になっています。しかし15ヶ月予算ということで、先に成立した補正予算と本予算を一緒に見ていく必要がありますので、その点を勘案すれば国債発行で公共事業を行う旧来型の自民党予算といっても過言ではないでしょう。財務金融部門会議が、夕方に開催されましたが、財務省より予算内容を詳しくヒアリングしました。これから詳しく内容を精査していきたいと思います。
更に、日本銀行の正副総裁人事が国会に提出されました。事前報道通り、黒田東彦総裁候補、岩田規久夫副総裁候補、中曽宏副総裁候補が国会に正式に提示され、来週の月、火に国会におけるヒアリングを経て、再来週には同意人事の採決が行われる予定です。今回の人事は、5年間の日本銀行の政策を縛る人事になりますので、慎重に賛否の判断をする必要があります。上述の財務金融部門会議で議員間の議論を行いました。内容は、外部に漏らさないことになっていますので省略をしますが、賛否の判断は前原NC財務・金融大臣以下の部門役員に一任しました。来週火曜日の次の内閣にて、財金部門の意見が提出され、早ければその場で最終承認をされることになりそうです。
今回の日本銀行の同意人事に関しては、ブルンバーグ、ファイナンシャルタイムス、WSJなど海外メディアも相当のページや時間を割いて報道しています。久しぶりに日本が注目されているのではないかと感じます。また黒田アジア開発銀行(ADB)総裁が、今回の日銀人事を受けて、ADB総裁を辞任することを表明しておりますが、その後任者を日本から派遣できないとすれば大きな問題であると思います。