Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

春は名のみの雪の空

2010-04-20 22:15:14 | インポート
雨がミゾレに変わり、雪になって今も小雪が降っています。

雪解けが進む遅い春だというのに、気温が下がって雪が降るなんて、ため息が出ます。

「♪春なのにー春なのにー・・・」という歌詞の歌があったなーと、中島みゆき作詞・作曲の「春なのに」を思いだしました。

春のうんざり降雪に涙がこぼれる、なんていう内容とは全く関係はないのですが、♪春なのにーの繰り返しで、記憶に残る、この「♪春なのにー」が頭をよぎったのです。

疎開していた旭川近郊の町から旭川市内の学校に途中転校したのは、小学校5年生の春でした。

春が来ると思い出すのが、その時初めて聞いた「早春賦」です。

まだ習っていない歌を新しいクラスのみんなが口ずさんでいるのを聞いたのですが、こんないい曲を音楽の時間にも、みんなと一緒に歌えず悲しい思いをしたのでした。この難解な歌詞の意味の解説を聞いていないので、先生は何と解説したのかは知りません。

勝手に解釈し、おぼろに歌詞を覚えて歌う内に、 何と季節感ぴったりの曲想であり、転校生の自分が目立つ様なことを控えるべきだと思う心情に合っていることに気付きました。

「早春賦」は、心に残る春への憧れと寂しさの混在した思い出の曲なのです。

(この曲は、モーツァルト作曲「春への憧れ」に、曲想が類似しているとか。「知床旅情」にも同じリズムと曲想を感じますよねっ。)

春なのに雪が降ったこの気候では、声を潜めている谷の鶯に代わって聞こえるのは、鳩の グーックグックーグーッ・・・ という低く響く鳴き声です。

グーックグックグーッ・・・につられて早朝の窓下を見ると、キジバトが地面をチョンチョンとついばんでいるのを発見?しました。
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この鳴き声から、春をイメージしづらいのですが、何となく春を運んでくれそうに見えたのです。

春なのに今日はマイナス気温からプラス4℃くらいまで上がりましたが、春は名のみの風に寒さと暗い空いっぱいの雪の空でした。