Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

黒瀬久子展の魅力的な銅版画

2010-04-03 23:03:06 | Arts
今日でグループ展「Viridian展」が終わりました。ご覧頂いた皆さん、ありがとうございました。

グループのメンバーの黒瀬久子さんの個展が、引き続き同じ会場のCafé「花みずき」で4月5日~17日まで開かれます。

Viridian展」の搬出が終わった後で、この「黒瀬久子展」の準備の手伝いに加わりました。

なかなかいい展覧会になり、5日オープンを待つばかりです。
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銅版画作家というより、グラフィックデザイナーの黒瀬久子さんは、卓越した描写力を活かした質の高い様々な表現の出来る作家なので、安心して鑑賞できます。

既に長期のニューヨーク滞在中に銅版画を勉強済みなので、私の版画教室で学ぶまでのことは無いのですが、常に探求心旺盛で熱心に創り続けています。

前回のコンピュータアート展示と異なり、今回の出品作は全て抽象表現の凹版刷銅版画の23点で、多くはニューヨーク滞在中の作品のようです。

大きいサイズが10号くらいなので小品が多いのですが、洒落た作品がCafé「花みずき」の壁を占め、コーヒーを楽しみながら現代アートに親しめる空間になっています。

アックアチントでトーンの変化を出し、実像を超える独特な世界を表現している作品の中で、 Manhattan Dreamシリーズにも心を惹かれます。

ガラス越しでの撮影なので作品のイメージとして紹介してみます。

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メインの作品は「Manhattan Dream special」で、 水中都市を泳ぐ魚群の動きが幻想的な情景が、エッチングで線刻した後の手彩色で表現され、ミニサイズ30枚の銅版で囲まれています。

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Manhattan Dream 1」も、建物の前を泳ぐエイが通り過ぎる異様な光景に趣があります。

旭川市内では、これらの銅版画に触れる機会が少ないので、是非観て欲しい展示なので、おすすめです。

黒瀬久子さんのブログhttp://hisakokurose.blogspot.com/で、黒瀬作品を見ることが出来ます。