Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

「戦略」の使い過ぎにご用心

2010-04-11 23:53:00 | インポート
今日の新聞に「旭川市の魅力発信を目指す『市広報戦略プラン』を策定・・・」の記事が載りました。

見た目も響きもいい感じがしない気がする「戦略」っていう文言が、一般的に使われ出したことに馴染めないのです。

戦略についての見解や解釈には定めが無く、個人差があるのを承知で、ごちゃごちゃと屁理屈をつけたくなっています。

戦略の「」には、個人的に忌まわしいイメージが付きまとっているからで、別の適当な言い回し方を使ってほしいのです。

国語辞書から抜粋して引用すると、戦略とは、一つに「戦争における総合的で全局面にわたる準備・計画・兵力運用の方策、はかりごと(戦術より大局的なものを言う)」

二つ目に「政治・労働運動などで、最終的な闘争目標を実現するための長期的な策略」とあります。

以前に日中関係の共同声明で「戦略的互恵関係」という言葉を聞いて、日中には戦争相手があって何か策略上の提携をしたのかと思いました。

戦略的互恵関係」とは、外務省のホームページでは「地域の安全保障や経済、環境、エネルギーなど幅広い分野で、共通の利益を目指すという日中両国の関係」のことで、英文では「mutually beneficial relationship based on common strategic(普通の戦略上の利害関係に基づいた相互に有益な関係)」なんだって。

その後、どういうわけか敵の人命・財産・環境などを壊滅させるための軍事用語みたいに「戦略」と言う言葉が気に入られて、何かと「戦略」とか「戦略的」が使われ出したのが不可解なんです。

現政府の内閣官房にも、英語でNational Policy Unit なのに「国家戦略室」というネーミングで設置され、有事でもないし敵対する相手もないのに戦闘態勢に入ったような気になります。(内閣法改正?後は国家戦略局設置)

ネーミングより何をする組織体かが問題なんですがねっ。

ちなみに、担当大臣に対する正式な発令文には「戦略」という文言はなく「税財政の骨格や経済運営の基本方針等について企画立案及び行政各部の所管する事務の調整を担当させる」とあるんだってっ。

闘争心を全面に出して意欲的に相手に向かう競技団体のアスリート集団のような気迫と気構えで、国益にかなう企画立案運営に当たるという意味で「戦略的」と捉えて納得するしかありません。

戦略」と「」を安易に、地方の自治体までもが、やたらと使いまくって「戦争」という文言に慣れてしまう世相・風潮に、「戦争」の臭いや気配を感じて、国の行く末が不安です。

あーあっ、誇大妄想かー!。狂が付く手前かも。