モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

R80GS Basic その後

2018年06月28日 | メンティナンス
前回カムやタペットリフターの損傷が確認されてから、オーナーが直して乗り続けるか迷っていた。

色々悩んだ結果R80GSは工房で引き取り、オーナーは新たにR100GSに乗り換えると言う。

今後は修理を引き継ぐ事になった80GS Basic





今度のR100GSを引き取ってきた。

ぱっと見はキレイだが、一通り手は入れなければならないだろう。






引き取った時エンジンは始動できたのだが、どうも排気にガソリンの腐敗臭がする。

早々にキャブレターを外す。








キャブレターを分解、やはりジェット類には初期の腐食が始まっていた。







キャブレターリペアキット。







バタフライシャフトのOリングもキチンと交換。







Oリングに耐熱シリコングリスを塗って組み付ける。







キャブレターのOHが完成。 

交換したOリング類は外す時、直ぐ千切れるくらい劣化していた。






そしてNランプが付かないので、スイッチの交換。


マフラー&コレクターBOX リヤタイヤを外す。







マウントカラーを外して、スイッチを交換。

本当はミッション外してスイッチを交換するらしいのだけど、工賃的に無理なので外させてもらい作業する。










外したマフラー&コレクターBOX








マフラーは前期モデルなのでスチール製だろう。

サビはそこそこ出てるが、錆取り後耐熱シルバーで補修しておこう。








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

R80GSベーシック 診断ミス?

2018年06月14日 | メンティナンス
前回ロッカーアームのニードルベアリングを交換し、エンジン始動も済ませたのだがどうも音が消えていない。

ヘッドカバーを開けてニードルケージの破損があったので、交換すればOKと思ってしまったのが間違いだった。

どちらにせよニードルベアリングも交換は必要だが、今回の病巣は深い所にあった。

オーナーさんの了解の下シリンダーを抜いての点検を行なう。

ほぼ予想は付いてるのだが、目視しないと納得できない。




シリンダーを抜いてタペット(バルブリフター)を外す。









げげげげ~~~ こりゃあ酷い。









カム山を覗くと。。。こちらもかなり酷い。









カムシャフトを抜く為、オカメを外す。








アーマチュアが外れなくて苦労した~~^^;

専用工具も曲がってしまい途方に暮れたが、何とか抜く事が出来た。









この奥にカムシャフトが入ってる。










さらにカバーまで外していくと、クランクからチェーンで駆動されるカムスプロケットが顔を出す。









抜いたカムシャフト。









左バンク カム山 酷いですね~~段まで付いちゃってる。








右バンクも虫食いが見られる。










カムシャフトを抜くのはプレスを使う。









分解完了。








部品が来るまでこの状態です。








大事になってしまいました。

何ならこの状態でも買い取りますよ~~^^。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Triumph T120 ミッションOH

2018年06月13日 | メンティナンス
T120別体 プライマリーに続きミッションのOH。

ミッションを外しギア類のチェックをする。


カウンター1速ギア(矢印)






内側のブッシュが減っていてガタが出ている。






メインシャフト ドグとか問題は無さそう。

それなりにギアの歯当り部分は磨耗してるが、まだいけるだろう。

画像では、4速ギアは外してある。






メインシャフト4速ギア 内側のブッシュが磨耗している。







ギアセレクタープレート軸の磨耗が気になる。








シフターフォークは問題無さそうだ。






届いた新品パーツ。

翌日に届くのだから素晴らしい。

1960年式のミッションパーツを在庫しているサイドバルブさんに感謝です。





4速ギアのブッシュを交換する。

無理に抜いて傷付けたり、挿入時に破損させたりは絶対にNG、慎重に作業する。

抜き用のアタッチメントを製作して。






ヒートガンでギアを熱しながら、プレスでゆっくり抜いていく。





その後新品のブッシュを慎重に圧入。






ミッションケース合わせ面も荒れていたので、定盤の上で擦り込んで面出し。

このミッションOH前はギアオイルがかなり漏れていたので、怪しい箇所は修正しておく。






きれいになった。





次はミッション組み付けだ。


続く。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Triumph T120ユニット 修理 その4

2018年06月12日 | メンティナンス
タイミングカバーエンブレムの交換。







ピンを抜く時は頭を飛ばしてしまうと、抜くのに苦労する。

螺旋状に刺さってるので、エンブレムを捲ってからプライヤーなどでピン頭を回して抜く。







交換後、やはりピシッとする。







レストアではないので、目立つボルト類のみメッキを施した。





少しづつ組みあがっていく。






続く


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Triumph T120 プライマリー側修理

2018年06月07日 | メンティナンス
前回エンジン修理を行い、キャブレターも交換して納めたT120。

走行時の打音が気になり、今回はプライマリー側の修理。


プライマリーケースを外す。







クラッチディスクはこの状態、ハウジングと当り潰れている。







ハウジングの溝も凸凹で要交換、ここでかなり打音が出ていただろう。







クラッチドラムも分解、ダンパーゴムはボロボロだ。







アブソーバースライダー(十字のヤツ)とダンパーゴムも交換。





クラッチ周りはほぼOK。

次回はトランスミッションのガタを直していく。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Triumph T120ユニット修理  その3

2018年06月06日 | メンティナンス
ユニットT120の続き。

外注作業に出していた、ボーリングやバルブガイド入れ替えが出来上がってきた。

新品のバルブガイド&バルブ ヘッド自体はこれからブラストして仕上げる。






マスキングを施しブラスト







シリンダーも画像ではキレイに見えるが、錆びてボロボロ。







ブラストして







脱脂しガムテープからマスキングテープに替えて、耐熱ブラックペイント。







ヘッドにバルブを組み付ける。







燃焼室側








ピストンまで組み込み








今回電装もレギュレター交換(変更)に伴い、MFバッテリーを使う。


そのためのバッテリーステーを簡単に製作しておく。








溶接してペイント、バッテリーを置いてみた。







今まで過充電によるバッテリー液の減りが多かったが、これで解消するだろう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベンスパ92の修理

2018年06月06日 | メンティナンス
久しくCB92の修理依頼。






オイル漏れも頼まれた項目の一つだが、ケース類を外していくと。







ドライブシャフト クラッチプッシュロッド チェンジ シフトドラム クランク等などオイルシールは総取替えだろう。






パーツは入るのかなぁ?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする