モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

部品が無い

2014年07月30日 | メンティナンス
DB1のカウンターシャフト側2NDギアだが、色々探した結果部品が入手できなかった。

長い間には中古品も入手出来るだろうが、それがいつになるかわからない。

現在のギアはドグ山が入る溝の部分が丸まってしまっている。
外周の擦り傷はそれ程問題にはならないはず。
赤い矢印がシャフト回転方向、丸く囲った部分が凹んだ部分。



力の掛かる三箇所



オーナーさんと相談した結果、この凹んだ部分を修正して使う事にした。

補修はYAGレーザー溶接を依頼する事に。

その特注は以下

●熱による歪みや変形などがほとんどありません。薄物などへの対応も可能です。
●ヒケやダレのほとんどない精密な補修が可能です。
●顕微鏡を見ながらの作業となりますのでレーザー加工(肉盛り加工、溶接加工)が超精密に出来ます。
●超精密に肉盛り加工が出来ますので肉盛り量を必要最小限に出来ます。よって、後加工にかかる手間を大幅に少なく出来ます。

●異種金属の肉盛りや溶接も可能です。
●電極などを一切使いませんので今まで不可能と思われていた場所にも肉盛り補修・金型修理などが可能です。

●細い溝の中や、穴の中など。余熱工程が要りません。
●窒化処理されていても肉盛りは可能です。
●ほぼ全ての金属に対応可能です。

そして出来上がってきたギア。





接写の良いカメラが無いので良く分らないかもしれないけど、補修した部分に細かなビードが何本も走ってる。
なるほど精密な溶接だ。

工房もTIG溶接はやるけどこうは出来ない。

もちろんこのギアを使う事において、何か起きた場合の責任は全て自己が負うもの。
溶接を行って下さった職人さんは関係なし。

組んでみて問題なければ全てよし。
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破損状況

2014年07月05日 | メンティナンス
DB1クランクケースを開けてミッションのチェック。



奥に入ってるベアリングのストッパー。
かなり削れているが、このおかげでアルミ部分は殆ど無傷。



破損したベアリングとストッパー。



ミッションギア シャフトとも決定的なダメージは無かった。



カウンターシャフトの2NDギアは破損したベアリングのすぐ隣に位置してるので、ドグクラッチ部分や歯面に異物を噛み要交換。





ここまでチェックして想像したより被害が少なく安心した。

オーナーさんが走行中に異変を感じ、すぐに停止して無理をしなかったのが良かったのだろう。

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ベアリングの崩壊

2014年07月02日 | メンティナンス
お客様のDB1がシフト不能で入車した。

しばらく手が付けられなかったのだが、本日から作業にかかる。

Fスプロケット裏を覗くと。。。



ありゃあ。。。

ベアリングのボールが全部吹っ飛んでる。



ミッション内部がどうなってるか、分解してみないとわからない。

ケースが無事だと良いのだが。
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