モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

R80GSベーシック 整備

2018年05月28日 | メンティナンス
時々登場のR80GSベーシック

GWにロングツーリングに行かれて、帰還後の入車だ。

Fブレーキ関係のOHを前々から行なう予定でパーツも取り揃えていたのだが、ツーリングから帰って

左ヘッドのタペット音が気になってきたと言われる。

どうも拝聴した感じタペットとは違う感じがする。

ヘッドカバーを開けてタペットクリアランスを見ると、ほぼ適正な値になっている。







そこでロッカーアームを外して点検。

あ~これですね。

ケージが破損してる。







破損した部分からニードルローラーが飛び出し、ホルダー側に当った接触痕がある。







この80GSは10万キロオーバーだし、現在のオーナー以前のオイル管理など詳しい事はわからないけど

この磨耗破損は比較的多い事例らしく、珍しい事でもないらしい。

痛んだパーツを交換してやれば、また快適に乗れるでしょう。



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コンデンサの呪い

2018年05月24日 | メンティナンス
半月キーがせん断して修理完了したドカティシングル。

週末に引き取りに来られて乗って帰ったのだけど、しばらくしてから戻ってきた。

「アイドリングが低くて止まってしまう。」と言われるので、調整を行なった。

が? 安定しない?

もしや? ポイントカバーを開けて、ポイント面を見るとスパークが気になる。

補佐的にコンデンサを繋ぐとアイドリングも安定。

このドカティ少し前にも、コンデンサがパンクして交換したばかりだ。





何台かのドカテイシングルに、同じコンデンサを使っているがパンクしたのはこの個体だけ。

何故~?


試しにコンデンサをばらしてみた。





フィルムーアルミーフィルムーアルミとサンドされてるフィルムコンデンサ。

フィルムは何かわからないけどポリエチレンかなぁ?






熱的なものか、振動か、ばらしてもわからないけど、今度は国産の相当品で試してみる。


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Triumph T120ユニット 修理 その2

2018年05月18日 | メンティナンス
交換部品を確認する為の分解が続く。

シリンダーヘッド









外したバルブ

ガイドとのクリアランスがかなり大きく、この機会にガイドと共に交換したい。







プライマリー側の分解、ケースを外しクラッチパーツを点検、ディスクやプレートは再使用できる。

クラッチセンターを抜いて(この時は目に入らなかった。)





割れてますねぇ。強度がかかる所でもないから、補修しましょうか。






スプロケットを止めるナット、結構緩んでるのが多いけど、これも緩んでいた。







その奥のオイルシール、ここからオイル漏れが激しい。






とりあえず交換部品のリストは出来たので、今後は交換作業になって行く。

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Z200タイヤ交換で

2018年05月17日 | メンティナンス
カワサキZ200も1977年式(昭和52年)だから、若い人は知らないだろうな^^;

そんなZ200のタイヤ交換作業中違和感が。

リヤ側アクスルシャフトのナットが異様にしめ込んである。

緩めるとスイングアームが広がってくる。

スプロケットハブを外すと何やらポロポロ落ちてきた。

ベアリングが崩壊してる。






この原因は↓画像11番のカラーを付けないで組み込んだからだ。





アクスルシャフトを閉めこむと、8番のカラーがベアリングを押し込んでしまう。


ボールベアリングはカラー無しで、スラスト方向の過重には耐えられないのでそのうちに破損する。

11番のカラーは部品を探すより、作ったほうが早いので旋盤で製作。


しっかりと取り付いてOK。






10年ほど前だろうかゼファー1100リヤ周りから異音がするって修理依頼があって、車輌を見たらタイヤが新しい。

聞けばタイヤは2~3日前に赤〇〇で交換したと言う。

その時点で赤〇〇行けよ。。と思ったが^^

点検の結果このZ200と同じカラーを付け忘れていた事で、スプロケットハブが引っ張られ異音を出していた。

実際はまさかカラーの取り付け忘れとは思わないから、結構時間も費やしたし。

事故や走行不能になるかもしれない、作業は確実にやりたいものだ。






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DUCATIシングル 舞い戻り

2018年05月16日 | メンティナンス
何度か登場するDUCATIシングル。

調子よく走っていたと思っていたのも束の間、TELがあり止ってしまったとの事。

聞けばキックがスカスカで、ギアを入れて押しても抵抗が無いと言う。

まさかピストンが吹き抜けた訳でも無いだろうが、更に詳しく聞いていくとどうも怪しい箇所が想像できた。


引き取ってきてクラッチケースを開けると、思ったとおりクランクに付いているギアが空回りしてる。







半月キーが破損して空回りしていた訳だ。






キー溝のダメージは無さそうで一安心。






図で言うとこの半月キー。






新しい半月キーがしっかり嵌っているのを確認して完了。






フライホイール車で破損して空回りって事は過去何度かあるし、ドカティでも前に経験している。

半月キーなどは状態を見て再使用しているが、多少痛んでいたのかも知れない。

次回からここは新品必須だ。
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Triumph T120ユニット 修理

2018年05月15日 | メンティナンス
Triumph T120ユニット 修理依頼はエンジンの腰上OH

エンジンやドライブ系のオイル漏れ修理、その他いろいろ。









シリンダーヘッドを外す。

ピストンはこんな感じ。






やはり傷や磨耗が進んでいる。






オーバーサイズでボーリングになるだろう。






車検対応の修理も行なう。

フロントのブレーキスイッチが無いため車検に対応しない。

レバー側にスイッチは付け難いので、ホンダ旧車の物を流用するつもりだ。

ワイヤーの中間にスイッチが入っているものだ。







でも本田のはアウターが銀だしなぁ、とか考えてたら何やら車種不明な物があった。






インナーの長さが足りないので入れ替え。

インナーワイヤーは目一杯太いヤツにした。







おまけ


ガソリンタンクの後方取り付け部分からガソリンが滲む。

ここも要修理だ。

 
コメント (2)
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