モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

TRIUMPH T120 1961 整備3

2022年06月27日 | メンティナンス

シリンダー~シリンダーヘッド回りを組付けて行く。

(集中作業の為 途中の画像は無い)

 

 

 

 

 

追加でウインカーの取付。

スチールでステーを作って、ブラックで塗っておく。

 

 

 

リヤは元々の穴を利用。

M8のステーがそのまま入る。

 

 

 

 

 

#おまけ

もう一台作業中のの1961 T120R

こちらは中古新規登録になる。

ただ車検証(廃車証)の初年度年式がH6なので、車検場ではH6の保安基準があてはめられる。

 

 

 

 

流石にこのタイヤ状態で新規車検には行きたくない^^;

オーナーさんに了承とって、前後交換だ。

 

 

TRW500は完成記事も忘れてしまい、そのまま納車してしまった。

オーナーさんは近場を走り回り、TRW500を堪能しているらしい^^

 

 

それにしても6月だと言うのに暑い。。。。。。

 

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TRIUMPH T120R 1961 整備2

2022年06月21日 | メンティナンス

T120Rのシリンダーヘッドを分解点検した結果、8スタッドお約束のクラックが3か所見つかった。

先人たちが言うには、燃焼室とスタッドボルトホールが近いので起こるらしい。

程度の良いシリンダーヘッドがあれば交換が一番なのだが、なかなか8スタッドヘッドが見つからない。

見つかってもクラックの入ってる物も多く、なかなか大変だ。

9本スタッドのヘッドに変えてしまうのが一番早道かもしれないが、オーナーはわざわざ年式に拘って購入した車両なので

出来るだけオリジナルで仕上たいとの事だ。

 

クラックはこんな感じに入っている。

 

 

 

 

 

 

きちんと直すにはシートリングを外しクラックをある程度削り込みレーザー溶接、それからスタッドボルトホールにスリーブを挿入、その後面研になる。

この作業は内燃機屋さんでも楽な仕事ではないので、本来ならやりたくはない仕事だろう。

やったとなると、それこそ可愛くない請求書が届く(笑

 

オーナーといろいろ話した結果英国でも中古ヘッドを探していくが、今回はヘッドにスリーブだけ挿入して車検所得の方を進めて行く事にした。

 

スリーブは写真に撮り忘れたがこんな物。

コレをヘッドに圧入していく。

 

 

 

 

少しずつ穴を拡大していく。

スリーブはそれ程正確な寸法の製品では無いので、他の材料に穴をあけ10.8mm~11.4㎜と試しスリーブを通してTESTしてみた。

スリーブはマイクロで測ると11.5mmほどだが、10.9㎜の下穴でスリーブ外径を旋盤で削り、寸法を合わせてからヘッドを熱し圧入した。

 

 

 

 

 

圧入後ヘッドの面研を行う。

フライスで行わず、定番の上で少しづつ擦り合わせていく。

まだ中央が低い。

 

 

 

続けて研磨 だいぶ削れてきた。

 

 

 

 

ヘッドはこの位でOK、スリーブを入れたのは中央の4本。

ただこれで修理した感覚は無く、あくまで一時しのぎかと思う。

早めにヘッドの良品が見つかれば良いのだけど。

 

 

 

 

 

シリンダー上面も行う。

 

 

 

 

シリンダーは鋳鉄なので、それ程歪んでいなかった。

 

 

 

このヘッドは燃焼室を見ると一度ピストンかバルブが崩壊した経緯がありそう。

旧いバイクなのでいろいろとドラマがあります^^

 

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ブレーキペダル踏み込みの細工

2022年06月16日 | メンティナンス

スズキGSF1200のオーナーさんが「リヤブレーキペダルの踏み込みが深いのでなんとかならない?」との事。

聞くとバックステップを付けた当時からこの状態で、エアーの噛みとかは無いと言う。

試しにマスターシリンダーのピストンロッドの遊びを無くしてみると、当然踏み代は無くなるがブレーキが引き摺ってしまう。

少し前にDUCATI900でも細工をしたが、ブレーキアームの延長で対応しよう。

「急いでいないから、いつでも良いよ~」と言われたが、先の見える作業は突貫で仕上てしまいたい。^^

土曜日に入庫して、日曜日から少し作業(定休日なのでシャッターは締めて)したので思ったより捗った。

 

 

延長するアームは画像上(元パーツ)で、いきなり製作中ではあるけど下側が延長パーツ。

治具で作った18㎜の鉄棒を差し込んである。

この部分はキッチリ作らないとガタが出るので、リーマーを通して仕上た。

 

 

 

 

 

キッチリ作るのはカラーを圧入するため。

 

 

 

 

 

作ったパーツは延長アームと、マスターシリンダーの位置変更プレートだ。

 

 

 

 

元に戻せる事を前提で制作した。

踏み込んだ感じはGOOD~^^

 

 

 

 

次の依頼がガソリンコック使い勝手の改善。

前にヨシムラTMRキャブレターに変更した時、コックの変更(負圧から手動)を余儀なくされた。

ただコックの位置がかなり奥になったので、ON-OFFを行うのに大変になってしまった。

今回はジュラコン棒を使って、延長してみる。

当初アルミ棒でガッチリ作ろうと思ったが、この部分はなるべく軽く適当に遊びがあった方が良さそうだ。

 

 

 

 

 

タンクを外してコックのレバー部分に3㎜の穴をあける。

そこに制作したジュラコン棒をジョイントする。

繋ぎはステン3㎜ビスで、スリット方向には適度に遊びがある。

 

 

 

 

 

つまみをどうしようか考えたが、十分に動作できるのでこのままで良しとしよう。

これでオーナーさんもイライラしない?(笑

 

 

 

 

 

 

 

#おまけのTRW500

前後のタイヤ交換も済ませた。

12Vへの変更もほぼOK

もう少しかな^^

 

 

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TRIUMPH TRW500 その3

2022年06月07日 | メンティナンス

TRW500の電装パーツが入荷したので組み込んでいく。

ローターの交換をおこなう。

年式的に、磁力もそこそこ落ちてるんだろうな。

LUCASの文字が全然違うねぇ。

 

 

 

 

次にステーターコイルを、プライマリーケース内に取り付ける。

旧いタイプと違って、コイルを樹脂で固めてあるタイプ。

 

 

 

 

製作したガスケットを組付けて。

 

 

 

プライマリーケースも組んでいく。

これで発電側はOK。

 

 

 

 

 

次は細々とした作業が待っている。

 

続く

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TRIUMPH TRW500 その2

2022年06月04日 | メンティナンス

プライマリーケースを外して、ステーターコイルを外していく。

ステーターコイルは、プライマリーケース側に固定される。

 

 

 

 

 

外したステーターコイル。

前はこのコイルのエナメル線を巻き替えたりしたが、部品で入手できるのでその方が楽だ^^;

 

 

 

 

プライマリーケースパッキンは作っておく。

 

 

 

 

12V化に必要なステーターコイル、ローター、レギュレター、IGコイル等は入荷待ちだ。

 

 

次にこのタンクたちの錆取り~コーティングを行う。

T120の方は船便で来る間に錆びてしまったようだ。

昔ホンダがマン島にレーサーを送る時、赤道を超えると錆が発生し困ったような話を思い出した。

2個いっぺんにやろうと思ったが、失敗しても嫌なので1個づつ行う事にした。

 

 

 

 

 

 

まずTRW500のタンクから。

錆止め剤を入れて内部がキレイになった。(作業中の画像は無し)

 

 

 

 

コーティング剤が塗装にかからないよう、簡単にマスキングをしておく。

 

 

 

 

コーティング後、乾燥も済んだ。

 

 

 

 

続く

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TRIUMPH TRW500

2022年06月02日 | メンティナンス

TRIUMPHと検索をかけると、色っぽい女性下着が出てきて、ハッとされた方も居ると思う^^

トライアンフとトリンプなんだが、綴りが同じなんだよねぇ^^ と関係のない話。。。。。

 

以下Wikより参照

Triumph TRWは、1948年から1964年にかけて英国のTriumphブランドによって製造された軍用500ccモーターサイクルでした。
これは、ブランドの歴史上 唯一の2気筒サイドバルブでした。

1948年、エドワードターナー監督は、タイプ名TriumphTRWで生産を再開することを決定しました。
ギリシャ内戦の世界にはまだ十分な脅威がありましたとマラッカの不安。
TRWは英国空軍によって購入されましたが、生産された約16,000ユニットのほとんどは、カナダ、ニュージーランド、
オーストラリア、パキスタンなどの英連邦諸国によって購入されました。

多くの防衛組織は、メンテナンスを容易にするためにサイドバルブエンジンを好むことを長い間保持していましたが、TRWは1960年代半ばまでに本当に時代遅れになりました。

 

特徴は唯一のサイドバルブエンジンで、外装は他車種を流用しているのだろうか。

長期放置の為いろいろ手を入れる予定。

 

 

 

 

サイドバルブエンジン

 

 

 

キャブレターを外す。

SOLEX製だ。

 

 

 

OH~キャブクリーナーできれいにする。

 

 

次回は6V電装~12V電装に変更していきたい。

 

続く

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TRIUMPH T120R1961

2022年06月02日 | メンティナンス

美しいT120Rが入車した。

この車両はオーナー様自ら英国SHOPとやり取りをして、個人輸入~通関まで行ったものだ。

工房では輸入新規検査のための書類作りや、整備一般を行う。

 

 

 

 

 

エンジン回りのショット

 

 

 

車両を預かった翌日、エンジンを始動してみた。

その結果気になる箇所が出てきたので、シリンダー上をOHしていく。

 

 

 

 

このモデルはスタッドボルトが8本タイプ、ヘッドを外していくと。

 

 

 

 

 

ガスケットの当たりは良くない。

後期の9本スタッドモデルは、矢印のあたりにスタッドボルトが追加される。

 

次回はヘッドの点検になる。

 

続く

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