モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

R100GS 不明な脱落部品

2020年01月21日 | メンティナンス

時々入車するR100GS 

昨年6月に49000KMで腰上OHや、オイルパンガスケット等の交換を行った。

それから現在54000KMで、オーナー様が自身でオイル交換をされたとの事。

その時マグネット付きドレンボルトに、ピンが付いてきたがこれは何?と連絡あり。

前回オイルパンは清掃してるので、それから脱落?した物だと想像するが予想が付かない。

ちなみに出てきたピンを持ち込んでくれた。↓

(ノギスで測って4ミリ径 長さ12ミリほどのピン)

 

 

 

 

パーツリストでそれらしいピンを使ってる箇所、なおかつ脱落した場合オイルパンに落ちる物(ピン)を調べる。

オーナーさんには「大丈夫だからそのまま乗りましょう!」とは言えないので、原因を探らないとすっきりしない。

パーツリストやサービスマニュアルを照らし合せて調べていくと、とても怪しい箇所が見つかった。

それは画像6番のピンである。

このピンはクランク前側メタル(画像3番)の位置決めに使われてるようで、組み立て時に叩き込まれている。

ただ本当にここのピンが脱落しているのか、実際に目視しないといけない。

 

 

 

 

 

ベアリング(メタル)ホルダー(矢印)を抜くには、カムスプロケットが邪魔をするので画像のパーツはごっそり取り外さないとだめ。

 

 

 

ここからは画像を撮る余裕が無かったので、いきなりホルダーが外れている^^;

想像した通りピンが脱落していた。(矢印)

 

 

 

 

さてここのピンをどうしょうかと考える。

元のを付ける?いやいやそれは無いでしょう。

そこで4ミリピン穴に5ミリのタップを立て、スタッドボルトを加工して使う事にした。

メタル側に貫通させないで、ズレないような形状を先端に施す。

 

 

 

 

このボルトにロックタイトを塗り、さらに組み込んだ後のねじ山をポンチで二箇所つぶしておく。

これなら絶対に脱落しないだろう。

 

 

 

そしてベアリングホルダーを元どおりに組み付けていく。

 

 

 

なんでこのピンが脱落したのかはわからないが、気持ち悪さは解消した。(どこのパーツか確証できたので)

エンジン回りのガスケットは、在庫が無かったので発注しておく。

 

このほかにも依頼されてる事があるので、並行して作業していく予定だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ミニバイクレーサー タンク取り付け

2020年01月16日 | メンティナンス

旧車ばかりの工房に、時々ミニバイクレーサーを持ち込むお客さんが居る。

昨年末から入車を頼まれていたのだが、あまりに音沙汰がないので、しびれを切らして持ち込んできた(笑

作業内容はハードなものでは無いので、半日ほどで仕上げよう。

 

まず画像のパーツを作る。

アルミ丸棒を切り出してセンターに穴あけ、平板も切り出して土台に溶接、それをシートレールに溶接していく。

 

 

 

タンクをのせてみる。

 

 

 

 

こうやって、ガバっと開くようにしたいとの要望だった。

 

 

 

あとは前側のキャッチャーを作る。

画像の物を作り(これはスチールで)フレームにボルトオンする予定。

とめはβピンを使う。

 

このような作業は材料探しから切り出し、現物合わせで溶接して行くんだけど、思ったより時間がかかるんだよねぇ^^;

 

あとはキャッチャーをペイントして組めばOKだろう。

 

 

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ベロセット プチ?リペア5

2020年01月15日 | メンティナンス

タンクの塗装も完了して新規車検の用意をしていたのだが、どうにも始動時の白煙が気になる。

冷間時に出て暖気すると消えていくのだが、この時の白煙量が気になる。

オーナー様も直したいと言われるので、この機会に分解して確認することになった。

だんだんプチリペアで無くなっていくが、こればかりは仕方ない。

工房に来てから初めて始動する時は、プラグホールからオイルを垂らし、何度も空キックしてリングやピストンにオイルを回して始動した。

オイルタンクにはリターンも帰ってるので、油道はOKだろう。

 

早々に腰上の分解に入る。

 

 

 

 

燃焼室の状態は、まぁこんなものだろう。

 

 

 

バルブスプリングは、通常のコイルスプリングではない。

 

 

 

どうやら一度OHして、ピストンを交換してあるようだ。

ピストンはオメガ製+20が組まれていた。

そして傷が目立つ。

 

 

 

昔 内燃機屋にベロセットのシリンダーボーリングを依頼した事があり、その時もオメガ製ピストンを使った。

内燃機屋がクリアランスを間違えてボーリングしたため、少し走行したらロックしてしまった事がある。

英旧車に鍛造ピストンを使う時はクリアランス指定が肝心になる。

この傷がどうして出来たのか確定は出来ないが、今回ピストンは要交換になる。

 

 

#おまけ

タイヤを新品にしたら、センタースタンドで空回し出来なくなった。

古いタイヤは扁平サイズが付いていた。

それで何とかギリだったようだ。

今回センタースタンドを外し接地面を肉盛りする。

スプリングも強めにしてOKだろう。

 

 

 

 

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GIRERA giubileo98 部分再生のお手伝い

2020年01月11日 | メンティナンス

小排気量のイタリアバイク ジレラ ジュビレオ98の入車。

車両の預かりではなく、部分的な塗装を依頼された。

持ち込まれたパーツはタンク フレーム(に付帯するもの)等など。

 

 

 

タンクは底に錆で穴が空いていた。

半田で塞いでから内部の錆び取り、コーティングを済ませておく。

 

 

 

そして古い塗装の剥離。

 

 

 

フレームも古い塗装が幾層にも重なって、何度か剥離を繰り返す。

 

 

 

すると見えなかった車体番号が出てきた。

 

 

 

 

タンクは剥離~パテ修正~サフェーサー~仕上げパテまで済ませておく。

画像左のタンクも再生を頼まれたのだが、ぱっと見キレイでもかなりやれてる。

右タンクの丸で囲ったスリーブが毟れて付いていない。

ここはスリーブの中にゴムが入って、フレームにマウントされる。まぁ振動対策かな。

 

 

 

 

スリーブを旋盤で制作 ロウ付けで付ける。

 

 

 

注入口も少し修正。

 

 

 

そして剥離

 

 

すぐにサフェーサーで錆防止。

凹みの部分は磨いてパテをあてておく。

 

 

仕上げる時は二個同時に作業する予定。

 

 

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新年のご挨拶

2020年01月07日 | 雑記

新年あけましておめでとうございます。

つたないブログですが、今年も細々と更新していくつもりなので、宜しくお願いします。

工房は6日より営業しておりますが、やはり仕事をしていた方が体も調子がいいですね。

では

 

 

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