森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

腸内細菌と共に生きる    藤田紘一郎 著

2016年03月17日 | 書籍紹介
あの 回虫の藤田先生の本です。

もう藤田センセのこの手の本はものすごく沢山出版されてて なかなか読もうという気にならないのですが
いやあ たまたまこの手に取って読んだこの本が面白かったので 紹介です。

ところで多田富雄先生の名著「免疫の意味論」この本を読んだときの衝撃 自己を決定するのは何か
という大変オモシロイ本であったのですが、

藤田先生の本には 免疫システムには腸内細菌も入っているのだと書いてあるのです。
腸内細菌はもちろん よそから人の身体の中に入って来たので 異物=非自己であります。
でも免疫から やっつけられることはありません。 寄生虫もです。

  こーんなこと多田先生の本には書かれていませんので ショックでした。

こうなると免疫というシステムは
異物であってもヒトにとって危険かどうか という判断をしているのではないか ということでもあるかもしれない。 

腸内細菌だけでなくお腹の中の寄生虫もいろいろ ヒトさまの役にたっているらしい。
寄生虫をお腹に入れると やせたり(日本産のではだめらしい) 心が落ち着いたり 
腸内細菌が元気だと O157に対応してくれたり

それは何故かについても 分かりやすく書かれているので なるほどです。

地球上の生き物の共生やバランス(長い時間をかけて作り上げてきた物)を壊すことが今大変に問題なのだと
ほんとに そう思います。

お腹に手をあてて 腹の虫と相談しながら 生きていこうかな。

下判田里山観察会

2016年03月14日 | 自然観察会
今日は定例の下判田里山観察会と モニ1000の調査 あ~んど ヨモギ摘み
少し肌寒い日ではありましたが 他の会の方も参加があり賑やかな観察会でした。

最初に向かえてくれたのは なんとカルガモさんたち。 6羽も わしわし泳いでいました。 どこから来たのかな。こんな狭い川に ようこそ。

観察路では 下判田の春といえば

スズシロソウ 毎年沢山可愛い花をさかしてくれます。
ヤナギの木の先が ほんのり黄緑色になったり ショウブの芽がつんつん出ていたりと 春ですねえ。
春といえば

ヒサカキの花 こちらは雄木 雄しべに花粉がいっぱい付いてます。 そばには めしべだけついた雌木のヒサカキの花。
でこのお二人さんは なぜかあまり匂いません。 あのヒサカキの独特の匂いがあまりしないのです。 すぐ側にいるから 大丈夫なのかな?

新しい産卵も無し、オタマは見あたらぬ ということで C地点までてけてけ

まあ ナワシログミが 色づき始めているでは ありましぇんか。  名前の通り 苗代のころ4~5月に熟れて食べられます。
もちろん すぐに味見しましたよ。 ほんのり甘みもついてます。 もうすぐのお楽しみです。

C地点も新しい産卵は無かったのですが オタマジャクシがたくさん元気してました。アメンボもたくさん。 春ですねえ。
帰り道で やかまし鳴き声 もしや、、

やっぱり ガビチョウ 下判田もこの方やらソウシチョウやら 国際色豊かですわっ
  同じように目の回りが白いのに メジロはかわいいけど ガビチョウは変顔、、。 よけいなお世話か。

ここでも賑やかなさえずりが

スズメたちが 梅の木にたくさんなってます。  スズメの生る木。
今日はね 少し風が冷たかったので 雀たちは 「ふくらすずめ」になってましたよ。  かわい

ミミズの謎   柴田康平 著

2016年03月09日 | 書籍紹介
今日は 久しぶりに雨降り  雨降り後の楽しみといえば 大量のミミズの出現
日本には推定500種以上のミミズがいるらしい。
が 分かってないことの方が多い  らしい

ので ミミズの謎 の本

謎は 調べてみなければ分からない ということで 作者は 道路に大量に出てくるミミズたちを数えてみた
干からびてるのもいるし 雨上がりには沢山出るし 月齢との関係も調べてみた

オモシロイですねえ。調べてみなければ分からないし 調べてみるともっと分からなくなったりしますよねえ。
私も雨上がりに大量にミミズが出てきて死亡しているのがフシギだった。 謎が解かれています。

トカゲのしっぽ切り(自切)のように ミミズもしっぽ切りをするのだとか ウンチの話とか
光るミミズの話とか 子ども向けの本のようで 大人も楽し
光るミミズ(ホタルミミズ)は どうもあちこちの身近なところにもいるらしいのです。 今度探して見よう。

誠文堂新光社の 生き物お謎にせまるシリーズはオモシロイです。
ツバメの謎(したたかなツバメの母さん)とか カブトガニの謎(作者は大分のカブトガニの研究から始めた)とか
お薦めです。 雨降りに 2時間ぐらいで読める本です。

で、どさくさに紛れて 岩波科学ライブラリー シリーズの「うれしたのしウミウシ」
あの本は ありゃあ なんか 上げ底本ばい ウミウシの話は はじめの数頁であとは 他の生き物の話じゃ
ウミウシの話というから 手に取ったのに 最後までウミウシの話を書いてくれぃ (最後まで読んだに)

校庭の木は 柱ではない  ふたたび

2016年03月08日 | 自然
森の先生が ぼやいています。 校庭で自然観察会をしようとしても 木が 木でない!
前回 長浜小学校の友だちの木が枝を落とされたり クヌギが電信柱状態になったということを書きましたが
どうもね あちこちの小学校で似たようなことが起きているようなのです。
この小学校でも

これは ケヤキ どんぐり君のマンガじゃないけど 樹形が美しいのよ。冬のケヤキは

校舎の側の モミノキ なんでまたこんなに校舎にぴったり側に植えたのでしょうね。校舎側の枝は伸びようがありません。

根本からばっさりの クヌギ  虫食いによる空洞があったからとの話がありましたが見る限りでは
どこにも虫食いは見つかりません。

 どこにお尋ねしても 落ち葉が散らかって ご近所の住民から苦情が出るから というお答えがほとんどです。


このように 住宅と校庭の間の木の葉が道路に散らかることはあるでしょう。
でもね 木の役割は 防災・防音・防水 たくさんあるのですよ。 そのためにも植えられたのです。
それを たった一つの理由 「落ち葉が散らかるから」 で切ってしまう
街路樹があって 守られた、助かった命もあります。
校庭の木も 災害から 子ども達の命を守る役目をもっています。 でもこの有様では役目を果たせません。


おっきな イチョウの木です。  イチョウと知っていなければ この写真で分かるヒトはなかなかいないと思います。
   (そこの自然観察指導員 樹皮を見れば分かる とか 言わないの)
秋に観察会をして 今度は樹木札をつけようと企画していたのですが これでは無理でしょう。

木が本来の樹形を保ち 役目をはたし 毎日小学校にかよう子ども達と 毎日顔を合わせて 
校庭の木と友だちになろう ということがこんなに難しいこととは 思ってもみませんでした。

この小学校は 大分市の中心の市街地にあり 周りはマンションなどが多く立ち並ぶところです。地面はほとんど舗装されています。

だからこそ校庭に木が欲しいのです。

森林ボランティア 陣屋の村

2016年03月06日 | 森林ボランティア
今日は我がNPO法人グリーンインストラクターおおいたの 森林ボランティア活動日です。
陣屋の村の整備を行いました。

まずは 準備体操から始めます。 これって大事ですよ。 特にねえ 人生半分済んでるヒトは残りの人生の毎日に準備体操がいるのだ。

今回は はびこった竹の整備です。 毎年同じ所を整備していると、どう猛な竹もおとなしくなって 割と簡単に切れます。

足場が悪いので 気をつけて  

ここは笹が茂っているので 皆さんが並んで 一斉に切っています。 でずんずん進んで 全部刈り終えたのです。 
気になっていた サクラの奥のスギ林 細いのは除伐しました。


ところで今日のお天気 前日までの予報では 80%雨  で、参加予定の方から問い合わせ続出
「予報では 雨だけど やるんですか?」  「やりますよ。 雨天結構です」とお返事しました。

で、当日は曇り空。 雨が降り出したら 終わりましょうね で始めたのですが
とうとう 雨は降りませんでした。  参加者の皆様 ばっちり11時半(12時までのかたも)まで作業していただきました。
なんというか 皆様の行いがいいのと もっと作業したいという気持ちで お天気が持ったのでしょうかねえ。

終わった後で おにぎり(参加者持参)と豚汁を頂きました。
ほとんどの方がリピーターで 食べながら ひさしぶりですねえ 何してた?と話も弾みます。

今日も 27年度も 無事に終わり 感謝です。 ありがとうございました。