森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

鹿と日本人  田中淳夫 著

2019年04月30日 | 書籍紹介

森林ジャーナリストの田中氏のシカの本

奈良 春日大社の回りにいるシカの話から始まる 田中氏が奈良に住んでいるから身近な動物として

奈良に行くと 人懐っこいというか ズーズーしいというか 高崎山のおサルのようにシカがいる

歴史や もちろんブラックな話も 人と鹿のせめぎあい 相手が角のある生き物なので人を傷つけたりもする

そのときの責任はどこにあるのか 誰が責任をとるのか そういうことが起きないようにとの対策

奈良の鹿(ナラシカ)の話のようで 日本人が野生動物とどう付き合ってきたのか 考え方や思いや

生活の中で どう折り合いをつけてきたのか  もうずっと昔から鹿による害はあったのよ あたりまえだけど

本を読んでいると 腑に落ちることが多い。 立場上いろいろ鹿の本は読んだのよ。でもどれもツッコミたくなる本が多かった。 

 林業関係や自然保護の立場とはまた違う それこそ 「日本人と鹿」の様子が見えてくる。

どうすればシカ害を防げるか というようなことは書いてないけれど 

オオカミや猟師の数とは関係ないところで鹿の頭数の増減があったというのは 面白かった。

やっぱ ひとりひとりが野生動物とどう付き合っていくのかを考えんとなー と思った。

鹿の森林・農業・希少野生植物に対する被害は尋常ではないです。 自然や生態系にも影響が出てきています。

でもそれを言ったら 一番自然や生態系を攪乱、破壊したのはあんた達 ヒトでしょとか言われそうじゃ

 


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