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理想の車

 車を手放して久しい。もし、また車を持つのなら、こういう車が欲しいな。まずエンジン。そんなにでかくなくてもいい。2000CCまで。1600ぐらいがいいかな。
ロータリーエンジンもいいが、あれは大食漢である。燃費を気にしなくてもいいのならロータリーも悪くないがスムースすぎる。ロータリー車は昔乗ったことがあるが、確かに静かで振動も少ない、それに速い。速いが、乗っていてあまり速さは感じられない。自分が速いのではなく、他の車が遅いのだ。加速もいいが、スーと加速する。やはりアクセルを踏んだら、背中を蹴飛ばされるようなドッカンという加速がいいな、となるとレシプロでDOHCのターボがいい。
 もちろんオートマチックではなくマニュアルだ。5速でもいいが、できれば6速。1速は発進、急な坂道なら2速、ゆるい登り坂なら3速、通常の道を走るのなら4速。高速道路の巡航は5速。とこういうギアの使い方をするが、2速3速は追い越しなどの加速の時に使う、その時、2速と3速の間にもう一枚ギアが欲しいな。
 駆動方式はFRがいい。フロントエンジンリアドライブ。前にエンジンを積んで後輪を駆動する。最近の乗用車はほとんどFF。フロントエンジンフロントドライブ。前にエンジンで前輪を駆動する。小生の長年の愛車であったインテグラもFFであった。FFは真っ直ぐ走るには大変に安定した走りであるが、テクニックを駆使してコーナーを走ろうとすればいささか物足りない。
 もちろんアンテナも窓ガラスも手動。ミラーも手動。あんなもん手で動かせばいいんだ。いらんモーターをつけて車重を増やすことはない。
 運転席のパネルはデジタルはいらない。松本零士の漫画のように丸い針が動くアナログなメーターがずらりと並んでいるのがいい。速度計、タコメーター、燃料計、水温計、電流計なんかがずらりと並んでいる。昔のホンダ・クーペ9ギャランGTOの運転席みたいなのがいい。
 外観はごく大人しい4ドアセダン。とてもスポーティーにはみえない。しかしほんと速い。できれば双葉マークをつけたい。そしてこんな車をこんな小生が乗るのだ。
 すいた山道。前方にカーブ。手前でブレーキ。カーブに入る直前にヒール&トゥー。ダブルクラッチでシフトダウン。車は軽くドリフトしながら曲がる。リアが外側に流れる。カウンターステアー。カーブを出る。加速。背中を蹴られる。いいなあ。また車を持ちたいなあ。
 


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