雫石鉄也の
とつぜんブログ
10月24日(水) 阪神沿線と阪急沿線
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/a0/d9f768f2cfa0afcc1d7d64016eaedf54.jpg)
写真は阪神電車深江駅前。このあたりは駅を中心に半径100mほどの地域にパチンコ屋が5軒もある。阪神のレールの南に1軒北に4軒。深江駅は普通しか止まらない駅。そのような大きくない駅の周辺に5軒ものパチンコ屋。多いように思うが1軒も潰れずに共存している。震災前は3軒だけだったが、地震で全壊した稲荷市場の跡地に1軒、さらに駅の南にもう1軒できて、今の5軒になった。もう一駅西の青木駅前のパチンコ屋は2軒。深江駅前には、なぜこんなにパチンコ屋が多いのだろう。
この地点からほんの少し東に行けば芦屋市。芦屋市は条例で風俗関係の店は営業できない。従って芦屋市内にパチンコ屋は1軒もない。芦屋市の住民にもパチンコをしたい人がいるのだろう。だから少し西で、ごく近くの神戸市内のこのあたりにパチンコを打ちに来るのではないだろうか。
芦屋といえば、ええし、セレブ、金持ち、豪邸というイメージを持たれるムキもおられるだろう。それは芦屋の一部分。阪急より北の六麓荘などの地域がいわゆる「芦屋」で、南の阪神電車沿線はごく普通の庶民的な街。文化的には神戸市東灘区につながっているのではないだろうか。
阪急電車沿線の北側、西からいうと神戸市の御影、岡本、芦屋市の六麓荘、西宮市の苦楽園。このあたりが谷崎の「細雪」でおなじみの阪神間金持ち地帯。もちろんこの金持ち地帯にはパチンコ屋はない。
このように阪神電車沿線と阪急電車沿線は全く違う文化圏。それがいっしょになった。どうなることやら。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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阪急は人の住んでいないところを高速のためカーブも少なく通していることが特徴です。
だからといって、昔は評論家も無知なのか、阪急は高級、阪神は低級と決め付けた様子でした。プロ野球で阪急の失敗を「阪急沿線は高級で野球に興味がない」と鉄道雑誌に書いてありました。こんなもの、プロ野球の歴史を知っていれば嘘ってわかります。阪急がセで阪神がパならどうか、予想がつきますね。
もうすぐお酒の季節です。阪神沿線には酒造業の資料館が多く、試飲できる会社も多いです。菊正宗や白鶴や沢の鶴あたりが大企業ですね。他にももちろんありますが、最近関西に行っていないので地震の影響がわかりません。
阪神と阪急。阪神は町町を縫って線路を通しました。阪急は線路を先に通して町を後からつくりました。
大震災から12年。一見復興したように見えますが、震災前と比べるとどこかが何かが違ったように感じます。
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