雫石鉄也の
とつぜんブログ
とつぜんコラム №192 選挙である
選挙である。小生が住まいおる神戸市では三つの選挙が同時に行われる。市長選挙、市議会補欠選挙、衆議院選挙である。神戸市長選挙は任期満了にともなう選挙だから納得はできる。市議会の補欠選挙は政務活動費をババした議員(前議員か)が辞職したための補欠選挙である。まったく、ネコババ男のために余計な選挙が行われるわけ。選挙とてタダではできぬ。そのカネはわれわれ市民の税金である。そのネコババ男にその選挙費用を負担させたいものだ。もうひとつの選挙、衆議院選挙は、与党が議会で過半数をこえる勢力を持っていることから考えても、解散する必要はあまり認められない。これはもう、首相の解散権の乱用といっていいだろう。
たしかに国民に信を問うべき重大な課題があって、首相個人が決断するには重すぎる、と、いった場合に解散するのは納得できる。安倍首相は、消費税増税分の使い道、北朝鮮問題などを論点にしたいようだが、かようなことは国会で論議すべきだろう。
三つの選挙のうち二つの選挙が納得いかぬ選挙である。いささか混乱するし、なんともはんざつなことであることか。投票に行くのにも徒労感が生じ、気が重いが投票所には行かずばなるまい。小生、選挙権を得てから皆勤である。なぜなら、棄権は民主主義の健康にためによくないと考えるから。投票率の低下。それは一部組織票を有する党に有利に働く。となると一部の勢力の発言力が強くなる。これはいけない。多くの価値観、多くの考え方、多くの利害が有機的にからまって、最大公約数的な考えで政治は司られるべきであると思う。
民進党の空中分解。希望の党の結党で、大政翼賛会的な巨大な保守勢力が、この日本に出現。これはまずいぞと思っていたが、立憲民主党が結成された。これでなんとか日本の健康が保てられた。保守ばかり憲法改正派ばかりというのは、さすがにまずい。リベラルで護憲を標榜する勢力も必要だろう。保守ばかりではまずい。かといってリベラルばかりでもまずい。右もいれば左もいる。保守もいればリベラルもいる。さまざまな考え思想の人たちがいて、それを表現する自由を保証されている。そういう国が健康な国であるのではないだろうか。
と、いうことで選挙である。国の為政者を決める方法は、選挙がもっとも良き手段であるとされている。今のこところは。しかし、選挙というモノには、しばしば魔が潜んでいることがある。当初、泡沫候補と見られていた、かのトリックスター大統領トランプを選び出したのはアメリカ国民が行った選挙である。かの金正恩と同じ土俵に立って、まるでガキの口げんかみたいなことをしている男が、世界最強国のトップである。
公私混同都知事、号泣議員、暴力凶悪女代議士、こいつらを選んだのも選挙である。
選挙というモノは恐ろしいのである。心して10月22日には投票に臨みたい。
星群の会ホームページ連載の「SFマガジン思い出帳」が更新されました。どうぞご覧になってください。
たしかに国民に信を問うべき重大な課題があって、首相個人が決断するには重すぎる、と、いった場合に解散するのは納得できる。安倍首相は、消費税増税分の使い道、北朝鮮問題などを論点にしたいようだが、かようなことは国会で論議すべきだろう。
三つの選挙のうち二つの選挙が納得いかぬ選挙である。いささか混乱するし、なんともはんざつなことであることか。投票に行くのにも徒労感が生じ、気が重いが投票所には行かずばなるまい。小生、選挙権を得てから皆勤である。なぜなら、棄権は民主主義の健康にためによくないと考えるから。投票率の低下。それは一部組織票を有する党に有利に働く。となると一部の勢力の発言力が強くなる。これはいけない。多くの価値観、多くの考え方、多くの利害が有機的にからまって、最大公約数的な考えで政治は司られるべきであると思う。
民進党の空中分解。希望の党の結党で、大政翼賛会的な巨大な保守勢力が、この日本に出現。これはまずいぞと思っていたが、立憲民主党が結成された。これでなんとか日本の健康が保てられた。保守ばかり憲法改正派ばかりというのは、さすがにまずい。リベラルで護憲を標榜する勢力も必要だろう。保守ばかりではまずい。かといってリベラルばかりでもまずい。右もいれば左もいる。保守もいればリベラルもいる。さまざまな考え思想の人たちがいて、それを表現する自由を保証されている。そういう国が健康な国であるのではないだろうか。
と、いうことで選挙である。国の為政者を決める方法は、選挙がもっとも良き手段であるとされている。今のこところは。しかし、選挙というモノには、しばしば魔が潜んでいることがある。当初、泡沫候補と見られていた、かのトリックスター大統領トランプを選び出したのはアメリカ国民が行った選挙である。かの金正恩と同じ土俵に立って、まるでガキの口げんかみたいなことをしている男が、世界最強国のトップである。
公私混同都知事、号泣議員、暴力凶悪女代議士、こいつらを選んだのも選挙である。
選挙というモノは恐ろしいのである。心して10月22日には投票に臨みたい。
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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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ただ、安倍政権には課題もあります。官邸主導が、対メディアにおいて、独自の情報収集や発信を行うにおいて、何よりもスキャンダルへの対策が生命線に関わる事を証明しました。官邸主導とは政権への信任によって成り立つもの、それと対決する議会がホットになるというのは、スキャンダルが説明責任への世論を強めるから、という事でしょう。つまり、最早正攻法しかないのです。
いずれにしても、民進党はかねてから、党として一体性を持たせて、改革する事が求められてきました。バラバラでは困ると。それが、小池新党によって一挙に進められるというのは、政界再編という激震の存在の面白さでもあると思います。節操がないと、民進党を責める声もありますが、民進党が保守を選んだのは、それにさかのぼる前原の就任によって明らかですし、伝統政党が軽んじられ、希望の党という、新機軸ばかりが重んじられるのも、保守をヴェールに包むものに過ぎないと思います。
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