雫石鉄也の
とつぜんブログ
量産機は難しいのだ
どこやらの専門学校のコピーで「量産機になるな」というのがある。バカか。このコピーを書いたコピーライターも、このコピーにOKを出した某専門学校の担当者も、工業というものも製造業というものも知らないと見える。
「量産機」になる。これは大変に難しい。特別なプレミアムな製品を造るほうがよっぽど簡単。
本当に企業を支えているのは大量生産されている量産機だ。自動車メーカーにしても、NSXとかGT-Rとか86、BRZといった、少量生産の高級スポーツカーではなく、カローラ、フィット、プリウスといった量産されている車がトヨタなりホンダなりのメーカーの屋台骨を支えているのだ。
ほとんど手造りに近い高級スポーツカーを造るのは、ある意味、量産車を造るのより簡単だ。高級高性能という方にのみベクトルを向けて仕事をすればいい。構成する部品にしてもコストを考えずに使える。例えば電子部品の端子にしても、メッキが銀と金の2種類がある。銀の方が安価だが、金の方が伝導が良いから信頼性は金の方が上である。しかし金メッキは高価。こういう場合でも量産機でないのなら価格は気にせず金メッキを使える。
量産機となるとそうはいかない。利潤を上げなくてはならない。端子も銀メッキを使わなくてはならないだろう。可能な限りコストをおさえつつ、品質と性能は、可能な限り高い水準を目指さなくてはならない。コストと性能品質、この相反する要素を考量しつつ製品造りをする。しかも量産機は失敗が許されない、量産機で失敗すると、売り上げ大幅減、企業は大きな赤字を出すことになる。ことほど左様に量産機を造るのは難しいのだ。量産機をバカにしてはいけない。
「量産機になるな」ということだから、なにになれということだろうか。正直失敗機にならないだけでも上出来と思うのだが。
「量産機」になる。これは大変に難しい。特別なプレミアムな製品を造るほうがよっぽど簡単。
本当に企業を支えているのは大量生産されている量産機だ。自動車メーカーにしても、NSXとかGT-Rとか86、BRZといった、少量生産の高級スポーツカーではなく、カローラ、フィット、プリウスといった量産されている車がトヨタなりホンダなりのメーカーの屋台骨を支えているのだ。
ほとんど手造りに近い高級スポーツカーを造るのは、ある意味、量産車を造るのより簡単だ。高級高性能という方にのみベクトルを向けて仕事をすればいい。構成する部品にしてもコストを考えずに使える。例えば電子部品の端子にしても、メッキが銀と金の2種類がある。銀の方が安価だが、金の方が伝導が良いから信頼性は金の方が上である。しかし金メッキは高価。こういう場合でも量産機でないのなら価格は気にせず金メッキを使える。
量産機となるとそうはいかない。利潤を上げなくてはならない。端子も銀メッキを使わなくてはならないだろう。可能な限りコストをおさえつつ、品質と性能は、可能な限り高い水準を目指さなくてはならない。コストと性能品質、この相反する要素を考量しつつ製品造りをする。しかも量産機は失敗が許されない、量産機で失敗すると、売り上げ大幅減、企業は大きな赤字を出すことになる。ことほど左様に量産機を造るのは難しいのだ。量産機をバカにしてはいけない。
「量産機になるな」ということだから、なにになれということだろうか。正直失敗機にならないだけでも上出来と思うのだが。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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やたらと手作りされた初号機をフイクションでは尊ぶ。
サイボーグ009もガンダムもマジンガーZも
試作品です。仮面ライダーも初期のサイボーグなのに後発の製造改良された怪人に勝ち続ける。
試作品が後から改良され、戦術も研究してきたであろう物に勝つ…
バージョン・アップてことを知らないのでしょうか?
よりルーツの古いものが勝つのは骨董品や古美術品の世界の話です。
どうもこの辺りが日本のエスエフは温いです。
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