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お正月のお菓子


 阪急の芦屋川駅のすぐ北側に山手商店街サンモールがある。芦屋の山手な商店街でなかなか落ち着いた風情ある商店街だ。小生のお気に入りの散歩道である。この商店街を西へ歩く。ほどなく北側に洋館建ての医院がある。ここが谷崎潤一郎「細雪」に出てくる櫛田医院のモデルだ。ここからさらに西に歩くと、おちついた和菓子屋さんがある。御菓子司 杵屋豊光さんだ。大正時代の創業というから芦屋でも老舗の和菓子屋さんだ。
 小生、酒も飲むが甘いもんも食べる。杵屋さんはお気に入りの和菓子屋さんだ。季節季節の甘いモノが食べたいときなど、おりおりにここで和菓子を買う。正月用の和菓子ももちろん、杵屋さんの和菓子だ。注文しておいたら、大晦日に届けてくれた。写真のお菓子がそれだ。
 この杵屋さん、JR芦屋駅前のホテル竹園にお菓子を納めている。このホテル、読売ジャイアンツが甲子園で試合がある時の定宿。だから巨人の選手諸君は杵屋さんのお菓子を食べているはず。巨人さん、杵屋さんのおいしいお菓子を食べて、せいぜい阪神タイガース相手に良き試合をやってくれたまえ。
 谷崎もここ和菓子がお気に入りで、よくお菓子を求めにやってきたとのこと。谷崎ゆかりの「細雪物語」というお菓子もある。ここのお菓子は、あんこ、求肥といった和菓子の基本部分がしっかりしていて、たいへんに誠実なお菓子だ。
 この杵屋さん、パンのビゴ、洋菓子のアンリ・シャルパンティエ、芦屋にはおいしいお菓子屋さんやパン屋さんが多い。私は神戸市民だが、神戸の東の端だから芦屋市内は散歩ルートだ。

 星群の会ホームページ連載の「SFマガジン思い出帳」が更新されました。どうぞご覧になってください。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
思い出帳感想 (アブダビ)
2016-01-02 08:27:36
菓子は苦手ですので(笑)
75年となりますと、記憶しているSF作家が揃う感じでした。
河野こうせいがハードボイルド作家でなく、ミステリマガジンでなくSFマガジンに寄稿している!
77年頃に「デンパサールの怪鳥」とかを読んだのが初めての作家で、「殺意という名の家畜」とか、五木寛之がヨーロッパでなく、アジアを舞台にした…みたいな作品群で記憶している作家なのですが。SFを書くとは知らなかったです。
田中光二氏がエイリアン・メモを書いていたり、山田正紀が「襲撃のメロディ」を載せていたり、ああ…80年代に活躍する作家が登場した時期なんだな…と思いました。
ここに載った作家の多くが鬼籍に入ったり、古本屋でしか見当たらなくなってますね。私は90年代に入る前に読書好きでも特定ジャンルのファンではなくなっており、80年代にはサイバーパンクのギブソン辺りでSF者を離脱してますから、この号の作家のラインナップには切ない思いがしました。
そこに行くとSF者であり続けた管理人さんは凄いと思うてます。
 
 
 
たしか… (アブダビ)
2016-01-02 08:32:58
ここに載った女流作家のいずれかは、東ヨーロッパを取材旅行中に行方不明となり、
失踪したまま現在に至ってある方ではありませんでしたっけ?
もう30年以上を経過してあるはずですが。
 
 
 
Unknown (悠々遊)
2016-01-02 11:59:35
あけましておめでとうございます。

見るからに美味しそうな和菓子ですね。
我が家では家人が生協で買っていた和菓子を食しましたが、私にはそれで十分でした。
私が味にうるさいのはカレーと辛子明太子ぐらいですから(笑)。

今年もよろしくお願いいたします。
 
 
 
銘茶と名家 (まろ)
2016-01-02 12:32:45
私も酒と甘いものの両刀使いです。
正月は浅草の「梅園」という店の和菓子を買いました。
お茶は松江の銘茶「勾玉」の煎茶を用意しました。
いいお茶で美味しい和菓子をいただくのも
新春の愉しみですね。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-01-02 16:00:46
そうですね。このSFマガジン1975年2月号のラインナップで、今も新作を出しているのは、眉村さん、筒井さん、山田さんぐらいですね。
眉村さんは昨年11月にお会いしました。たいへんお元気でした。筒井さんは新作「モナドの領域」が聞くところによると、とんでもない作品だそうです。もう買ってあります。いずれここでレビューします。
第一世代で、このお二人は80を超えて元気そのもの、いつまでもお元気でいて欲しいです。
山田さんは、「甲賀忍法帖」の続編ともいうべき「桜花忍法帖」を昨年12月に発表。こちらも買ってあります。
ヨーロッパで行方不明になった作家、藤本泉さんです。好きな作家でした。今、考えると惜しいです。
鈴木いずみさんは、元ポルノ女優という異色の経歴の人でしたが、自殺しました。
山尾悠子さんは、若いころお会いしました。ものすごく美しい方です。
その美貌と幻想的な作風で、伝説の作家あつかいですが、いまでもときおり、国書刊行会が作品集を出してます。
 
 
 
悠々遊さん (雫石鉄也)
2016-01-02 16:04:09
あけましておめでとうございます。
私は、酒と甘いモノはけっこううるさく、困ったものです。神戸の東灘というところは、かようなモノが手に入りやすい所なので、困っております。
 
 
 
まろさん (雫石鉄也)
2016-01-02 16:09:43
まろさんは島根出身でしたね。出雲、松江というと松平不昧公のおひざ元。和菓子には精通なさっているのではありませんか。
 
 
 
Unknown (もぐら)
2016-01-02 21:35:04
昨年はお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ウチは和菓子といえば菊屋さんです。
こちらの和菓子もおいしそうですね。
今度行ってみよう。(*^^*)
確かこの商店街には珈琲豆を焙煎してくれるお店もあったと思うんですが。
雫石さんは珈琲はお好きですか?
また美味しいお店があれば教えてくださいね。
 
 
 
Unknown (減二)
2016-01-03 02:26:43
高等学校の生徒だった頃、お茶とお花の授業がありました。お茶の授業では一授業に四人ずつ、お茶のレッスンを受けるのですが「授業の際にお菓子を買ってきてください」という事で、4人の中の2人位でお菓子を用意する習慣でした。もちろん別勘定です。
「えっ!皆に観られながらたべるの?」
とは思いつつ、何分にも腹が空いていたので、激しく美味しかった記憶があります。
もう今は、忘却の彼方であります。
 
 
 
もぐらさん (雫石鉄也)
2016-01-03 05:05:35
菊屋さんというと、夙川の近くの2号線沿いにある、あのお店ですか。車で前をよく走りましたが、入ったことはありません。
杵屋さん、おすすめです。阪急芦屋川から商店街を少しあるいた所です。あまり大きなお店ではありません。
それと、ウチがお使い物によく利用するのは、おかきの「小倉山荘」です。これも芦屋です。業平橋から少し南へ行ったところです。
コーヒーは好きです。インスタントコーヒーは飲みません。あれはコーヒーではなく、コーヒー風飲料です。
キーコーヒーの豆を愛用してます。粉ではなく豆をミルでひいて飲んでいます。
 
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