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松茸の土瓶蒸し


 いくら小生が貧乏人といっても、季節になれば1度ぐらいは松茸を食う。京都の寺町に国産松茸の専門店があるが、そこまで買出しに行きたいが、さすがにそれは経済的に無理。で、近所のパルヤマトで輸入物を買って来て料理した。
 松茸なんぞは昔は普通に食べられた。小生のオヤジは工場を経営していた。30年以上昔だが、工場の秋のレクレーションで三田の山奥に松茸狩りによく行った。午前中、松茸狩りをして、昼食は松茸がたっぷり入った三田牛のすき焼き。お土産に一人1篭づつ松茸。それが今や、宝くじでも当たらない限り国産の松茸なんぞは食べられない。
 と、嘆いていてもしかたがないので調理にかかろう。松茸はパッパとほこりを払ってスライス。昆布と鰹節で出汁を取っておく。ここは出汁パックなんぞを使わずにちゃんと出汁を取ろう。
 松茸以外の具はハモと三つ葉。ハモは霜降りにしておく。三つ葉は刻んでおく。出汁は薄口醤油と塩で味をつけておく。ハモと松茸は日本料理の名コンビ。去り行く夏とこれから来る秋が、土瓶の中で出合った。
 土瓶に松茸を入れ出汁を張る。強火の蒸し器で7分程度蒸す。蒸し上がったら、ハモと三つ葉を入れる。スダチをちょっと絞って頂く。松茸の芳香が漂って快楽快楽。天狗舞の山廃大吟醸でもあれば最高だが、今回は桜正宗で。桜正宗だって美味しい酒なんだ。
 土瓶蒸しをアテに桜正宗をチク。極楽極楽。
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