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意地でも黒髪にさせるぞ

 大阪の某公立高校が、地毛が茶色の女子生徒に、毛髪を黒く染めるように強要。彼女はたび重なる染毛のためひどい肌荒れになったとか。学校は当該女子生徒を修学旅行にも連れて行かず学校の行事にも参加させなかった。とうとうその子は登校拒否になってしまった。保護者もさすがにこれは看過できないと訴訟を起こした。なんでも、その学校は、例え留学生でも髪を黒く染めさせるとか。
 報道で知る限りで判断すれば、これはひどい話である。この公立高校は、人権侵害の上に人種差別、さらにはその女子生徒が肌荒れを起こしているのなら、傷害罪にもなるのではないか。これは、もう学校全体のいじめである。その子が登校拒否になったのが不幸中の幸い、最悪、自殺というおそれもあっただろう。
 どうも、この学校、感情的になって、意地でも生徒の髪を黒くさせるぞ。と、固い決意を持っているようだ。生徒に黒髪を強要するのなら、生徒に範を垂れるべき先生はどうなんだ。白髪の先生は一人もいないのか。ハゲで毛のない先生はどうしてるのだ。
 なぜ、茶髪はダメなのか。茶髪な生徒には確かにできそこないの不良生徒も多いだろう。だから学校は不良生徒とそうでない生徒を見分ける、一つの目安として生徒の髪の毛の色で判断しているのだろう。
 本末転倒とはこのこと。茶髪だから不良なのではなく、不良だから茶髪なのだ。黒い髪の毛でも不良もいるだろう。茶髪でも優等生もいるだろう。その生徒がいかなる生徒なのか。それを見抜くのがプロの教師としての能力なのではないのか。そいう眼力がないから目で見て判る髪の色で判別しようとするのだ。くだんの女子生徒は眼力のない先生たちの犠牲者だ。その女子生徒が裁判で勝つよう応援する。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (悠々遊)
2017-11-01 00:44:22
単一民族を標榜し多人種融合を排除してきた結果でしょう。
しかも校則に「染髪禁止」とあるのに、黒く染めろとは自己矛盾も甚だしい。
 
 
 
悠々遊さん (雫石鉄也)
2017-11-01 04:27:10
そうですね。そもそも、髪の毛を染めるのが禁止なんですね。だったらもともと茶色い毛を、黒く染めるのも校則違反なんですね。矛盾した話です。
 
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