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12月15日(月) 探検ロマン世界遺産 フィレンツェからの招待状 

 NHKの「探検ロマン世界遺産」毎週、小生が楽しみにして観ている番組のひとつ。今回は73分の拡大バージョンで「フィレンツェからの招待状」ということで、ルネッサンス芸術発祥の地、イタリアはフィレンツェを紹介していた。レポーターは小生大ファンの高橋美鈴さん。
 そもそもルネッサンスとはなにか、なぜフィレンツェからルネッサンスが勃興したのか。番組は、ラファエロの「聖母子像」ボッティチェルリ「ビーナスの誕生」「」などの、ルネッサンスを代表する名画を紹介しつつ、解き明かしていく。
 神と人間の表現なのだ。ルネッサンス以前の、フレスコ画などの宗教絵画は、神を大きく人間を小さく描いていた。ルネッサンス以降、神も人間も等身大の、同じ大きさに描かれるようになった。キリストの描き方にしても、血肉を持ち、感情を持ち、人間キリストとして描かれるようになった。ルネッサンスとは人間主義の芸術なのだ。神や超越者を描く芸術ではなく、人間を描く芸術なのである、と、小生は解釈した。
 番組では「ビーナスの誕生」「春」を紹介した後、2体のギリシャ彫刻を紹介して、両方の作品を見比べていた。ボッティチェルリの描くビーナスと3美神とそっくりのギリシャ彫刻がある。これらのギリシャ彫刻、、人間の肉体が持つ、美しさ、ダイナミックさを、非常にリアルに表現している。そうなのだ。ルネッサンスはギリシャの芸術への回帰を志向した芸術でもあるのだ。
 では、なぜフィレンツェでルネッサンスが興ったのか。フィレンツェはさしたる産業も特産品もない都市国家だった。この町の力の源泉は商業。メジチ家をはじめとする有力商人が、毛織物の取り引きなどで、財を得て、その財で。絵画などを発注、芸術家たちのパトロンとなった。
 新興勢力であった商人たちは、新しい芸術に理解を示して育てた。ルネッサンスは、上記のような芸術であるため、フィレンツェは当初はバチカンと対立したのではないだろうか。芸術文化とは、金がかかるものだ。橋下知事の大阪府では、ルネッサンスは絶対に興らない。
 それはそうとして、高橋美鈴さん、お美しい。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
はじめまして。 (茉莉)
2008-12-22 09:44:11
ランダムブログからたどってお邪魔しました
京都市の茉莉と申します。
とても楽しいブログで、読みふけらせて頂きました。
フィレンツェ、いいところですよね。
私も大好きで、できることなら
一度は住みたいなと思っています。
実家の弟は阪神タイガース命の人です。
では、またお邪魔させていただきますね。
 
 
 
茉莉さん (雫石鉄也)
2008-12-22 21:21:26
コメントありがとうございました。
ようこそお越しくださいました。ご訪問感謝します。
フィレンツェいいところですね。私も1度はいってみたいもんです。
ぜひ、またご訪問ください。お待ち申し上げております。
 
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