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阪急 池田


 池田である。いけだ、とフラットに発音しない。い()だ。にアクセントをつける。いけだである。
 池田というと小生の好きな酒、呉春がこの池田の酒である。それに、池田というと、上方落語ファンとしては、なんといっても池田というと「池田の猪買い」
 あの噺、大阪のどぶ池から池田まで歩いて行く噺だ。どぶ池筋、大阪市中央区の船場センタービルのあたりを出発して、池田まで行くのだ。現代なら、本町から大阪市営地下鉄御堂筋線に乗る。梅田で降りて阪急電車の宝塚線で池田まで行く。電車に乗っている時間は30分もないだろう。
「十三の渡し、三国の渡し、服部の天神さんを横手に見て、岡町から池田」と、落語ではなっている。十三の渡し、これは淀川を越えていたのだろう、三国の渡し、この渡しの川は神崎川であろう。このルート、電車なら阪急宝塚線であるが、車で行くのなら国道176号線だ。
 池田、いまはすっかり街となって、この駅のまわりは猪がねそねそ歩いているようには見えない。この池田よりも、小生が住まいおる、神戸は東灘の方がよほど猪がよく見れる。ウソだと思うのなら、JR摂津本山か阪急岡本で降りて、横の川を見てごらんなさい。たいてい猪がいるから。ただし、東灘には猪はいるが山猟師の六太夫さんはたぶんいない。だから「東灘の猪買い」という落語はないのだ。
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