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2014年に読んだ本ベスト5

 今年は、小生の読書パターンが大きく変わる。SFマガジンが隔月刊となる。50年近く、毎月読み続けてきたこの雑誌が出ない月がある。今後、SFマガジンは偶数月の発行で、奇数月は出ない。
 小生は毎月2冊のSFマガジンを読んできた。新刊と古いバックナンバー。これが奇数月はSFマガジンを1冊読むだけになる。これで単行本の読書量を増やせると期待しているのだが。どうなりますやら。
 さて、2014年に小生が読んだ本、ベスト5は次の通り。

1位 大江戸恐龍伝第一巻第5巻 夢枕獏  小学館
「江戸の街で恐龍を暴れさせたい」この魅力的な願望を獏さんが全5巻の長編で実現。痛快爽快な伝奇冒険エンタティメント。

2位 深紅の碑文 上田早夕里 早川書房
 骨太な傑作SF。絶滅の淵にたっても、己のやるべきことをやる人たちのドラマ。ぜひ続編を。

3位 謎の独立国家ソマリランド 高野秀行 本の雑誌社
 ソマリア。内戦が続き、主要な産業は海賊。過激派が跳梁跋扈する地球上で最も危険な地域。そんな所でも人々は機嫌よく暮らしている。

4位 機龍警察未亡旅団 月村了衛 早川書房
 警視庁特捜部の今度の敵は女子供。最強の敵だ。自爆攻撃を仕掛けてくるチェチェンの「黒い未亡人」を相手にどう戦う。

5位 皆勤の徒 酉島伝法 東京創元社
 日本SFの一つの到達点。酉島伝法の異様な想像力に、大いにケムに巻かれて楽しもうぞ。

次点 図書室の魔法 ジョー・ウォルトン 茂木健訳 東京創元社

 このブログではSFマガジンの悪口をいうこともあるが、もちろん、悪口ばっかりいってるわけではない。ほめるべき号はほめている。そこで、2014年のSFマガジンベスト3は次の号だ。

1位 7月号 №700
「SF MAGAZINE ARCHIVE」創刊号から最近の号までの小説以外の記事で、エポックとなるモノを掲載。永久保存版。その労力に編集部に感謝と慰労の言葉を贈る。

2位 4月号 №697
「ベストSF2013上位作家競作」読み切り短篇が6編と多く、しかもいずれも良かった。充実した号であった。満腹。ごちそうさん。

3位 12月号 №705
「R・A・ラファティ生誕100年記念特集」作家個人特集としては出色のでき。

 以上、2015年に出る6冊もこうであることを祈る。期待しておるぞ早川さん。
 
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