陸前高田市・気仙沼・南三陸町・石巻市の復興

　陸前高田市・気仙沼・南三陸町・石巻市は、海岸線がつながり、2011年3月11日の東日本大震災の津波により、街並み、家々、人々が海に流され、多大な被害を受けました。10年が経過した現在、復興の速さは異なりますが、新しいまちづくりに向けて着実に進んでいるように感じました。



　岩手県陸前高田市は、「奇跡の一本松」でよく知られていますが、市庁舎を含めまち全体が津波にさらわれました。何もない所から、新しいまちづくりを始められていました。海岸線に防潮堤を築き、広大な土地の区画整理を行いました。そして、計画的に商店・企業・住居等の誘致を行っています。ただ、人口が戻らない中で、元のような賑わいを見せられるか疑問に感じました。防潮堤沿いに広がる高田松原津波復興祈念公園の中に、東日本大震災津波伝承館いわてと道の駅高田松原.が建設されています。



　気仙沼市の海岸線は、驚くほどきれいに整備されていました。遠洋業業や沿岸漁業を行う大小の漁船が数多く繋がれていました。以前、元のような漁港のにぎわいが戻ってくることができるのかと言われていましたが、外から見る範囲では漁市場も盛大に行われているようでした。



　石巻市は、漫画家石ノ森章太郎さんの出身地で有名です。海岸線にあった石ノ森章太郎館が、大きな被害を受けましたが、現在、元の様に復旧されていました。ただ、海岸線の整備が遅れているようで、工事の真っ最中でした。
　


　石巻市役所は、百貨店を買い取って、移転されています。現在も、1階はイオンの店舗が並び、2階3階4階が市役所です。市役所前に、石巻駅もあります。市民の皆さんは、買い物がてらに市役所に来ることができます。私が寄らせていただいた時も、子育て支援の説明を聞くために若いお母さん方が来られていました。