近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

奈良県御所市の宮山古墳とは!

2008年12月25日 | 歴史
宮山古墳は大和西南部平野に築造された、5世紀前半から中頃の西面の前方後円墳で、“室の大墓”とも呼ばれている。

丘尾切断による墳丘は整然とした三段築成で、北側のクビレ部に方形の造り出し及び南側に自然地形を利用した周濠の存在が確認されている。





写真は、室の宮山古墳全景及び宮山古墳現場

主軸全長238m・後円部径105m・高さ25m・前方部幅110m・高さ22mの規模を誇り、古墳時代中期の奈良盆地を代表する前方後円墳。

葺石と共に後円部主体部上には、円筒埴輪と形象埴輪で構成される二重の方形埴輪列が存在したと云う。

前方部からは木棺と共に三角縁神獣鏡など鏡11面、碧玉製勾玉・ヒスイ製勾玉・滑石製勾玉や各種管玉など玉類が多数出土し、大正10年に国史跡に指定された。



写真は、宮山古墳の竪穴式石室

後円部中央に長さ5.51m・幅1.71~1.88m・高さ1.06mほどの扁平割石小口積の竪穴式石室があり、内部に組合式長持形石棺が納められていた。

石室を廻って短形に靭・盾・短甲・家などの埴輪が立ててあったと云う。

石棺は凝灰岩製で、蓋石は長さ3.51m・幅1.32~1.47m・厚さ28cmあり、蓋石上面は格子状に掘り込んで、亀甲状を呈している。

葛城氏の始祖が埋葬されていたとも考えられている。


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