近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

堺市の仁徳天皇陵の謎とは!

2011年08月21日 | 歴史
米ボストン美術館が所蔵する、世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵の出土品と伝わる獣帯鏡や環頭大刀など5点の考古遺物が、6世紀第1四半期のものとみられることが、宮内庁書陵部の調査で分かった。



写真は、世界最大の墳長約486mを誇る仁徳天皇陵の上空写真。

百舌鳥古墳群の一つ・本天皇陵の周囲には、写真の通り、数十基の陪塚が点在している。

現在、他の百舌鳥古墳群・古市古郡群と合わせて、世界遺産登録を申請中。





写真は、仁徳天皇陵に伝わる、ボストン美術館所蔵の獣帯鏡及び環頭太刀。

尚、仁徳天皇の時代と5世紀中頃とされる大山古墳の築造時期とにずれがあり、大山古墳の出土品である可能性は低くなった!

調査成果は、同庁の「書陵部紀要」に発表された。

それによると、同庁研究官がボストン美術館の考古遺物を実見し、国内外の同類の遺物と比較して、その実年代を検討した結果、同一古墳からの出土品であることを前提とすると、いずれも「6世紀の第1四半期を中心とした時期であるとすることが最も妥当」と判断した。

大山古墳が5世紀中頃の築造とされていることから、仁徳天皇と時期が合わない。

またこれらの遺物は、同美術館に勤務していた美術家・岡倉天心が1906年6月に、京都で購入した可能性が高いことも分かった。




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