近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

芦屋市の八十塚古墳群とは!

2009年05月09日 | 歴史
芦屋市街地北東部の六麓荘町・山麓丘陵部に分布している、古墳時代後期から飛鳥時代(6世紀後半~7世紀半ば)にかけて形成されたもので、八十塚古墳群と呼ばれ、数十基の古墳からなる。

見学できる古墳は,岩園天神社境内に2基,保護樹林公園内に1基ある。





写真は、八十塚古墳現場及び八十塚古墳の石室跡。

岩園天神社の拝殿はうっそうとした森の中にあり、神社の南東側には渓谷がある。
付近は住宅が増えつつあるが、いまだに古い芦屋の風景を残している。

古墳時代どころか、芦屋市岩ヶ平からは、1.5~2万年ほど前の旧石器時代の石のナイフが縄文時代の石器とともに出土している。

本古墳はいくつかのグループに別れていたようで、1族あるいは1郷の墓所だったと考えられている。

この古墳群からは陶棺や須恵器、鉄器などが、また1999年の調査では、鉄鏃6点が出土している。



写真は、本古墳から出土した陶製の棺。

陶棺の出土は、阪神間では唯一で、棺は遠くから取り寄せたらしい。他の棺は木管だったと云う。

石室は、ほとんど自然石そのままか、自然石を少し加工したものが使われたらしい。

すべて横穴式石室墳で構成され、今までに57基の古墳が確認され、うち34基の発掘調査が実施済と云う。



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