<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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南海電車難波駅の大階段のエスカレータを降りていると、目の前に「大阪マラソン2012」のビッグサインが。

橋下徹大阪市長は今や野田総理よりも目立つ存在になってしまい、発言の一言一言にパンチがある。
しかも中味は痛烈で、主に市民が言いたいけれど言えなかったことをベラベラしゃべるものだから「あの人、刺されるかも」という心配をしている大阪人も少なくない。
例えば、市営サービスの民営化。
市営交通だけでなく、ごみ収集まで民営化計画。
各種補助金の打ち切り。
不採算公共事業の廃止。
ついに大阪維新の会は政党でもないのに世論調査で自民党に継ぐ第二党に踊りでた。
逆差別の糾弾。
などなど。
アンタッチャブルなことにメスを入れ続けている。

かと言って、全部が全部正しいかというとそうでもなく、たまに暴言はいては叱られて謝っているところが、また面白い。

そんな橋下市長が知事時代に打開出したのが「大阪マラソン」。
市民が気軽に参加できるマラソンイベントが少ないから、という理由でスタートしたイベントのようだが、生粋の大阪人の私にすれば「東京マラソン」のパクリと思えて仕方がない。
大阪が東京を真似る?
とんでもないことやおませんか!

というわけで、大阪マラソンはもっと大阪っぽいコテコテにできないものかと考えた。
難波駅の「大阪マラソン」のサインを見て考えたのだ。

そこで思い出したのが、先日開催されたロンドン五輪のマラソン。

いつもなら全コース大通りというのが相場だが、ロンドンは違った。
狭いロンドンの街の路地を走り抜けるマラソンは新鮮で面白く、妙にイギリスらしさを伝えていた。

そこで「大阪マラソン」はロンドン五輪に習って、なにわのコアゾーンを走ってみてはどうだろう。

スタートは大阪市役所じゃなくて通天閣。
だからメインストリートは御堂筋ではなくて新世界ジャンジャン横丁。
途中、串カツでエネルギー補充。
通天閣を見ながら日本橋の電気街を快走し、堺筋を北進、
道具屋筋や久太郎町の繊維問屋街を抜けて本町通りを西へターン。
大阪中央卸売市場のドヤドヤとした場所を通過して進路を南へ。
沖縄文化花ざかりの大正区でハイサイおじさんの演奏を聞きながら眼鏡橋を住之江区の加賀屋へ。
南港通りをまっすぐ東に走ってご存知、長居公園に。
でも中に入らず周回道路をぐるっと回って北にとり、あべのハルカスから阿倍野斎場の広大な墓地をのぞみ、クライマックスは飛田新地。
遊女のお姉さん方からエールをもらい、重要文化財「百番」前を通過。
中には飛田で20分遅れの元気なランナーが出たりして。
ゴールはスタートと同じ通天閣。

というのはどうだろう。
アホか、と言われそうだが、鶴橋を通らないのは国際的問題、抗議の姿勢を貫くことによります。
はい。

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