<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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デジタルカメラを使い始めてから10年以上が経過した。

最初の頃は、
「デジタルカメラなんて、絶対にフィルムカメラには勝てやしない」
と思っていた。
頭の中に常に学生時代の新聞記事で読んだ「ソニーのマビカ」があり、デザインはかっちょ悪いし、動作も鈍そう。それになっといっても数十万画素なんてCCD、35mmリバーサル”エクタクローム”に勝てるわけがない。
と思っていたのだ。

ところがある日、大阪難波のカメラ店を訪れるとソニーの100万画素のデジカメが数千円で販売されているのに遭遇した。
それは見るからに玩具っぽいカメラなのだが、単焦点で大きさが名刺箱の半分ぐらい。
持ち歩いて街のスナップを写すには丁度いいかも、と購入した。

結果、びっくりした。

100万画素の単焦点のデジタルカメラは、いにしえのコダック社のポケットカメラなんか話にならないくらい美しい映像で、しかもデジカメ写真のパソコンで見るというスタイルは、現像代もプリント代もかからない、まさに金欠ぎみの私にはピッタリの映像アイテムなのであった。
結果、次のタイ旅行に喜び勇んで持参したのは言うまでもない。

以来デジカメを何年かおきに購入し、5年ほど前には念願のデジイチも購入。
仕事にプライベートに多用している。

このデジカメ。
滅多に故障もしないし、壊れにくいので重宝しているのだが、ただひとつ、たまに悩ますのがレンズの内側、撮像素子に付着するゴミ。
撮影した写真を台無しにするのはもちろんのこと、これを修理するにはかなりの費用を要する。

先々月。
愛用しているパナソニック製のコンデジで撮影した写真にゴミを発見!
望遠にしなければはっきり見えないので我慢して使用していたが、スチル写真はともかく、動画は修正するのが厄介。
実際は厄介というより、ほとんど不可能。
パナソニックを愛用しているのは、ハイビジョン画像も鮮明に撮影できるからで、その鮮明画像にゴミがあると、かなり問題だ。

夏休み前。
大阪府下の中学校陸上部の記録大会に娘が参加。
何を思ってか800メートルを走っているノホホン娘はなかなか記録が伸びず、

「たぶん、カタツムリの方が早いと思う」

とからかったりしているのだが、この日、日曜日ということもあり動画撮影してやろうとグランドを2周走っている娘をシュートした。
結果、撮像素子についたゴミが娘の前方を走ることになり、

「お、このゴミの方が早いやん」

とからかいネタが増えることになった。
「む」
でも、これって記録としては良くないことで、ゴミ除去のために修理にだすことに。

2週間後、修理から戻って来てゴミがとれてスッキリしたが、費用はほとんど1万円もかかかってしまったのだ。

修理したカメラは快調で、仕事にプライベートに娘の陸上競技にと大活躍。
1週間経ち、2週間経ち、3週間が経った。
先日の夕方、錦糸町駅から新小岩に向かおうと電車を待っていると、横からの陽光に照らされキラキラと輝いている東京スカイツリーが目に入った。

「お、これはベストショットや」

とiPhoneではなく鞄から愛用のコンデジを取り出し、パシャっと撮ろうとしたら、青空のところに黒い点が。(冒頭の写真参照)

「.............」

またまた撮像素子に付着したゴミだった。
なんでや........。

だいたいレンズの取り外しもできない密閉された空間であるはずのコンデジ内にどうしてゴミが入るのかが謎だ。
これがデジイチならレンズを外して、シュポシュポとブロアで掃除をしたらそれで終了なのだが、コンデジは分解しなければならない。

「ううううう、また1万円が」

怒りをぶつける場所も無く、大阪に戻って来て少し経った先週末。
私は勇気を持って精密ドライバーでデジカメ分解にチャレンジした。
途中、精密ネジを1本紛失するという犠牲者を出したものの、無事に撮像素子を取り出してブロアでシュポシュポ。
ゴミは消え去り再び美しい映像を撮影できるようになったのであった。

費用は失った精密ネジをホームセンターで購入した220円のみ。

コンデジ解体という勇気が効果を発揮した訳だが、良い子の皆さんは真似しないように。
コンデジもレンズを外せばクリーニングできるようにしていただきたいものだ。


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